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ETERNUS SFAdvancedCopy Manager 13.4 運用手引書テープバックアップ連携編

14.4.3 テープバックアップキャンセルコマンド(tbocancelback)

業務ボリュームから直接テープへのバックアップの実行およびバックアップボリュームからテープへのコピーの実行をキャンセルします。

注意

以下の条件を満たすテープバックアップをキャンセルした場合、保持できる世代管理バックアップの世代数を超過することがあります。

  • テープバックアップ開始時、テープバックアップ管理クラスの保存世代数に設定している数の世代管理バックアップ履歴情報が存在している。

    かつ

  • データの管理方法を指定しないまたはデータの管理方法に世代管理を指定して実行したテープバックアップ。

本コマンドでは、超過した古い履歴情報の削除は行いません。そのため、キャンセルを実行した場合、既にテープへの書き込みが完了していると保存世代数を超過することがあります。この場合は、14.2.2.10 履歴情報削除コマンド(acmhistdel)を使用して不要な履歴情報を削除した後バックアップ運用を再開してください。

  1. 指定方法

    業務ボリューム指定の場合
    /opt/FJSVswstm/bin/tbocancelback -h Server Device-Name

    Symfowareロググループ指定の場合
    /opt/FJSVswstm/bin/tbocancelback -n -h Server Log-Grp-Name[/RDB-Name]

  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -n

    ロググループに対するバックアップボリュームからテープへのコピーの実行のキャンセルを指定します。この場合、オペランドには、ロググループ名を指定します。

    -h

    Storageサーバ名を指定します。

  3. オペランドの説明

    オペランド

    説明

    Device-Name

    Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、ブロックデバイス名を指定します。
    Windowsの場合、AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。AdvancedCopy Managerデバイス名の詳細については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書(Windows版)』の「AdvancedCopy Managerにおけるデバイスの管理方法について」を参照してください。

    Log-Group-Name

    ロググループ名を指定します。

    RDB-Name

    RDBシステム名を、ロググループ名の後に“/”を区切り文字として指定します。
    RDBシステム名がない時は、省略できます。

  4. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  5. 実行例

    業務ボリューム(/dev/dsk/c1t1d0s6)のテープバックアップをキャンセルします。

    # /opt/FJSVswstm/bin/tbocancelback -h server01 /dev/dsk/c1t1d0s6
    /dev/dsk/c1t1d0s6 tbocancelback completed
    #

注意

以下の場合、テープバックアップをキャンセルすることができません。

  • 指定した業務ボリュームに対するテープへのバックアップまたはテープへのコピーが実行されていないとき。

この場合は、通報メッセージ「swstm0157 The corresponding processing is not started or is already ended.」を出力して終了します。(終了ステータスは正常終了です。)