ジョブネットの場合は、日変わり時刻が到来すると、持ち越し処理を行うジョブネットを除いて、本日分のスケジュールが作成されます。ジョブネットの状態表示は、前日の状態によって以下のように変化します。
ジョブネットが正常終了、疑似正常の場合
日変わり時刻とともに、本日分のジョブネットは実行待ちとなります。
ジョブネットが実行中、終了遅延、警告状態の場合
日変わり時刻とともに、本日分のジョブネットがスケジュールされます。ただし、ジョブネットが実行中、終了遅延または警告状態で日変わり時刻をまたいだ場合、継続中のジョブネットの実行が終了したときに、終了の状態(正常終了/疑似正常/異常終了/強制終了)によって本日分のジョブネットが表示されます。
正常終了、疑似正常の場合は、実行待ちになります。
異常終了、強制終了の場合は、確認操作を有効にしているかどうかによって、状態が変わります。“ジョブネットが異常終了の場合”および“ジョブネットが強制終了の場合”を参照してください。
ジョブネットが停止中の場合
ジョブネットが、停止中のまま日変わり時刻が到来した場合、ジョブネットは停止中のまま継続されます。
停止解除の時期により、ジョブネットの動作は以下のようになります。
停止解除が本日の起動予定条件が整う前の場合は、停止解除と同時に前日から継続されたジョブネットが起動されます。本日分の起動予定のジョブネットは実行待ちの表示になり、起動条件が整うと実行されます。
停止解除が本日のジョブネットの起動条件が整った後の場合は、本日分のジョブネットに対しては、実行拒否を示す“refused”のメッセージがjobdb*.logのログファイルに出力され、本日予定されていたジョブネットは実行されません。前日から継続されたジョブネットは、停止解除と同時に起動されます。
17:00起動が起動条件のジョブネットの例を下図に示します。
ジョブネットが無効状態の場合
ジョブネットが無効状態の場合、起動時刻が到来するたびにジョブネットがスキップ、すなわち疑似的に正常終了扱いになります。また、ジョブネットがスキップされた時点で次の起動予定が設定されるため、本日の起動予定が翌日に持ち越されることはありません。
ジョブネットが異常終了の場合
ジョブネットが異常終了の場合、確認操作を有効にしているかいないかでジョブネットの動作が違います。
確認操作を有効にするかどうかは、 [ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ-[利用機能1]シートの、[異常時の確認操作]の[詳細設定]ボタンを押下して出力される[確認操作の詳細設定]ウィンドウで指定します。
異常終了のジョブネットは、日変わり時刻の到来とともにスケジュールされ、実行待ちの状態に変わります。
確認操作を有効にしている場合は、以下の状態になります。
日変わり時刻前に“確認”操作を行った場合
日変わり時刻が到来すると、ジョブネットがスケジュールされ、ジョブネットは確認済の状態から、実行待ちの状態に変わります。
日変わり時刻を越えて異常終了状態のジョブネットに“確認”操作を行った場合
日変わり時刻が到来しても、ジョブネットは異常終了の状態のままで、実行待ちになりません。“確認”操作を行った時点で、実行待ちの状態に変わります。
ただし、異常終了状態で確認を行う前に本日の起動予定のジョブネットがあった場合、本日のジョブネットは実行拒否を示す“refused”のメッセージがjobdb*.logのログファイルに出力され、そのジョブネットは実行されません。
日変わり時刻を越えて異常終了状態のジョブネットに対して“再起動”操作を行った場合、“再起動”操作を行った時点でジョブネットは異常終了したジョブまたは再起動ポイントを設定したジョブから実行を開始します。ジョブネットが終了した後、ジョブネットの状態が変わります。
ジョブネットが強制終了の場合
スケジュールサーバのSystemwalker Operation ManagerがV10.0以前のバージョンの場合は、強制終了のジョブネットの状態は、日変わり時刻の到来とともに強制終了から実行待ちに変わります。
V10.1以降のバージョンの場合は、確認操作を有効にしているかいないかでスケジュールのされかたが違います。
確認操作を有効にするかどうかは、 [ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウ-[利用機能1]シートの、[異常時の確認操作]の[詳細設定]ボタンを押下して出力される[確認操作の詳細設定]ウィンドウの[強制終了を確認操作の対象とする]および、[ジョブネットの確認操作を有効とする]のチェックボックスで指定します。
確認操作を有効としている場合のスケジュールのされかたは、ジョブネットが異常終了した場合と同じです。ジョブネットの異常終了を、強制終了に読み替えてください。
確認操作を有効としていない場合は、強制終了のジョブネットは日変わり時刻の到来とともにスケジュールされます。
ジョブネットが実行待ちの場合
日変わり時刻の到来とともに、次の起動予定日時でジョブネットは再スケジュールされ、ジョブネットの状態は実行待ちの状態となります。
ジョブネットが開始遅延の場合
日変わり時刻の到来とともに次の起動予定日時で再スケジュールされ、ジョブネットの状態は実行待ちになります。
ただし、[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウの[メッセージ]シートで[日変わり時刻到来時に持ち越し処理を行う]が指定されている場合は、再スケジュール処理は行われず、ジョブネットの状態は持ち越しになります。この場合、日変わり時刻到来時に再スケジュールは行われません。前日の起動予定日時が持ち越されます。
持ち越し状態のジョブネットは、以下のいずれかの状態になるまで再スケジュールされません。
待ち合わせている残りのメッセージがすべて発生し、実行中の状態になる
起動操作により実行中の状態になる
持越解除操作を行い、実行待ち状態になる
無効操作を行い、無効状態になる