Symfoware Server アプリケーション開発ガイド(埋込みSQL編) - FUJITSU -
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第1章 アプリケーション開発の概要

1.2 クライアント・サーバモデルの概要

ここでは、クライアント・サーバモデルの概要について、以下の順に説明します。

■クライアンとは

クライアントとは、データ処理を要求する動作単位のことです。データベースシステムをクライアント・サーバモデルで運用する場合には、データベースに対してアクセスを要求するアプリケーションは、クライアントとして位置づけられます。

■サーとは

サーバとは、データ処理を実行する動作単位のことです。データベースシステムをクライアント・サーバモデルで運用する場合は、データベース本体が存在する側として位置づけられます。

■通信方法

クライアントとサーバとの間の通信方法は、クライアントのサーバに対するアクセス方法によって異なります。

◆ローカルアクセ

ローカルのサーバに接続し、データの操作などを行うことを、ローカルアクセスといいます。

◆リモートアクセ

リモートのサーバに接続し、データの操作などを行うことを、リモートアクセスといいます。

◆通信方法の選

ローカルアクセスする場合は、自動的にサーバと接続されます。リモートアクセスする場合の通信方法には、以下の2種類があります。

リモートアクセスする場合の通信方法は、クライアント用の動作環境ファイルのSERVER_SPECで指定します。通信方法とSERVER_SPECの指定および接続できるサーバの種類と接続方法について以下に示します。

[表:通信方法とSERVER_SPECの指について]

通信方法

SERVER_SPECの指定

リモートアクセス

性能を重視したRDB2_TCP連携

RDB2_TCP

OSIの汎用プロトコルを使用したRDA-SV連携

RDA


[表:接続できるサーバの種類と接続方について]

SERVER_
SPEC

接続形態

グローバルサーバ

RDB2_TCP

TCP/IP

RDA

TCP/IP

×

○ : 接続可能

× : 接続不可能

■トランザクション制

データベースの定義、検索および更新に対してデータの整合性を保つためのトランザクション制御機能が、有効に働きます。そのため、ローカルを含む複数のサーバとの連携時も安全にデータベースへアクセスすることができます。ただし、1トランザクション内で複数サーバに対するデータベースの同時更新はできません。1つのトランザクション内では1つのサーバの1つのデータベースに対してだけ更新できます。

■クライアント・サーバモデルの利用パター

Symfoware/RDBは、Solaris、Linux、Windows(R) 2000、Windows Server(R) 2003および日本語MS-DOSやWindows(R) XP、Windows Vista(R)上のアプリケーションをクライアントとし、Solaris、Linux、Windows(R) 2000、Windows Server(R) 2003またはグローバルサーバをサーバとして使用することができます。ローカルのデータベースとリモートのデータベースを1つのアプリケーションから同時にアクセスすることができます。利用パターンを以下に示します。

[図:クライアント・サーバモデルの利用パターン]


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