ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 テープバックアップ連携編 13.3 -Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(R) 2003/Microsoft(R) Windows Server(R) 2008-, -Solaris-, -HP-UX-, -Linux-, -AIX- |
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第14章 各種コマンド | > 14.4 テープサーバのコマンド |
バックアップ履歴情報のうち、テープに格納されたデータのリストアを実施します。
このコマンドでリストアをした場合、Storageサーバ上で前後処理を行いません。Storageサーバが停止している状態、もしくは業務ボリュームにアクセスをしていない状態でリストアを実施する必要があります。
Symfowareの業務ボリュームをリストアする場合、バックアップ時にテープに退避したリカバリ制御ファイルも同時にリストアをします。このコマンドで、Symfowareデータベーススペースをリストアした場合、アーカイブログ適用を行いません。アーカイブログを適用するには、Symfowareが提供するコマンドの“rdbmrrcv”コマンドを用いて行います。アーカイブログの適用については、『Symfoware Server RDB運用ガイド』を参照してください。
業務ボリューム以外の任意のデバイスにリストアすることができます。リストア先として指定できるデバイスは以下の条件を満たす必要があります。
業務ボリューム以外であること。
ボリュームサイズが元の業務ボリューム以上であること。
なお、Symfowareの業務ボリュームの場合は、元の業務ボリューム以外のデバイスにリストアすることはできません。
このコマンドでリストアをした場合、Storageサーバ上で前後処理を行いません。このため、業務ボリュームにアクセスをしている状態で、本コマンドを実行した場合、リストアデータの保証はされません。
このコマンドでリストア先ボリュームを指定したリストアをした場合、指定したボリュームにバックアップデータが存在する場合や同期処理が存在する場合でもリストアを実行します。このような状態でリストアを行うと、バックアップデータの破壊をすることになるため、リストア先にバックアップボリュームを指定する場合は、使用されていないものを指定してください。
指定方法
業務ボリュームのリストアを行う場合 Symfowareデータベースを業務ボリューム指定でリストアを行う場合 Symfowareデータベースをロググループ指定でリストアを行う場合 |
オプションの説明
オプション |
説明 |
---|---|
-h |
Storageサーバ名を指定します。 |
-g |
リストアするデータの相対世代番号を指定します。 |
-v |
リストアするデータの絶対世代番号を指定します。 |
-t |
リストアするデータの日数管理開始日時を指定します。 |
-r |
業務ボリューム以外のデバイスにリストアするときに、そのリストア先のデバイス名を指定します。 |
-d |
元の業務ボリュームのStorageサーバとは別のStorageサーバのボリュームにリストアするときに、そのリストア先のStorageサーバ名を指定します。 |
-n |
ロググループによるリストアを行うことを指定します。この場合、オペランドには、ロググループ名を指定します。 |
-R |
リカバリ制御ファイルのリストア先ディレクトリ名を指定します。 |
注)-gオプション、-vオプション、-tオプションのいずれも指定されなかったときは、世代管理しているバックアップ履歴の中から最新の情報をリストアします。
オペランドの説明
オペランド |
説明 |
---|---|
Device-Name |
StorageサーバがSolaris/Linux/HP-UX/AIXの場合、業務ボリュームのブロックデバイス名を指定します。 |
Log-Group-Name |
ロググループ名を指定します。 |
RDB-Name |
RDBシステム名を、ロググループ名の後に“/”を区切り文字として指定します。 |
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
実行例
相対世代番号=2のデータをリストアします(相対世代番号については、テープ履歴情報表示コマンドで表示されるデータを参照してください)。
# /opt/FJSVswstm/bin/tborestore -h server01 -g 2 /dev/dsk/c1t0d0s6 /dev/dsk/c1t0d0s6 tborestore completed # |
ロググループ(LOG01/RDB1)の相対世代番号=2のデータをリストアします(相対世代番号については、履歴情報表示コマンドで表示されるデータを参照してください)。
# /opt/FJSVswstm/bin/tborestore -h server01 -n -g 2 -R /work/rcvfiledir LOG01/RDB1 LOG01/RDB1 tborestore completed # <この後、/work/rcvfiledir配下のリカバリ制御ファイルをStorageサーバ上に転送して、rdbmrrcvコマンドでログ適用をする必要があります。> |
日数管理の2005/02/02 06:12:55に採取したデータをリストアします。
# /opt/FJSVswstm/bin/tborestore -h server01 -t "2005/02/02 06:12:55" /dev/dsk/c1t1d0s6 /dev/dsk/c1t1d0s6 tborestore completed # |
以下のような場合は、リストアができません。このような場合は、出力されるメッセージの[システム管理者の処置]にしたがって対処してください。
相対世代番号と絶対世代番号の両方を指定したとき。
業務ボリュームとして登録されたデバイスを-rオプションのパラメーターとして指定したとき。
Symfoware用の業務ボリュームをリストアするときに、-rオプションを指定したとき。
SDXオブジェクトを -rオプションのパラメーターとして指定したとき。
通常業務ボリュームのリストア先ボリュームに、GDSの論理ボリュームを指定したとき。
ロググループにGDSのボリュームとGDSでないボリュームが混在している場合に、-nオプションを指定したとき。
テープからの読み込み中に何らかの異常を検出したとき。
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