ジョブ実行予測時間は、ジョブの開始から終了までを予測した時間です。
実行予測時間を超えてもジョブが終了しない場合に、通知メッセージをイベントログ/SYSLOGに出力することができます。
通知メッセージを出力するには、あらかじめ、[イベント出力の詳細設定]ウィンドウの[デザイアドステート管理]で、[ジョブの実行予測時間を過ぎても終了しない場合に通知を行う]チェックボックスがチェックされている必要があります。またUNIX版の場合、メッセージは、“daemon.warning”レベルで通知されます。システムのsyslog.confで、“daemon.warning”レベルのメッセージがSYSLOGに通知されるように設定してください。
ジョブの実行予測時間を以下のどちらかの方法によって定義します。ジョブの実行予測時間は、ジョブネットの実行属性が“ジョブ実行制御”のジョブを登録する時に定義します。定義方法を以下に説明します。
[登録-ジョブ]ウィンドウ-[詳細情報]シートによる定義
図4.36 [登録-ジョブ]ウィンドウ-[詳細情報]シート
ジョブの実行予測時間を設定します。
【Windows版】
ジョブの実行時間が実行予測時間を超えた場合、イベントログにメッセージを出力します。
【UNIX版】
ジョブの実行時間が実行予測時間を超えた場合、SYSLOGにメッセージを出力します。
jobschsetnetコマンドによる定義
jobschsetnetコマンドによる定義方法、および定義済のジョブ実行予測時間の表示方法について以下に説明します。
jobschsetnetコマンドによる定義方法
ジョブ制御文にpredictiontimeオペランドを指定して、ジョブの実行予測時間を設定します。
-nentまたは-ncheオペランドを指定してjobschsetnetコマンドを実行します。“定義ファイル”には、1.で編集したジョブ制御文を格納したファイル名を指定します。
jobschsetnetコマンドおよびジョブ制御文については、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”の“ジョブスケジューラコマンド”を参照してください。
ジョブの実行予測時間(定義済)の表示方法
定義済の“ジョブの実行予測時間”は、jobschprintコマンドに-i(-I)オプションまたは-rオプションを指定して表示することができます。-i(-I)オプションを指定した場合は“Prediction Time”に、-rオプションを指定した場合は“predictiontime”に表示されます。
jobschprintコマンドについては、“Systemwalker Operation Manager リファレンスマニュアル”の“ジョブスケジューラコマンド”を参照してください。