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Systemwalker Operation Manager  リファレンスマニュアル

4.8 jobschgetoutputコマンド

記述形式

jobschgetoutput -m メッセージ -f ジョブ出力取得ファイル名 [ -s 最大ファイルサイズ]

機能説明

引数で指定したメッセージが示すジョブネットのジョブの出力を取得します。

Systemwalker Centric Managerと連携する場合のみ使用できます。自動アクションのメール通知の実行コマンドとして使用します。

本コマンドが扱えるメッセージは、[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウの[イベント出力]シートで、[正常終了]、[異常終了]、[強制終了]、[実行中断]、[疑似正常]、 [自動通知/対処をする]チェックボックスを選択した結果出力されるメッセージです。

オプション

-m メッセージ

Systemwalker Centric Managerで監視するSystemwalker Operation Managerのメッセージを指定します。本コマンドは、Systemwalker Centric Managerの自動アクションのメール通知の実行コマンドとして使用するので、%MSGを指定します。

-f ジョブ出力取得ファイル名

メッセージに含まれるジョブネット内ジョブの出力情報を格納するファイルを絶対パスで指定します。

Systemwalker Centric Managerの自動アクションのメール通知の実行コマンドとして使用した際に、指定したファイルに情報を格納します。

-s 最大ファイルサイズ

ジョブ出力取得ファイルの最大バイト数を指定します。1000~10000000の間の数値を指定します。本オプションを指定しない場合、最大バイト数は20000になります。

復帰値

復帰値

意味

0

処理が正常に終了したことを示します。

11

メッセージがこのコマンドで扱えない形式であることを示します。

12

ジョブネットの情報の読み込みに失敗したことを示します。

13

ジョブの出力の読み込みに失敗したことを示します。

14

ジョブ出力取得ファイルの書き込みに失敗したことを示します。

21

オプションの指定に誤りがあることを示します。

22

システムまたはユーザの環境に関するエラーが発生したことを示します。

31

Systemwalker Operation Managerの環境に関する内部エラーが発生したことを示します。

35

他の内部エラーが発生したことを示します。

コマンド格納場所

Windows

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ¥MpWalker.JM¥bin

Solaris
HP-UX
AIX
Linux
Linux for Itanium

/usr/bin

実行に必要な権限/実行環境

使用例

自動アクションのメール通知の実行コマンドとしてジョブの出力を取得し、最大ファイルサイズをデフォルト、格納先を/tmp/jobschoutput.logにする場合、UNIX版では、以下のように定義します。

/usr/bin/jobschgetoutput -m %MSG -f /tmp/jobschoutput.log

実行結果/出力形式

ジョブ出力取得ファイルの形式を示します。

Subsystem Number:サブシステム番号
Project Name:プロジェクト名
Job Net Name:ジョブネット名
Job Net Comment:ジョブネット名称
Job Name:
ジョブ番号:ジョブ名(ジョブの状態)
ジョブ番号:ジョブ名(ジョブの状態)



Job Output(ジョブの出力の割合):
ジョブ番号 ジョブの出力
ジョブ番号 ジョブの出力
ジョブ番号 ジョブの出力

サブシステム番号:

Standard Editionでは0、Enterprise Edition、Global Enterprise Editionではメッセージが示すジョブネットが属するサブシステム番号です。

プロジェクト名:

メッセージが示すジョブネットが属するプロジェクト名です。

ジョブネット名:

メッセージが示すジョブネットのジョブネット名です。

ジョブネット名称:

メッセージが示すジョブネットのジョブネット名称です。

ジョブ番号:

メッセージが示すジョブネット内のジョブの一意の番号です。

ジョブ:

メッセージが示すジョブネット内のジョブの名前です。ジョブネットの実行属性やジョブの種類によって、以下のようになります。

  • ジョブがグローバルサーバMSPジョブまたはグローバルサーバXSPジョブの場合は、ホストのジョブ名/業務IDです(SymfoNETに未定義の場合はホストのジョブ名、定義済の場合は業務ID)。

  • ジョブがバッチフレームワークジョブの場合は、ジョブ名が設定されているときはジョブ名、設定されていないときはバッチジョブ定義名です。

  • ジョブが子ジョブネットの場合は、子ジョブネットのジョブネット名です。

  • ジョブネットの実行属性が“Interstage”の場合は、ワークユニット名です。

  • ジョブネットの実行属性が“旧バージョン互換(旧・標準)”の場合は、コマンドです。

  • 上記以外は、ジョブ名が設定されていればジョブ名、設定されてなければコマンドです。パラメタが設定されているときは、コマンドを名前にする場合だけスペースを間に挟みつなげます。コマンドやパラメタに含まれるジョブ定義変数は置き換えません。

ジョブの状態:

以下のように表します。

  • 正常終了:“Completed”

  • 異常終了:“Abended”

  • 強制終了:“Canceled”

  • 警告:“Warning”

  • 実行中:“Executing”

  • 実行待ち:“Waiting”

  • 停止中:“Paused”

  • 無効状態:“Disabled”

  • 疑似正常:“Pseudo-normal”

  • 実行遅延:“Delayed”

ジョブの出力の割合:

ジョブの出力がジョブ出力取得ファイルの最大ファイルサイズに収まった場合は“all”、収まらなかった場合は格納できた割合を“0%”~“99%”で表します。割合については、小数点以下を切り捨てた値となるため正確ではありません。ジョブの出力が格納されている割合を知るための目安としてください。

ジョブの出力:

行単位のジョブの出力です。1つのジョブが複数行出力した場合、ジョブ番号とジョブの出力の対が、その分だけジョブ出力取得ファイルに格納されます。

注意事項