Interstage Application Server/Interstage Web Server 移行ガイド
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第6章 J2EEの移行> 6.2 J2EEアプリケーションの移行

6.2.3 XMLパーサのXerces2サポート

 Interstage Application Server V7.0では、IJServerで使用するXMLパーサのデフォルトはCrimsonでしたが、本バージョン・レベルでは、デフォルトでXerces2が使用されます。また、V9.0以降のIJServerではXMLパーサにCrimsonは選択できません。従来通りにCrimsonを使用する場合には、以下の対処を実施してください。Crimsonを使用するには、「コンテナのWebサービス機能」の定義を“無効にする”に設定してください。

V8.0互換モードのIJServerの場合

 Interstage管理コンソールの[ワークユニット] > [IJServer名] > [環境設定]で、使用するXMLパーサの種別にCrimsonを選択してください。また、isj2eeadminコマンドでも設定できます。

V9.0のIJServerの場合

 Interstage管理コンソールの[ワークユニット] > [IJServer名] > [環境設定]で、使用するXMLパーサの種別にその他を選択して、ApacheのホームページからダウンロードしたCrimsonのjarファイルを格納したディレクトリを指定してください。また、isj2eeadminコマンドでも設定できます。

■Xerces2がサポートするエンコード

 Xerces2では、以下のエンコードをサポートしています。使用するXMLパーサによってサポートするエンコードが異なるため、使用するXMLパーサのエンコードを確認してください。どのXMLパーサでも共通で使用可能なUTF-8を使用することをお勧めします。

UTF-8

ISO-8859-7

ebcdic-cp-no

ebcdic-cp-ar1

gb2312

ISO-8859-1

ISO-8859-8

ebcdic-cp-fi

ebcdic-cp-he

euc-jp

ISO-8859-2

ISO-8859-9

ebcdic-cp-se

ebcdic-cp-ch

iso-2020-jp

ISO-8859-3

ebcdic-cp-us

ebcdic-cp-it

ebcdic-cp-roece

Shift_JIS

ISO-8859-4

ebcdic-cp-ca

ebcdic-cp-es

ebcdic-cp-yu

Big5

ISO-8859-5

ebcdic-cp-nl

ebcdic-cp-gb

ebcdic-cp-is

euc-kr

ISO-8859-6

ebcdic-cp-dk

ebcdic-cp-fr

ebcdic-cp-ar2

koi8-r

■使用するJavaバージョンによる違い

 Xerces2を使用する場合、使用するJavaバージョンによって以下の違いがあります。

 

1.4

5.0

Xercesの種類

バージョン2.7.1のXerces

JDK5.0に内包されたXerces

Xercesの各実装クラスのパッケージ名

org.apache.xerces

com.sun.org.apache.xerces.internal

 Javaバージョン1.4で運用したアプリケーションがJAXPのインタフェース(javax.xmlパッケージのインタフェース)でXMLファイルを扱っていれば問題ありません。仮にJavaバージョン1.4で直接Xercesの実装クラスを参照していたアプリケーションをJavaバージョン5.0に移行する場合には、アプリケーションを修正して上記のようにパッケージ名を変更してください。もしくは以下を指定することで動作するXMLパーサをJavaバージョン1.4と同様のXMLパーサに変更することもできます。

変更方法

 IJServerの環境設定において使用するXMLパーサに“その他”を選択し、ディレクトリに以下を設定してください。


 C:\Interstage\J2EE\lib\xerces

 /opt/FJSVj2ee/lib/xerces

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