Network Assistの運用時には、以下のディレクトリに統計情報およびアラームのログが、年月日ごとに作成されます。
ディスクの空き容量には十分注意してください。
なお、クラスタシステムへ導入する場合は、説明中の[Network Assistインストールディレクトリ]を[共用ディレクトリ]としてください。
注意
Network Assistの最大アラームログ件数は2000件/日です。2000件を超えた場合には、最古データから上書きされます。
以下にログが生成される場所およびデータ領域の算出式を示します。
統計ログ生成ディレクトリ
[Network Assistインストールディレクトリ]/FJSVneta/statistics
統計情報ログの算出式は以下のとおりです。
1日の統計情報ログ量 = {(1MIB当たりのログサイズ×1回の採取MIB数×1日の採取回数) +ログヘッダサイズ}×統計情報採取ノード数 ・1MIB当たりのログサイズ = 32(Byte) ・ログヘッダサイズ = 64(Byte) ・1回の採取MIB数 = 採取設定MIB数×インタフェース数 ・1日の採取回数 = 採取時間÷統計ポーリング間隔
アラームログ生成ディレクトリ
[Network Assistインストールディレクトリ]/FJSVneta/alarm
アラームログ(ONA込み)の算出式は以下のとおりです。
ポイント
アラームにはノード別、日付別、中間ファイルの3種類があります。
1日のアラームログ量 = 1アラーム当たりのログサイズ×1日のアラーム発生数×登録ノード数×アラーム種類数 + ログヘッダサイズ ・1アラーム当たりのログサイズ = 512(Byte) ・ログヘッダサイズ = 256(Byte)
ONA統計ログ生成ディレクトリ
[Network Assistインストールディレクトリ]/FJSVneta/statistics/ona
統計情報ログの算出式は以下のとおりです。
1日の統計情報ログ量 = {(1データ当たりのログサイズ×1回の採取データ数×1日の採取回数)}×統計情報採取ONA数 ・1データ当たりのログサイズ = 8(Byte) ・1回の採取データ数 = 採取設定データ数 ・1日の採取回数 = 採取時間÷統計ポーリング間隔
ONA負荷状態ログ生成ディレクトリ
[Network Assistインストールディレクトリ]/FJSVneta/poll/ona
負荷状態情報ログの算出式は以下のとおりです。
1日の負荷状態情報ログ量 = {(1ログ当たりのログサイズ×1日の採取回数)} ×負荷状態情報採取ONA数 ・1ログ当たりのログサイズ = 272(Byte) ・1日の採取回数 = 採取時間÷状態ポーリング間隔
ディレイ監視ログ生成ディレクトリ
[Network Assistインストールディレクトリ]/FJSVneta/poll2/delay
ディレイ監視ログの算出式は以下のとおりです。
1日のディレイ監視ログ量 = 50(Byte) × 1日のログエントリ数 × 2 × ディレイ監視台数 1日のログエントリ数 = (24 × 60 × 60) ÷(装置側監視インターバル × 10)
装置ログ生成ディレクトリ
[Network Assistインストールディレクトリ]/FJSVneta/poll2/dumplog
装置ログでの使用量は装置の種類に依存しますが、現状サポートされている機種の圧縮後のファイルサイズは約100Kバイトです。
装置ログは64世代まで格納できますので、必要なデータ領域の算出は以下のとおりです。
装置ログ領域 = 100 (KByte) × 64 = 6.4 (MByte)
稼働状況ログ生成ディレクトリ
[Network Assistインストールディレクトリ]/FJSVneta/poll2/live
稼働状況ログの算出式は以下のとおりです。
1日の稼働状況ログ量 = {(1 監視インターフェース当たりのログサイズ×1 日の採取回数)}×監視インターフェース数+1 日のログヘッダサイズ ・1 監視インターフェース当たりのログサイズ = 24(Byte) ・1 日の採取回数 = 採取時間÷稼働ポーリング間隔 ・1 日のログヘッダサイズ = 256(Byte)
注意
ONA以外のGS/PRIMEFORCEネットワークアダプターについては、“統計ログ生成ディレクトリ”および“アラームログ生成ディレクトリ”で見積もってください。
例
データ領域見積もりの例
1日の統計情報ログ量算出
(採取設定MIB数 = 10、インタフェース数 = 10、採取時間 = 1440分、統計ポーリング間隔 = 5分、統計情報採取ノード数 = 20台の場合)
{32[Byte]×(10×10)×(1440[分]÷5[分]) + 64[Byte]}×20[台] = 18433280[Byte]
1日のアラームログ量算出(ONA込み)
(1日のアラーム発生数 = 20件、登録ノード数 = 20台の場合)
512[Byte]×20[件]×20[台]×3[種類]+256[Byte] = 614656[Byte]
1ヶ月(30日)のデータ領域合計算出
(統計情報ログ量とアラームログ量が上記の場合)
統計情報ログ量 18433280[Byte]×30 + アラームログ量 614656 [Byte]×30 = 571438080[Byte] = 545[Mbyte]
例
データ領域見積もりの例(ONA)
1日の統計情報ログ量算出
(採取設定データ数 = 10、採取時間 = 1440分、統計ポーリング間隔 = 5分、統計情報採取ONA数 = 10台の場合)
{8[Byte] ×10(データ) ×(1440[分] ÷5[分])} ×10[台] = 230400[Byte]
1日の負荷状態情報ログ量算出
(採取時間 = 1440分、状態ポーリング間隔 = 5分、負荷状態情報採取ONA数 = 10台の場合)
{272[Byte] ×(1440[分] ÷5[分])} ×10[台] = 783360[Byte]
1ヶ月(30日)のデータ領域合計算出
(統計情報ログ量とアラームログ量、ONA統計情報ログ量とONA負荷状態情報ログ量とONAアラームログ量が上記の場合)
統計情報ログ量 18433280[Byte] ×30 + アラームログ量 614656 [Byte] ×30 = 571438080[Byte] = 545[Mbyte] ONA統計情報ログ量 230400[Byte] ×30 + ONA負荷状態情報ログ量 783360[Byte] ×30 = 30412800[Byte] = 29[Mbyte] 登録ノードのログ量 + 登録ONAのログ量 = 545 + 29 = 574[Mbyte]
例
データ領域見積もりの例(ディレイ監視)
1日のディレイ監視ログ量算出
(装置側インターバル 1秒, 監視台数 3台の場合)
50[Byte] × (24 × 60 × 60 ÷ 10) × 2 × 3[台] = 2592 [KByte]
1ヶ月のディレイ監視ログ量算出
2592 [KByte] × 30 = 77760 [KByte]
例
データ領域見積もりの例(装置ログ)
装置ログ領域 = 100 [KByte] × 64 = 6.4 [MByte]
例
データ領域の見積もりの例(稼働監視)
1日の稼働状況ログ算出
(監視インターフェース数=100、採取時間=1440分、状態ポーリング間隔=5分 の場合)
{(24{Byte}×{1440分÷5分})}×100{インターフェス}}+256{Byte} = 691456 {Byte}
ポイント
Network Assistのログ蓄積期間の初期値は以下のとおりです。
ログ蓄積期間 | アラームログ | 1ヶ月(30日) |
統計ログ | 1ヶ月(30日) |
ログ蓄積期間は、保守マネージャで設定を行います。ログ蓄積期間の設定の詳細はSystemwalker Network Assist操作手引書を参照してください。
注意
ログ蓄積期間の統計ログには稼働監視の稼働状況ログ、ディレイ監視のディレイ監視ログも含まれます。