グループ化によって分類された各グループの演算を集計式に指定します。集計式には、集合関数と集合関数の結果に対する算術演算が指定できます。各集計項目は“,”で区切ります。複数の集計項目を指定した場合は、結果として返す各集計項目の値がそれぞれ出力されます。集計項目の後にラベルを記述することで、出力データのタグ名、または項目名をわかりやすい名称に変更できます。
また、数値演算式を指定した場合の空の扱いについて注意する必要があります。詳細は、“A.3.2 数値演算式における空の扱い”を参照してください。
なお、以下の例では、CharacterCodeパラメタに、“UTF-8”が指定されたとみなします。
例
出張エリアごとにタクシー利用回数を集計します。
グループ式 集計式 | substr(/doc/detail/area/text(),0,10) 出張エリア count(/doc/detail/taxi/text()) タクシー利用回数 |
結果: CSV形式の出力の場合
"出張エリア","タクシー利用回数" "東京都千代田区",1 "神奈川県横浜市港北区",0 |
参考
集合関数の引数と項目名が示す値がない場合は、集計の対象に含めません。上記の例では、“神奈川県横浜市港北区”に出張した人は誰もタクシーを利用していません。このため、countの結果は0になります。
データに“0”という値を格納している場合は、集計の対象になります。
例
タクシー料金(taxi)の最大値と出張回数を求めます。
グループ式 集計式 | substr($area,0,10) 出張エリア max($taxi) タクシー料金の最大値,count($area) 出張回数 |
結果 : CSV形式の出力の場合
"出張エリア","タクシー料金の最大値","出張回数" "大阪府大阪市阿倍野区",1820,1 "東京都千代田区",1000,1 "神奈川県横浜市港北区",,2 |
参考
集合関数の引数となる項目名が示す値がない場合は、集計の対象に含めません。上記の例では、“神奈川県横浜市港北区”に出張した人は誰もタクシーを利用していません。このため、最大の値がありません。