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Systemwalker Operation Manager  リファレンスマニュアル

1.7 mpbko バックアップコマンド

記述形式

【Windows版】

mpbko ドライブ名:ディレクトリ名 [/Ca|/Cs] [/d] [/SN]

【UNIX版】

mpbko -b Directory [-d] [-SN]

機能説明

Systemwalker Operation Managerサーバ上の環境定義情報やジョブのスケジュール情報といった運用管理情報を、指定したディレクトリにバックアップします。

オプション

ドライブ名:ディレクトリ名【Windows版】

バックアップ先を指定します。ドライブ名:ディレクトリ名は、半角英数字32文字以内で指定します。空白を含むことはできません。

ドライブ名

書込み可能なバックアップ先のハードディスクのドライブ名を指定します。

ディレクトリ名

バックアップ先のディレクトリを指定します。

-b Directory【UNIX版】

バックアップ先のディレクトリ名をフルパスで指定します。指定したディレクトリが存在しない場合は、自動的に作成されます。バックアップ先のディレクトリ名は、半角英数字で指定し、空白を含むことはできません。

/Ca|/Cs【Windows版】

本オプションは、クラスタシステムでバックアップするときに使用します。クラスタ運用でない通常のシステムでバックアップする場合は本オプションを省略します。本オプションは、“ドライブ名:ディレクトリ名”よりも後に指定します。

/Ca

本オプションは、運用中のノードでバックアップするときに指定します。運用中のノード上の情報と共有ディスク上の情報がバックアップされます。

/Cs

本オプションは、待機中のノードでバックアップするときに指定します。待機中のノード上の情報がバックアップされます。

/d【Windows版】  -d【UNIX版】

バックアップ時に確認メッセージを一切出力せずに、サイレントモードで資産をバックアップさせる場合に指定します。本オペランド/オプションを指定する場合は、バックアップ先ディレクトリを空にしておく必要があります。バックアップ先ディレクトリにファイルが存在していた場合、コマンドは、エラー終了します。

/SN【Windows版】  -SN【UNIX版】

Systemwalker Operation Managerのサービス/デーモンを停止せずにバックアップするときに指定します。

復帰値

復帰値

0

正常終了

1

異常終了

コマンド格納場所

Windows

Systemwalker Operation Managerインストールディレクトリ¥MpWalker.JM¥MpCmtool¥backup¥bin

Solaris
HP-UX
AIX
Linux
Linux for Itanium

/opt/systemwalker/bin

実行に必要な権限

システム管理者(Administratorsグループに属するユーザ/スーパーユーザ)権限が必要です。

注意事項

バックアップ容量

【Windows版】

バックアップ先に必要な容量は、環境や登録データ量により変わります。容量は、以下の値を基に見積もります。可変部の容量を算出し、固定部の容量に加算してください。

固定部

固定部は、586Kバイトです。

可変部

可変部は以下のとおりです。

  • カレンダ機能を使用している場合

    • カレンダ数×6Kバイト

  • イベント監視機能を使用している場合

    • 定義イベント行×2Kバイト

      定義イベント行の行数は、[イベント監視の条件定義]ウィンドウに表示される一覧の行数と同じです。

  • ジョブスケジューラを使用している場合

    • 登録プロジェクト数×1.5Kバイト

    • ジョブネット数×8Kバイト

    • ジョブ数×2Kバイト

    • グループ数×2.4Kバイト

    • グループ内ジョブネット数×12Kバイト

    • 各種出口総容量

    • 各ジョブの出力(stdout/stderr)容量の総和

    • log指定サイズ×3バイト

  • ジョブ実行制御を使用している場合

    • ジョブフォルダ数×1Kバイト

    • ジョブ所有者数×0.5Kバイト

    • キューの数×4Kバイト

    • システムに存在し得る最大ジョブ数×40Kバイト

    • debug.logファイルの大きさ(不定)

【UNIX版】

バックアップ先に必要な容量については、以下の式を参考にしてください。

“/etc/opt/FJSV*”配下の容量の合計値
            +“/var/opt/FJSV*”の配下の容量の合計値                

FJSV*:製品に含まれるコンポーネントのパッケージ名 

FJSV*はOSにより異なります。以下に読み替えて見積もってください。
      Solaris版               :  FJSV*
      Linux版/Linux for Itanium版:  FJSV*
      HP版                       :  FHP*
      AIX版                      :  FAIX*

記述例

【Windows版】

Systemwalker Operation Managerが“c:¥win32app”配下にインストールされている場合、Systemwalker Operation Managerサーバの環境定義情報やジョブのスケジュール情報といった運用管理情報やログ情報を、“d:¥tmp¥OMGRBack”ディレクトリにバックアップするときの指定例を以下に示します。

cd c:¥win32app¥MpWalker.JM¥MpCmtool¥backup¥bin
mpbko d:¥tmp¥OMGRBack

【UNIX版】

バックアップ先ディレクトリを“/backup”にして、バックアップするときの指定例を以下に示します。

/opt/systemwalker/bin/mpbko -b /backup

参考

ジョブとして登録する

mpbkoコマンドをジョブとしてスケジュールすることができます。ジョブとして登録する場合は、必ずコマンドに/SNまたは-SNオプションを指定し、バックアップ時にサービス/デーモンが停止しないようにしてください。