Symfoware Server アプリケーション開発ガイド(埋込みSQL編) - FUJITSU -
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第4章 ルーチンを利用するアプリケーションの作成> 4.1 プロシジャルーチンを利用する場合

4.1.6 プロシジャルーチン利用時のトランザクション

ここでは、プロシジャルーチン利用時のトランザクショについて説明します。トランザクション制御の詳細については、“トランザクションと排他制御”を参照してください。

プロシジャルーチンは、呼出し元のアプリケーションと同一トランザクションとして動作します。アプリケーションから呼び出されたプロシジャルーチン内でトランザクション管理文(COMMITまたはROLLBACK)が実行された場合、プロシジャルーチンが実行されているトランザクションを終了します。その後、プロシジャルーチン内でトランザクションを開始するSQL文が実行された場合、プロシジャルーチン内で新しいトランザクションが開始されます。(トランザクションモードは前トランザクションと同一です。)開始されたトランザクションは、呼出し元のアプリケーションにも継続されます。ただし、以下のような状態で呼び出されるプロシジャルーチンでは、トランザクション管理文の実行はエラーとなります。

また、トランザクション管理文を使用するプロシジャルーチンは、以下の状態で呼び出すことはできません。

プロシジャルーチン内のSQL文の実行でエラーが起きた場合は、エラーを起こしたSQL文が無効となります。ただし、SQLSTATE値の例外コードが40の場合は、トランザクションをロールバックします。

プロシジャルーチンがSQLSTATE値の例外コードが40以外の状態で終了する場合、プロシジャルーチン内で行われたすべてのデータベース更新は無効となります。

プロシジャルーチン内でのSQL文の実行時には、動作環境ファイルのTRAN_SPECの指定は無効ですが、アプリケーションに復帰した後は、TRAN_SPECの指定に従って制御されます。


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