TSMのサーバ動作に関する定義をdsmserv.optファイルに記述します。dsmserv.optファイルを保存する場所は、「7.3.2 動的ディスク資源」で見積もった“$DIR4”(「DB格納ディレクトリ」)です。
手順は以下のとおりです。
/opt/tivoli/tsm/server/bin/dsmserv.opt (サンプル)を「DB格納ディレクトリ」にコピーします。
dsmserv.optファイルを/opt/tivoli/tsm/server/binに配置する場合はこの作業は不要です。
# cp /opt/tivoli/tsm/server/bin/dsmserv.opt <DB格納ディレクトリ> #
「DB格納ディレクトリ/dsmserv.opt」ファイルを編集します。
「DB格納ディレクトリ/dsmserv.opt」ファイルの編集例を以下に示します。
VOLUMEHistory /opt/tivoli/tsm/server/bin/volhist.out DEVCONFig /opt/tivoli/tsm/server/bin/devconfig.out EXPInterval 1 COMMmethod SHAREDMEM SHMPort 1510 MAXSessions 30
各項目の意味は以下のとおりです。
項目 | 意味 |
---|---|
VOLUMEHistory | 順次ボリューム情報のコピーを保管するファイル名を絶対パスで指定します。ディレクトリは、「DB格納ディレクトリ」を指定します。ファイル名はvolhist.outです。 |
DEVCONFig | デバイス構成情報のコピーを保管するファイルを絶対パスで指定します。ディレクトリは、「DB格納ディレクトリ」を指定します。ファイル名はdevconfig.outです。 |
EXPInterval | 有効期限切れファイルを自動的にチェックする間隔(日)を指定します。TSMのデーモン起動時を起点に指定した間隔(日)で期限切れをチェックします。 |
COMMmethod | 通信プロトコルを指定します。以下の記述を行ってください。 SHAREDMEM |
SHMPort | 共用メモリのTCP/IP ポート番号を指定します。以下の記述を行ってください。 1510 1510がシステムで使用されている場合は、1024から32767の範囲で、空いているポート番号を指定してください。 |
MAXSessions | TSMサーバに接続可能なTSMクライアントの同時セッション数を指定します。以下の値としてください。 計算値が25以下となる場合は、25に設定します。これはTSMのデフォルト値です。 (*1) バックアップ多重度とは実際に行われるテープへのバックアップおよびテープからのリストアの多重度です。運用中に行われるバックアップ多重度の最大値を指定してください。通常業務ボリュームの場合1つのバックアップコマンドにつき1つの多重度となります。Symfowareバックアップの場合、ロググループ1つにつき、そのロググループに含まれる全データベーススペース数が多重度となります。 |
注意
先頭が*で始まる行は、コメント行とみなします。
SHMPortに指定したポート番号は、他のソフトウェアでは使用しないよう注意してください。
サーバオプションファイルの設定の詳細については、『Tivoli Storage Manager for Sun Solaris 管理者ガイド』および『Tivoli Storage Manager for Sun Solaris 管理者解説書』を参照してください。