ページのトップに戻る
ETERNUS SFAdvancedCopy Manager 13.4 運用手引書テープバックアップ連携編

14.4.13 ETERNUS2000/ETERNUS3000/ETERNUS4000の情報取得コマンド(tbogetoluinfo)

マルチパスを構成している環境でETERNUS2000/ETERNUS3000/ETERNUS4000のディスクをテープにバックアップするために必要な情報を、ETERNUS2000/ETERNUS3000/ETERNUS4000から取得するコマンドです。

このコマンドは、以下の場合に実行する必要があります。

  1. 指定方法

    /opt/FJSVswstm/bin/tbogetoluinfo -l ETERNUSIPaddress [ETERNUSIPaddress ...]

  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -l

    ETERNUSIPaddressで指定したETERNUS2000/ETERNUS3000/ETERNUS4000からLAN経由でETERNUS2000/ETERNUS3000/ETERNUS4000の情報を取得します。
    本オプションは省略できません。

  3. オペランドの説明

    オペランド

    説明

    ETERNUSIPaddress

    情報を取得するETERNUS2000/ETERNUS3000/ETERNUS4000のIPアドレスを指定します。対象となるIPアドレスは、“IPv4”だけです。

  4. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  5. 実行例

    ETERNUSIPaddress (200.30.40.30) のETERNUS4000から情報を取得します。

    # /opt/FJSVswstm/bin/tbogetoluinfo -l 200.30.40.30
    200.30.40.30 completed. [total olu = 100]
    The configuration file of CM information was update.
    #

    テープサーバをACM13.1以前からACM13.2以降にバージョンアップし、テープサーバのバージョンアップ設定コマンド(tboactmplbext)を実行した場合は、以下のメッセージが出力されます。

    # /opt/FJSVswstm/bin/tbogetoluinfo -l 200.30.40.30
    200.30.40.30 completed. [total olu = 100]
    /var/opt/FJSVmplb/mplb_ext.conf was update.
    #

注意

GRマルチパスドライバを導入している環境で、本コマンドを実行した場合は、以下のコマンドも実行してください。だだし、RAID装置がマイグレーションの処理中には実行しないでください。なお、ETERNUSマルチパスドライバを導入している場合は、実行する必要はありません。

# mplbconfig -q
#

注意

本コマンドを実行するには、以下の条件があります。

  • ETERNUS3000のファームウェアのバージョンが以下のバージョン以降である。

    表14.9 ファームウェアのバージョンについて

    モデル

    ファームウェアバージョン

    M100/M200/M400/M600

    V20L32

    M300/M500/M700

    V10L10

  • ETERNUS2000/ETERNUS4000については、ファームウェアのバージョンに関わらず実行してください。

  • テープサーバとETERNUS2000/ETERNUS3000/ETERNUS4000がLANに接続されている。

  • テープサーバとETERNUS2000/ETERNUS3000/ETERNUS4000がFC接続されている。

  • ETERNUSマルチパスドライバまたはGRマルチパスドライバがテープサーバにインストールされている。

  • /etc/opt/FJSVswstm/conf/devpath.confにETERNUS2000/ETERNUS3000/ETERNUS4000のアクセスパスを記載し、tbochkconfコマンドを実施している。

注意

本コマンドを実行する場合の注意事項は以下のとおりです。

  • ETERNUS2000/ETERNUS3000/ETERNUS4000を含まない構成では、本コマンドを必要としません。

  • ETERNUS2000/ETERNUS3000/ETERNUS4000以外のIPアドレスを指定しても情報は取得されません。

  • ETERNUS2000/ETERNUS3000/ETERNUS4000のRAID変更(LUNVの追加含む)後や新規ETERNUS2000/ETERNUS3000/ETEENUS4000の追加後に、本コマンドを実行しなかった場合、テープへのバックアップおよびテープからのリストアが失敗します。

  • /var/opt/FJSVmplb/mplb_ext.confはGRマルチパスドライバの設定ファイルです。マルチパスドライバの動作に影響するため、手動で編集を行わないでください。

  • バージョンアップにてテープサーバのバージョンアップ設定コマンド(tboactmplbext)を実行せずに本コマンドを実行する場合、各CMにアクセスパスを2本ずつ設定していない構成では、情報取得が失敗します。
    なお、テープサーバのバージョンアップ設定コマンド(tboactmplbext)を実行している場合は、/etc/opt/FJSVswstm/conf/mplb_ext_activeファイルが存在します。以下のコマンドを実行することにより、ファイルの有無を確認することができます。

    # ls -l /etc/opt/FJSVswstm/conf/mplb_ext_active