Interstage Application Server/Interstage Web Server 移行ガイド
目次 索引 前ページ次ページ

第6章 J2EEの移行> 6.5 EJBサービスの移行

6.5.5 Interstage Application Server V6.0での変更内容

 Interstage Application Server V6.0(以降、Interstage V6.0)での変更内容を説明します。

デフォルト設定の追加

 旧バージョンでMessage-driven Beanを運用する場合、EJBアプリケーション環境定義にJMSコネクションファクトリ名とDestination名の定義が必須でした。
 8.0では、JMSコネクションファクトリ名とDestination名を定義しなかった場合、以下のデフォルト設定で動作します。

 また、旧バージョンにおいて、トランザクション管理種別に“Container”が指定されていてトランザクション属性が設定されていないEJBアプリケーションは、運用することができませんでした。
 8.0では、コンテナが自動的に“Required”が指定されたものとしてトランザクションの制御を行います。

非推奨機能

 以下の機能群は、V6より非推奨機能となりました。いずれも旧資産との互換は保証されていますが、次期バージョンでは提供されない可能性があるため、代替機能への移行を推奨します。
 なお、これらの機能に対する定義操作は、Interstage管理コンソールではサポートされていません。

同時処理数について

 V5で提供されたIJServerでは同時処理数のデフォルトは40でしたが、8.0で提供されたIJServerでは同時処理数の最大値が64/最小値が16で動作します。
 同時処理数の最大値/最小値は、以下で行います。

性能オプションについて

 V5でサポートしていた以下の性能オプションについては、デフォルトで動作します。
 Interstage管理コンソールで指定する必要はありません。

STATELESS Session Beanのインスタンス数について

 STATELESS Session Beanのインスタンス数を定義する必要がなくなりました。
 STATELESS Session Beanのインスタンスは、STATELESS Session Beanへの初回アクセス時に“同時処理数の最大値”に指定された値の数だけ作成されます。

ログ出力について

 V5で各ファイルに出力されていた以下の情報については、IJServerのログ(Windows(R)システムの場合、J2EE共通ディレクトリ\ijserver\[IJServer名]\log配下のファイル、Solaris/Linuxシステムの場合、J2EE共通ディレクトリ/ijserver/[IJServer名]/log配下のファイル)に出力されます。

 なお、従来から出力しているイベントログのメッセージについては、従来通りイベントログにもメッセージが出力されます。

注1) connectorのログ出力先を、従来と同じ場所に出力する場合は、以下を設定してください。

定義ファイル格納ディレクトリ


 Interstageインストールディレクトリ\J2EE\etc\jca

 /opt/FJSVj2ee/etc/jca

定義ファイル名

jca.properties

指定するキー

“log.file.option”

指定する値

“V5”を指定します。


 log.file.option=V5

EJBアプリケーション名について

 EJBアプリケーション名に“:”を使用することはできません。V5で“:”を使用していた場合には、配備時にEJBアプリケーション名を変更してください。
 なお、名前を変更したEJBアプリケーション名を、アプリケーション名を変更せずにlookupする場合には、名前変換機能を使用してください。


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2007