Interstage Application Server/Interstage Web Server 移行ガイド
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第7章 OLTP機能の移行> 7.3 CORBAサービスの移行

7.3.6 INTERSTAGE Application Server V3.xからの移行

 INTERSTAGE Application Server V3.x(INTERSTAGE V3.x)のCORBAサービス環境を移行するための手順、および注意事項について説明します。

■バックアップコマンドの移行

 INTERSTAGE V3.x Enterprise Edition 又はINTERSTAGE V3.x Standard Editionのバックアップコマンドを使用してCORBAサービス資源を移行するための手順について説明します。

使用するコマンド

機能

コマンド

CORBAサービス資源(インタフェースリポジトリ以外)のバックアップ

C:\INTERSTAGE\ODWIN\bin\odbkup.exe

インタフェースリポジトリ環境情報ファイルのバックアップ

C:\INTERSTAGE\ODWIN\bin\irbkup.exe

インタフェースリポジトリデータファイルのバックアップ

C:\INTERSTAGE\ODWIN\bin\obfbkup.exe

CORBAサービス資源のリストア

C:\Interstage\ODWIN\bin\odrestoresys.exe

 上記のコマンドは、CORBAサービス(“OD_start”)が停止している状態で実行する必要があります。コントロールパネルの「サービス」でサービスの状態を確認してください。

機能

コマンド

CORBAサービス資源(インタフェースリポジトリ以外)のバックアップ

/opt/FSUNod/bin/odbkup

インタフェースリポジトリ環境情報ファイルのバックアップ

/opt/FSUNod/bin/irbkup

インタフェースリポジトリデータファイルのバックアップ

/opt/FSUNod/bin/obfbkup

CORBAサービス資源のリストア

/opt/FSUNod/bin/odrestoresys

 上記のコマンドは、CORBAサービスが停止している状態で実行する必要があります。

INTERSTAGE V3.x環境のバックアップ方法

 バックアップ先パスがX:\V3Backupの場合の操作例を以下に示します。

  1. バックアップ用フォルダを作成します。
     mkdir X:\V3Backup
     
  2. odbkupコマンドを実行して、インタフェースリポジトリ以外の資源ファイルをバックアップします。
     odbkup X:\V3Backup
     
  3. irbkupコマンドを実行して、インタフェースリポジトリ環境情報ファイルをバックアップします。
     irbkup X:\V3Backup
     
  4. obfbkupコマンドを実行して、インタフェースリポジトリデータファイルをバックアップします。
     obfbkup X:\V3Backup
     
  5. CORBAサービスの環境情報が格納されたファイルをバックアップします(Interstage V3.1のみ)。

INTERSTAGE V3.x環境のバックアップ方法

 バックアップ先パスが/V3Backupの場合の操作例を以下に示します。

  1. バックアップ用ディレクトリを作成します。
     mkdir /V3Backup
     
  2. odbkupコマンドを実行して、インタフェースリポジトリ以外の資源ファイルをバックアップします。
     odbkup /V3Backup
     
  3. irbkupコマンドを実行して、インタフェースリポジトリ環境情報ファイルをバックアップします。
     irbkup /V3Backup
     
  4. obfbkupコマンドを実行して、インタフェースリポジトリデータファイルをバックアップします。
     obfbkup /V3Backup
     
  5. CORBAサービスの環境情報が格納されたファイルをバックアップします(Interstage V3.1のみ)。

本バージョン・レベルへのリストア方法

 バックアップ先パスがX:\V3Backupの場合の操作例を以下に示します。

odrestoresysコマンドを実行して、CORBAサービス資源ファイルをリストアします。
 odrestoresys -r -v3 X:\V3Backup

本バージョン・レベルへのリストア方法

 バックアップ先パスが/V3Backupの場合の操作例を以下に示します。

odrestoresysコマンドを実行して、CORBAサービス資源ファイルをリストアします。
 odrestoresys -r -v3 /V3Backup

■移行時の注意事項

◆IDLコンパイラのJava言語生成物

 Interstage V4.x以降のIDLコンパイラが生成するJava言語マッピングのスタブ・スケルトンでは、クライアントアプリケーションのin、inoutパラメタ、およびサーバアプリケーションのout、inoutパラメタ、復帰値において、以下のデータ型に“nullオブジェクト”が設定された場合、java.lang.NullPointerExceptionが通知されるようになりました。

 INTERSTAGE V3.x以前のアプリケーションにおいて、転送対象のオブジェクトに“nullオブジェクト”を指定している場合は、“nullオブジェクト”を転送対象としないように修正してください。


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