ETERNUS ディスクアレイのEC(Equivalent Copy)/REC(Remote Equivalent Copy)機能を用いて、業務ボリュームから未使用のバックアップボリュームにコピーします。
同期型高速バックアップは、次のように処理が行われます。
10.2.2.8 バックアップ同期処理開始コマンド(swststartsync)(図の1)を実行すると、業務ボリュームと同容量の未使用バックアップボリュームが、未使用バックアップボリューム管理領域から選択され、バックアップ同期処理が開始されます。
業務ボリュームとバックアップボリュームが等価状態になります。この時点以降、業務ボリュームとバックアップボリュームの等価性は維持されます。この状態を等価性維持状態(図の3)と呼びます。
10.2.2.1 バックアップ実行コマンド(swstbackup)(図の4)を実行すると、バックアップ同期処理が停止し、バックアップ履歴情報を設定します。
バックアップ完了時にバックアップデータが保存世代数を超えた場合、もっとも古いバックアップボリュームを未使用のバックアップボリュームとします。
注意
業務ボリュームとバックアップボリュームが等価状態になる前にバックアップ実行コマンドを実行することはできません。
図4.3 同期型高速バックアップでのバックアップ方法
なお、同期型高速バックアップでは、Suspend/Resume機能を使用することで、ECによる等価性維持状態を一時中断(Suspend)/再開(Resume)することができます。Suspend/Resume機能を使用したバックアップでは、一時中断状態からの差分コピーを行うことによって、より高速な同期型バックアップ運用が可能です。
Suspend/Resume機能については、「第6章 Suspend/Resume機能によるバックアップ運用」を参照してください。
注意
すべてのバックアップボリュームが世代管理されており、未使用バックアップボリューム管理領域よりバックアップボリュームを獲得できなければ、バックアップを行うことができません。
RECを使用したバックアップ機能は、同一Storageサーバ内のREC/ROPCに対応したETERNUS ディスクアレイに限ります。