Symfoware Server アプリケーション開発ガイド(埋込みSQL編) - FUJITSU -
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第2章 アプリケーションの設計> 2.4 トランザクションと排他制御

2.4.7 行単位の排他を使用する場合の注意事項

行単位の排を使用する場合に、設計時点で注意しなければならない事項について説明します。

■SQL文のデータ操作文に関する注意事

行単位の排他を使用する場合は、そのトランザクションがアクセスしていない行は占有しません。競合する別のトランザクションでは、最初のトランザクションがアクセスしていない行を更新したり、新たな行を追加したりすることができます。このため、以下のような現象が起こることがあります。構築する業務において、この現象が発生すると不都合な場合は、行単位の排他を使用しないでください。

■COMMIT文およびROLLBACK文に関する注意事

■COMMIT時のエラー処理に関する注意事

COMMIT文実行時に、以下のエラーが発生する可能性があります。WHENEVER文を利用して、COMMIT文もエラー処理の対象としてください。

■領域の再利用に関する注意事

行単位の排他を使用する場合、DELETE文またはUPDATE文を実行することによってDSI内に発生する削除領域は、トランザクション完了後に再利用されます。そのため、同一トランザクション内で大量の件数を削除し、続いて挿入を行うような場合は、削除後に一度COMMIT文を実行してトランザクションを区切ることで、領域を有効に使用することができます。


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