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ETERNUS SFAdvancedCopy Manager 13.4 運用手引書

9.2.7 運用の停止

Exchange Serverデータベースのバックアップ運用を停止する場合は、以下の手順で行います。

9.2.7.1 シャドウコピーの削除

シャドウコピーの削除はExchangeサーバ上で12.6.6 Exchange VSSシャドウコピー管理コマンド(swsrpshadowadm_exchange)を実行することにより行います。

[実行例]

C:¥>set SWSTGNODE=nodeAGT
C:¥>C:¥Win32App¥AdvancedCopyManager¥bin¥swsrpshadowadm_exchange delete -evs VSVR -sgname FirstStorageGroup
swsrpshadowadm_exchange successfully completed
C:¥>

本コマンドを実行すると、以下の処理が行われます。

  1. バックアップサーバに存在するシャドウコピーが削除されます。

  2. バックアップサーバのライタメタデータドキュメントとバックアップコンポーネントドキュメントが削除されます。

注意

シャドウコピーを削除しても、OPC/QuickOPCの物理コピーおよびトラッキング処理は停止されません。

注意

ディスク上の全てのシャドウコピーを削除した場合、そのディスクはオフライン状態になります。AdvancedCopy Managerではオフライン状態のディスクのコピーを行う事ができませんので、引き続きシャドウコピーを削除したディスクをバックアップディスクとして使用する場合は、ディスクをオンラインにしてください。Windows Server 2008のディスクのオンライン/オフラインについては「1.7.4 ディスクのオンライン/オフラインに関する注意事項」を参照してください。

9.2.7.2 トラッキング処理の停止(差分スナップショット型バックアップの場合だけ)

差分スナップショット型バックアップを行う場合は、あらかじめトラッキング処理を停止する必要があります。

トラッキング処理の停止はExchangeサーバ上で12.6.6 Exchange VSSシャドウコピー管理コマンド(swsrpshadowadm_exchange)を実行することにより行います。

[実行例]

C:¥>set SWSTGNODE=nodeAGT
C:¥>C:¥Win32App¥AdvancedCopyManager¥bin¥swsrpshadowadm_exchange stopqopc -evs VSVR -sgname FirstStorageGroup
swsrpshadowadm_exchange successfully completed
C:¥>

なお、トラッキング処理の停止はコピー停止コマンド(stxvcopy <source-disk> stop)を使って行うこともできます。

9.2.7.3 リストアコピーの停止

リストアコピー処理の停止はExchangeサーバ上で12.4.2.4 複製解除コマンド(swsrpcancel)により行います。

[実行例]

C:¥>set SWSTGNODE=nodeAGT
C:¥>C:¥Win32App¥AdvancedCopyManager¥bin¥swsrpcancel g1d11p1@BKUP-SVR g1d1p1@EXCHG-SVR
FROM=g1d3p1@BKUP-SVR, TO=g1d1p1@EXCHG-SVR swsrpcancel completed
C:¥>C:¥Win32App¥AdvancedCopyManager¥bin¥swsrpcancel g1d12p1@BKUP-SVR g1d2p1@EXCHG-SVR
FROM=g1d4p1@BKUP-SVR, TO=g1d2p1@EXCHG-SVR swsrpcancel completed
C:¥>C:¥Win32App¥AdvancedCopyManager¥bin¥swsrpstat_exchange -sgname FirstStorageGroup
Server    Original-Volume  Replica-Volume   Direction Status Execute
EXCHG-SVR g1d1p1@EXCHG-SVR g1d11p1@BKUP-SVR ----      ----   ----
EXCHG-SVR g1d2p1@EXCHG-SVR g1d12p1@BKUP-SVR ----      ----   ----
C:¥>

本コマンドを実行すると、実行中のリストアコピー処理が停止されます。

リストアコピー処理の停止後、業務ボリュームを正常なファイルシステムとして使用することは一般にはできないため、業務ボリュームを再び使用するためには再フォーマットを行う必要があります。