ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 テープバックアップ連携編 13.3 -Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(R) 2003/Microsoft(R) Windows Server(R) 2008-, -Solaris-, -HP-UX-, -Linux-, -AIX-
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第14章 各種コマンド> 14.4 テープサーバのコマンド

14.4.7 テープ実行履歴表示コマンド(tboreqstat)

テープマネージャーで現在実行中の処理の実行状況を表示します。

本コマンドでは、以下の処理の実行状況を表示します。

本コマンドは、実行された処理の最新の情報から順に表示します。

  1. 指定方法

    業務ボリューム指定の場合
    /opt/FJSVswstm/bin/tboreqstat -h Server [-l] [-v] [Device-Name]

    Symfowareロググループ指定の場合
    /opt/FJSVswstm/bin/tboreqstat -n -h Server [-l] [-v] Log-Grp-Name[/RDB-Name]

  2. オプションの説明

    オプション

    説明

    -n

    ロググループに対するテープ実行履歴情報の表示を指定します。この場合、オペランドには、ロググループ名を指定します。

    -h

    Storageサーバ名を指定します。

    -l

    テープ実行履歴情報に加え、各コマンドを実行したときに指定したコマンドオプションを表示します。

    -v

    テープ実行履歴情報を詳細に表示します。

  3. オペランドの説明

    オペランド

    説明

    Device-Name

    Solaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、ブロックデバイス名を指定します。
    Windowsの場合、AdvancedCopy Managerデバイス名を指定します。AdvancedCopy Managerデバイス名の詳細については、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書(Windows版)』の「AdvancedCopy Managerにおけるデバイスの管理方法について」を参照してください。
    省略した場合は、すべての業務ボリュームのテープ実行履歴を表示します。

    Log-Group-Name

    ロググループ名を指定します。

    RDB-Name

    RDBシステム名を、ロググループ名の後に"/"を区切り文字として指定します。
    RDBシステム名がない時は、省略できます。

  4. 終了ステータス

    =0:正常終了
    >0:異常終了

  5. 実行例

    すべての業務ボリュームのテープ実行履歴情報を表示します。

    # /opt/FJSVswstm/bin/tboreqstat -h server01
    Server    Transaction-Volume  Request  Execute-Date      Status
    server01  /dev/dsk/c1t1d22s1  Delete   2007/02/22 09:15  Deleting
    server01  /dev/dsk/c1t1d20s1  Backup   2007/02/22 09:00  Preprocessing
    server01  /dev/dsk/c1t1d23s1  Restore  2007/02/22 08:00  Reading( 90%)
    #

    業務ボリューム(/dev/dsk/c1t1d23s1)のテープ実行履歴情報を、-lオプションを指定してコマンドオプションも表示します。

    # /opt/FJSVswstm/bin/tboreqstat -h server01 -l /dev/dsk/c1t1d23s1
    Server    Transaction-Volume  Request  Execute-Date      Status        CmdOptions
    server01  /dev/dsk/c1t1d23s1  Restore  2007/02/22 08:00  Reading( 90%) [-v 10 -r /dev/dsk/c1t1d24s1]
    #

    業務ボリューム(/dev/dsk/c1t1d20s1)のテープ実行履歴情報を、-vオプションを指定して詳細に表示します。

    # /opt/FJSVswstm/bin/tboreqstat -h server01 -v /dev/dsk/c1t1d20s1
    Server    Transaction-Volume  Request  Execute-Date        End-Date           Status         Pool-Name  Message 
    server01  /dev/dsk/c1t1d20s1  Backup  2007/02/22 09:00  ----/--/-- --:--  Preprocessing  POOL01     ---- 
    #

    Symfowareロググループ指定(LOGGRP2/DB)のテープ実行履歴情報を、-vオプションを指定して詳細に表示します。

    # /opt/FJSVswstm/bin/tboreqstat -h server01 -n -v LOGGRP2/DB
    Server    Transaction-Volume  Request  Execute-Date        End-Date           Status         Pool-Name  Message
    server01  LOGGRP2/DB          Backup   2007/03/28 18:53    ----/--/-- --:--  Writing(14%)   POOL_00  ----
    #

    表示内容は、次に示すとおりです。

    キーワード

    説明

    Server

    Storageサーバ名を表示します。

    Transaction-Volume

    Solaris/Linux/HP-UX/AIX/Windowsの場合、デバイス名を表示します。

    Request

    処理名を、以下に表す文字列で表示します。
    “Backup”:テープへのバックアップ、テープへのコピー
    “Restore”:テープからのリストア
    “Delete”: テープの履歴情報削除

    Execute-Date

    テープマネージャーが処理を受け付けた日時を表示します。
    「YYYY/MM/DD hh:mm」形式で表示されます。
    YYYYは西暦、MMは月、DDは日、hhは時、mmは分を示します。
    表示日時はテープサーバ上のシステム日時が適用されます。

    End-Date

    テープマネージャーが処理を完了した日時を表示します。
    「YYYY/MM/DD hh:mm」形式で表示されます。
    YYYYは西暦、MMは月、DDは日、hhは時、mmは分を示します。
    表示日時はテープサーバ上のシステム日時が適用されます。
    処理が完了していない場合は、“----/--/-- --:--”を表示します。
    -vオプションを指定した場合にのみ表示されます。

    Status

    処理の実行状況、テープへの書き込み、またはテープからの読み込みの進捗率を、以下の文字列で表示します。
    “Preprocessing”:バックアップ/リストアの前処理を実施している状態
    “Writing(xxx%)”:テープ書き込みの進捗率
    “Reading(xxx%)”:テープ読み込みの進捗率
    “Waiting-tape(xxx%)”:テープ待ち状態になるまでのテープ書き込み/テープ読み込みの進捗率
    “Postprocessing”:バックアップ/リストアの後処理を実施している状態
    “Cancel”:バックアップ/リストアのキャンセルしている状態
    “Deleting”:テープの履歴情報の削除を実施している状態

    Pool-Name

    テープバックアップ先のストレージ・プール名を表示します。
    処理名が“Backup”の場合に表示します。
    処理名が“Restore”、“Delete”の場合および処理名が“Backup”でテープ書き込みが開始されていない場合は、“----”を表示します。
    -vオプションを指定した場合にのみ表示されます。

    CmdOptions

    処理を実行したときに指定したオプションおよびオプションに指定した値を表示します。
    -lオプションを指定した場合にのみ表示されます。

    Message

    警告メッセージまたはエラーメッセージを表示します。
    メッセージの後ろには"::"を表示し、複数のメッセージが出力される場合は、メッセージ間にも“::"を表示します。
    メッセージが存在しない場合は、“----”を表示します。
    -vオプションを指定した場合にのみ表示されます。


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