ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書 13.3 - Microsoft(R) Windows(R) 2000 -,- Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 -, - Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 -
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第9章 Exchangeデータベースのバックアップとリストア> 9.5 リストアの実行

9.5.2 リストア実行

リストアはExchangeサーバ上でExchange VSSリストア実行コマンド(swsrpvssrestore_exchange)を実行することによって、ストレージグループ単位で行います。このとき、ストレージグループ内のすべてのデータベース(ストア)はディスマウントされます。リストアはアドバンスト・コピーを使用して実施されますが、Exchange VSSリストア実行コマンド実行時のコピー実行状況によって処理内容が異なります。

リストアには以下の方法があります。

9.5.2.1 Point-in-Timeリストア(バックアップ時点へのリストア) 

Point-in-Timeリストアは、ストレージグループ内のすべてのデータベースをバックアップ時点の状態へリストアします。Point-in-Timeリストアは、Exchange VSSリストア実行コマンド(swsrpvssrestore_exchange)にpointオプションを指定して実行します。pointオプションが指定された場合、本コマンドはバックアップボリュームからストレージグループを構成する全ファイル(*.edb、*.stm、*.log、*.chk)をリストアすることによって、ストレージグループをバックアップ時点へリストアします。

[図: Point-in-Timeリストア]

実行例:

C:\>set SWSTGNODE=nodeAGT
C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpvssrestore_exchange -evs VSVR -point -sgname FirstStorageGroup -copygrp BK1
swsrpvssrestore_exchange successfully completed
C:\>

9.5.2.2 ロールフォワードリストア(最新時点へのリストア) 

ロールフォワードリストアは、ストレージグループ内のすべてのデータベースを最新時点へリストアします。

ロールフォワードリストアは、Exchange VSSリストア実行コマンド(swsrpvssrestore_exchange)にrollオプションを指定して実行します。rollオプションが指定された場合、本コマンドは以下の動作を行います。

  1. データベースファイル(*.edb、*.stm)だけをリストアします。

  2. 業務ボリューム上に存在するログファイルを使用してログ適用を行います。

  3. データベースを最新時点へリストアします。

[図: ロールフォワードリストア]

実行例:

C:\>set SWSTGNODE=nodeAGT
C:\>C:\Win32App\AdvancedCopyManager\bin\swsrpvssrestore_exchange -evs VSVR -roll -sgname FirstStorageGroup -copygrp BK1
swsrpvssrestore_exchange successfully completed
C:\>

ロールフォワードリストアを実行するためには、以下の条件を満たしている必要があります。

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