ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 テープバックアップ連携編 13.3 -Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(R) 2003/Microsoft(R) Windows Server(R) 2008-, -Solaris-, -HP-UX-, -Linux-, -AIX- |
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第9章 バックアップ運用(NASバックアップ) | > 9.2 NASバックアップ/リストア運用 |
NASバックアップでバックアップされたデータのリストア方法を説明します。
日本語の名前が付いているNASディレクトリやNASファイルを指定してリストアをする場合、以下の方法があります。
コマンドラインからリストアする方法
リストアコマンドの「filelist=file:」オペランドに、日本語NASディレクトリ名または日本語 NASファイル名を記述したファイルを指定しリストアを実施します。
ただし、「filelist=file:」オペランドに指定するファイルパス名は半角英数字名でなければなりません。
NASバックアップされたデータをNASボリューム単位にリストアする方法を説明します。なお、以下に説明するNASボリューム単位リストアでは、TOCは不要です。
TSM Web バックアップ/アーカイブ クライアント(GUI)からのリストア要求方法を説明します。
リストア方法の詳細については、『Tivoli Storage Manager for Windows バックアップ/アーカイブ・クライアント インストールとユーザーのガイド』または『Tivoli Storage Manager for UNIX and Linux バックアップ/アーカイブ・クライアント インストールとユーザーのガイド』で、「データのリストア」の「NAS ファイル・システムのリストア」の「WebクライアントGUIを使用したNASファイル・システムのリストア」を参照してください。
以下に、"/vol/vol1"をリストアする例を説明します。
TSM Webクライアントの起動
WebブラウザからTSM Webクライアントにアクセスします。
詳細は、「TSM Webバックアップ/アーカイブ・クライアントの設定」を参照してください。
「IBM Tivoli Storage Manager」GUI画面で「リストア」ボタンをクリックします。
「IBM Tivoli Storage Manager - [リストア]」GUI画面からリストア指示します。
TAPESERVER1_NAS_NODE配下のイメージ下にある、/vol/vol1を選択します。
[リストア]ボタンをクリックします。
処理が完了した後、処理完了画面を閉じます。
リストアコマンドの詳細は『Tivoli Storage Manager for Solaris 管理者ガイド』で、「NASファイル・サーバに対するオペレーションでのNDMPの使用」の「NDMPを使用したNASファイル・サーバーのバックアップおよびリストア」と、『Tivoli Storage Manager for Solaris 管理者解説書』で、「RESTORE NODE」の説明を参照してください。
# cd /opt/tivoli/tsm/client/ba/bin # ./dsmadmc -id=<TSMの管理者ID> -password=<TSM管理者パスワード> restore node <ノード名> <NASボリューム名> [<リストア先NASボリューム名>] |
TSMの管理者ID
TSMの管理者IDを指定します。
TSM管理者パスワード
TSM管理者パスワードを指定します。
ノード名
「NASバックアップのための設定」の8.で作成したNASバックアップ用ノード名です。
当該データをバックアップした時指定したNASバックアップ用ノード名を指定 してください。
NASボリューム名
対象データをバックアップした時に指定したNASボリュームの名前です。
リストア先NASボリューム名
バックアップされたデータのリストア先のNASボリューム名を指定します。
本オペランドが省略された場合はバックアップ元と同じNASボリュームにリストアされます。
以下にTSMの管理者IDに「admin」、TSM管理者パスワードに「admnpass」、ノード名に「NASHOST1_NAS_NODE」、NASボリューム名に「/vol/vol1」、リストア先がバックアップ元と同じ場合の例を示します。
# cd /opt/tivoli/tsm/client/ba/bin # ./dsmadmc -id=admin -password=admnpass restore node NASHOST1_NAS_NODE /vol/vol1 |
NASバックアップされたデータをNASボリューム配下のディレクトリ単位にリストアする方法を説明します。
なお、以下に示すNASディレクトリ単位リストアは、NASバックアップ時toc=yesまたはtoc=preferredを指定しTOCを取得しておかなければなりません。
リストアコマンドの詳細は『Tivoli Storage Manager for Solaris 管理者ガイド』で、「NASファイル・サーバに対するオペレーションでのNDMPの使用」の「NDMPを使用したNASファイル・サーバーのバックアップおよびリストア」と、『Tivoli Storage Manager for Solaris 管理者解説書』で、「RESTORE NODE」の説明を参照してください。
# cd /opt/tivoli/tsm/client/ba/bin # ./dsmadmc -id=<TSMの管理者ID> -password=<TSM管理者パスワード> restore node <ノード名> <NASボリューム名> [<リストア先NASボリューム名>] filelist={<NASディレクトリ名> | file:<リストア対象格納ファイルパス名>} [nametype=unicode] |
TSMの管理者ID
TSMの管理者IDを指定します。
TSM管理者パスワード
TSM管理者パスワードを指定します。
ノード名
「NASバックアップのための設定」の8.で作成したNASバックアップ用ノード名です。
対象データをバックアップした時指定したNASノード名を指定します。
NASボリューム名
対象データをバックアップした時に指定したNASボリュームの名前です。
リストア先NASボリューム名
バックアップされたデータのリストア先のNASボリューム名を指定します。
本オペランドが省略された場合はバックアップ元と同じNASボリュームにリストアされます。
nametype=unicode
filelist=file:パラメタに、日本語を含むディレクトリパス名が記録されたファイルのパスを指定した場合、本オペランドも指定します。
なお、filelist=file:オペランド未指定時、本オペランドを指定しても無視されます。
filelist={<NASディレクトリ名> | file:<リストア対象格納ファイルパス名>}
NASディレクトリ名
バックアップを指示するNASディレクトリ名です。
file:リストア対象格納ファイルパス名
リストア対象をファイルから読込みリストアを実施する場合指定します。
作成するファイルのファイルパス名は半角英数字でなければなりません。
リストア対象が日本語ディレクトリ名の場合、以下の方法が有効です。
【例】
リストア対象パス名を記録したファイルを作成
ファイルを編集し、リストア対象パス名を記述します。
この時、1行に1リストア対象パス名として指定します。
/var/tmp/tsm/fileentryファイルを作成しリストア対象パス名を記録する場合の例を説明します。
/var/tmp/tsm/fileentryファイルの内容例
/業務ディレクトリ/データ/ /NAS/保存/ |
上記1.で作成したファイルをNASリストアコマンドに指定して実行します。
# cd /opt/tivoli/tsm/client/ba/bin # ./dsmadmc -id=admin -password=admnpass restore node NASHOST1_NAS_NODE /vol/vol1 nametype=Unicode filelist=file:/var/tmp/tsm/fileentry |
以下にTSMの管理者IDに「admin」、TSM管理者パスワードに「admnpass」、ノード名に「NASHOST1_NAS_NODE」、NASボリューム名に「/vol/vol1」、NASディレクトリ名に「/home/tsm」、リストア先がバックアップ元と同じNASボリュームの場合の例を示します。
# cd /opt/tivoli/tsm/client/ba/bin # ./dsmadmc -id=admin -password=admnpass restore node NASHOST1_NAS_NODE /vol/vol1 filelist=/home/tsm |
NASバックアップされたデータをNASボリューム配下のファイル単位にリストアする方法を説明します。
なお、以下に示すNASファイル単位リストアは、NASバックアップ時toc=yesまたはtoc=preferredを指定しTOCを取得しておかなければなりません。
リストアコマンドの詳細は『Tivoli Storage Manager for Solaris 管理者ガイド』で、「NASファイル・サーバに対するオペレーションでのNDMPの使用」の「NDMPを使用したNASファイル・サーバーのバックアップおよびリストア」と、『Tivoli Storage Manager for Solaris 管理者解説書』で、「RESTORE NODE」の説明を参照してください。
# cd /opt/tivoli/tsm/client/ba/bin # ./dsmadmc -id=<TSMの管理者ID> -password=<TSM管理者パスワード> restore node <ノード名> <NASボリューム名> [<リストア先NASボリューム名>] filelist={<NASファイルパス名> | file:<リストア対象格納ファイルパス名>} [nametype=unicode] |
TSMの管理者ID
TSMの管理者IDを指定します。
TSM管理者パスワード
TSM管理者パスワードを指定します。
ノード名
「NASバックアップのための設定」の8.で作成したNASバックアップ用ノード名です。
対象データをバックアップした時指定したNASノード名を指定します。
NASボリューム名
対象データをバックアップした時に指定したNASボリュームの名前です。
リストア先NASボリューム名
バックアップされたデータのリストア先のNASボリューム名を指定します。
本オペランドが省略された場合はバックアップ元と同じNASボリュームにリストアされます。
nametype=unicode
filelist=file:パラメタに、日本語を含むファイルパス名が記録されたファイルのパスを指定した場合、本オペランドも指定します。
なお、filelist=file:オペランド未指定時、本オペランドを指定しても無視されます。
filelist={<NASファイルパス名> | file:<リストア対象格納ファイルパス名>}
NASファイルパス名
リストアを指示するNASファイルが存在するパスとファイル名を指定します。
file:リストア対象格納ファイルパス名
リストア対象をファイルから読込みリストアを実施する場合指定します。
作成するファイルのファイルパス名は半角英数字でなければなりません。
リストア対象が日本語ファイル名の場合、以下の方法が有効です。
【例】
リストア対象パス名を記録したファイルを作成
ファイルを編集し、リストア対象パス名を記述します。
この時、1行に1リストア対象パス名として指定します。
/var/tmp/tsm/fileentryファイルを作成しリストア対象パス名を記録する場合の例を説明します。
/var/tmp/tsm/fileentryファイルの内容例
業務ファイル20070601.txt 退勤データ20070701.csv /業務ディレクトリ/データ/ファイル.txt |
上記1.で作成したファイルをNASリストアコマンドに指定して実行します。
# cd /opt/tivoli/tsm/client/ba/bin # ./dsmadmc -id=admin -password=admnpass restore node NASHOST1_NAS_NODE /vol/vol1 nametype=Unicode filelist=file:/var/tmp/tsm/fileentry |
以下にTSMの管理者IDに「admin」、TSM管理者パスワードに「admnpass」、ノード名に「NASHOST1_NAS_NODE」、NASボリューム名に「/vol/vol1」、NASファイルパス名に「/home/tsm/file.txt」、リストア先がバックアップ元と同じNASボリュームの場合の例を示します。
# cd /opt/tivoli/tsm/client/ba/bin # ./dsmadmc -id=admin -password=admnpass restore node NASHOST1_NAS_NODE /vol/vol1 filelist=/home/tsm/file.txt |
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