ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 テープバックアップ連携編 13.3 -Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(R) 2003/Microsoft(R) Windows Server(R) 2008-, -Solaris-, -HP-UX-, -Linux-, -AIX- |
目次 索引 |
第1章 AdvancedCopy Managerテープバックアップの概要 | > 1.4 機能概要 |
以下の2つの方法を提供しています。
ディスクへの高速バックアップとの組み合わせによるテープへのバックアップ方式
ディスクへの高速バックアップとは、ディスクアレイ装置のアドバンスト・コピー機能(OPC/EC機能)を使用して、ボリューム容量に関わらず、高速にボリューム間(業務ボリュームからバックアップボリュームへ)バックアップを行う機能です。テープへのバックアップはバックアップボリュームから行うため、バックアップのための業務停止時間を大幅に短縮できます。ECを利用したバックアップでは、アドバンスト・コピー機能による更新差分コピーを行うことも可能なため、より高速なバックアップが可能です。
この方法でのバックアップには、バックアップボリュームが必要となります。
以下に、ディスクおよびテープへのバックアップの動作を示します。
テープへ直接バックアップする方式
ディスクアレイ装置のアドバンスト・コピー機能を使用せずに、業務ボリュームから直接テープへバックアップをします。業務の再開は、テープバックアップの完了を待つ必要があります。このため、業務停止時間は長くなります。
以下に、テープへのバックアップの動作を示します。
ファイル単位バックアップとは、バックアップ対象サーバにマウントされているディスク内のディレクトリまたは、ファイルを直接指定し指定されたデータのみバックアップをします。
また、バックアップ対象データがテープサーバに存在する場合は、テープサーバに導入されたファイル単位バックアップエージェントからのバックアップ要求が、メモリ間通信により同一サーバ内のテープサーバに渡されバックアップが行われます。
バックアップ対象データがテープサーバ以外のサーバに存在する場合は、そのサーバに導入されたファイル単位バックアップエージェントからバックアップが指示され、データがネットワーク経由でテープサーバに転送され、テープにバックアップされます。
テープサーバ以外のサーバから要求されるファイル単位バックアップは、ネットワーク経由のデータ転送を実施するによりネットワーク性能に影響が出るため、業務時間を避け実施してください。
ファイル単位バックアップでは以下の種別のバックアップをサポートします。
世代管理バックアップ
バックアップされたデータを世代で管理します。
バックアップされたデータを複数個保存しておきたい場合有効です。
日数管理バックアップ
バックアップされたデータを日数で管理します。
バックアップされたデータを長期間保存したい場合有効です。
NASバックアップは、テープサーバがNAS装置に対してバックアップを指示し、NAS装置が、接続されたテープドライブ装置へデータのバックアップを行います。
したがって、バックアップデータはLANのネットワークを介さずテープへバックアップされます。
以下の2つの方法を提供しています。
ディスクからのリストア
バックアップデータがディスクに格納されている場合、ディスクアレイ装置のアドバンスト・コピー機能(OPC/EC機能)を使用してリストアを行います。このため、業務ボリュームの容量に関わらず、業務データの復旧を瞬時に行うことができます。
テープからのリストア
バックアップデータがテープに格納されている場合、テープから業務ボリュームへ直接データを書き込みます。このため、リストアの時間はディスクからのリストアに比べて長くなります。
業務サーバ稼動時
業務との連携を行うことで、バックアップデータの保証をします。
業務サーバ停止時
テープサーバからの業務非連携リストアが可能です。システムボリュームの復旧に利用できます。
ディスク・テープの両媒体へのバックアップを一元管理
業務ボリュームのバックアップデータを、バックアップ先媒体に関わらず履歴情報として一元管理します。保存世代数もしくは保存期間を設定し、自動管理することもできます。
保存世代数で管理する運用を「世代管理バックアップ」、保存期間で管理する運用を「日数管理バックアップ」と呼びます。
世代管理バックアップの場合、バックアップデータには「世代番号」という一意の番号が割り振られます。絶対世代は、ディスクおよびテープに関わらず、業務ボリュームに対して一意に割り振られます。相対世代は、ディスクに格納されたデータ、テープに格納されたデータ、それぞれに対して一意に割り振られます。
実行したバックアップ、リストア、およびテープコピーの進捗状況や結果を確認できます。
Symfowareデータベース
Symfowareで構築されたデータベースを業務で使用している場合は、業務を停止することなくバックアップを行うことができます。
なお、Symfowareデータベースは、バックアップ先としてテープのみを指定したバックアップを行うことはできません。
目次 索引 |