ESCのプログラムは、ESCマネージャ、ESCエージェント、ESCクライアントから構成されます。
本書では、それぞれのプログラムをインストールした装置を、「運用管理サーバ」、「サーバノード」、「運用管理クライアント」と呼びます。これらのプログラムは、同一装置にすべてインストールして運用することも可能です。その場合、プログラムのインストールに順序性はありません。
ESCマネージャ(運用管理サーバ)は、LANに接続されたストレージシステムにかかわる装置の情報を獲得・設定するESCの中央管理部です。制御に使用しているデータのうち、重要なデータはデータベースに格納します。
ESCエージェント(サーバノード)は、ストレージを使用するサーバノード上でHBAやマルチパス制御ドライバなどのプラットホームソフトウェアの情報を制御し、ESCマネージャと通信を行います。複数のサーバノードが存在する場合は、各サーバノードにインストールします。
ESCクライアント(クライアント)は、ESCマネージャと接続し、ESCのGUI(画面制御部)として機能します。1つのESCに複数のクライアントを同時接続可能です。
図1.1 ESCの運用構成