Network Assistを、IPフォワードをオフにしたマルチホームホストのクラスタシステムに導入する場合の設定手順について説明します。
注意
Solaris OSでは、「/etc/notrouter」ファイルを作成することにより、複数のインタフェースを持つサーバにおいて内部のインタフェース間のIPフォワーディングが行われなくなります。
以下の環境を例に説明します。
クラスタを設定します。
クラスタの設定により、引き継ぎIPアドレス(論理IPアドレス)を作成します。
また、引き継ぎIPアドレスを設定した際の以下の情報を記録します。
ホスト名
IPアドレス
ポイント
ホスト名は、15文字以内の英数字で設定してください。
ホスト名を監視サーバのOSへ登録します。
監視サーバの「/etc/hosts」ファイルへ“1.”項で作成したホスト名/IPアドレスが登録されていることを確認します。
ファイル名:/etc/hosts
例
# # Internet host table # 127.0.0.1 localhost 10.10.10.10 assistserver01 loghost # Start of lines added by FJSVwvucw - DO NOT DELETE OR CHANGE THIS LINE # Thu Oct 31 00:00:00 JST 2005 10.10.10.1 assistserver # End of lines added by FJSVwvucw - DO NOT DELETE OR CHANGE THIS LINE
ポイント
通常、「/etc/hosts」ファイルの更新は、クラスタソフトが自動的に実施します。「/etc/hosts」が更新されているか確認してください。
プライマリ・セカンダリノード共に確認を実施してください。
ホスト名を監視クライアントのOSへ登録します。
監視クライアントの「インストールディレクトリ¥System32¥drivers¥etc¥hosts」ファイルへ“1.”項で作成したホスト名・IPアドレスを登録します。
ファイル名: C:¥WINNT¥SYSTEM32¥DRIVERS¥ETC¥HOSTS
例
# Copyright (c) 1993-1999 Microsoft Corp. # # For example: # 102.54.94.97 rhino.acme.com # source server 127.0.0.1 localhost 10.10.10.10 assistserver01 10.10.10.1 assistserver
Network Assistサービスを停止します。
クラスタサービスより、Network Assistサービスを停止します。
プライマリノードのNetwork Assistの設定ファイルを編集する。
以下のファイルに記載してあるIPアドレスを“1.”項で作成したホスト名に変更します。
ファイル名:/etc/opt/FJSVneta/cluster.conf
例
変更前
CLUSTER_IP 10.10.10.1
変更後
CLUSTER_IP assistserver
セカンダリノードのNetwork Assistの設定ファイルを編集します。
“5.”項と同じ変更をセカンダリノードでも実施します。
JAVAのキャッシュをクリアします。
JAVAプラグインのキャッシュを以下の手順でクリアします。
コントロールパネルを起動します。
コントロールパネルよりJava-Pluginを起動します。
起動した[Java-Pluginコントロールパネル]の[キャッシュ]タブより「クリア」を選択し、キャッシュをクリアします。
Webブラウザのキャッシュをクリアします。
以降、WebブラウザがInternet Explorerの場合で説明します。
Internet Explorerを起動する。
Internet Explorerの[ツール]メニューより、[インターネットオプション]を選択する。
起動した[インターネットオプション]ダイアログボックスより、[Cookieの削除]ボタンを押下する。
起動した[インターネットオプション]ダイアログボックスより、[ファイルの削除]ボタンを押下する。
[ファイルの削除]ダイアログボックスの[すべてのオフライン コンテンツを削除する]にチェックを入れ、[OK]ボタンを押下します。
Network Assistを起動します。
クラスタサービスより、Network Assistサービスを起動します。