Interstage Studio プログラマーズガイド
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第3部 COBOL/CORBA編> 第7章 CORBAサーバアプリケーションを開発する > 7.2 開発の流れ

7.2.6 CORBAサーバアプリケーションをリモート開発する

ローカルPC上で開発していたCORBAサーバプロジェクトにリモート開発用の設定を追加し、サーバ上でCORBAサーバアプリケーションを開発する手順を説明します。

リモート開発機能は、サーバ側でリモート開発機能が必要とするサービスが動作していることが前提となっています。サーバ側の設定については、"Interstage Studioユーザーズガイド"を参照してください。

+サーバ連携情報を設定する

リモート開発で使用するサーバの情報を設定します。サーバ連携情報は、ワークスペース内で共有されます。各設定項目の詳細については、"Interstage Studioユーザーズガイド"を参照してください。

++サーバ連携情報の設定

以下の手順でサーバ連携情報の設定を行います。

  1. メニューから[ウィンドウ] > [設定]を選択します。[設定]ダイアログボックスが表示されます。
  2. [設定]ダイアログボックスの左のペインで[COBOL] > [リモート開発]を選択します。[リモート開発]ページが表示されます。
  3. [リモート開発]ページで[新規]を選択し、表示された[新規]ダイアログボックスにてサーバ連携情報を設定します。

++プロジェクトのサーバ情報設定

以下の手順でリモート開発の情報をプロジェクトに設定します。

  1. 依存ビューまたは構造ビューでリモート開発のサーバ情報を設定するプロジェクトを選択します。
  2. コンテキストメニューから[プロパティ]を選択します。[プロパティ]ダイアログボックスが表示されます。
  3. [プロパティ]ダイアログボックスの左のペインで[リモート開発]を選択して表示される [リモート開発]ページでリモート開発の情報を設定します。

+プリコンパイラを使用する

プロジェクトにプリコンパイル処理が必要なCOBOLソースを登録する場合は、以下の手順でプリコンパイラ用の設定を行います。

  1. [ビルドツール]へプリコンパイラを追加します。
  2. プロジェクトにプリコンパイラ連携情報を設定します。
  3. プリコンパイラ入力ソースを生成・追加します。

+メイクファイルを生成する

リモート開発では、メイクファイルを使用してサーバ上でプログラムをビルドします。リモートビルドを実行する前に翻訳・リンクオプションの設定およびメイクファイル生成を行います。

++メイクファイルの生成

以下の手順でメイクファイルを生成します。

  1. 依存ビューまたは構造ビューでメイクファイルを生成するプロジェクトを選択します。
  2. メニューから[プロジェクト] > [リモート開発] > [メイクファイル生成]を選択するか、コンテキストメニューから[リモート開発] > [メイクファイル生成]を選択します。 [メイクファイル生成]ダイアログボックスが表示されます。
  3. [メイクファイル生成]ダイアログボックスの[生成条件]にメイクファイル生成時の条件が表示されます。表示された[生成条件]でメイクファイルを生成するのであれば、[OK]をクリックすることによりメイクファイルが生成され、[生成条件]に表示された転送対象のファイルと共にサーバ側に転送されます。表示された[生成条件]を変更したい場合は、[オプション設定]をクリックして[生成条件]の内容を変更してください。

++メイクファイル生成条件の変更

[メイクファイル生成]ダイアログボックスに表示されている、以下のメイクファイル生成時の条件を変更することができます。変更は、[メイクファイル生成]ダイアログボックスで[オプション設定]をクリックし、[オプション設定]ダイアログボックスの各タブから行います。

[登録集名]タブでは、プロジェクトのプロパティの[ビルド]ページで設定した値の参照だけができます。[登録集名]タブで指定した値はメイクファイルには反映されません。登録集名の指定を有効にするには、サーバ側の環境変数にIN/OFで指定した登録集名を環境変数名とし、その値として登録集ファイルの格納されているディレクトリを設定してください。

CORBAサーバプロジェクトで作成するアプリケーションは静的プログラム構造でなければならないため、DLOAD翻訳オプションは指定しないでください。

+リモートビルドする

リモートビルドは以下の手順で実行します。

  1. 依存ビューまたは構造ビューでリモートビルドするプロジェクトを選択します。
  2. メニューバーから[プロジェクト] > [リモート開発] > [ビルド]を選択するか、コンテキストメニューから[リモート開発] > [ビルド]を選択します。

リモートビルドは前回のビルド以降に変更されたリソースがビルドされます。前回のビルド以降に変更されていないものも含め、すべてのリソースをビルドするには、以下の手順で再ビルドを実行します。

  1. 依存ビューまたは構造ビューで再ビルドするプロジェクトを選択します。
  2. メニューバーから[プロジェクト] > [リモート開発] > [再ビルド]を選択するか、コンテキストメニューから[リモート開発] > [再ビルド]を選択します。

+リモートデバッグする

サーバアプリケーションのリモートデバッグは以下の手順で行います。詳細については、"Interstage Studioユーザーズガイド"を参照してください。

デバッグを開始するにはあらかじめサーバ上でサーバアプリケーションの登録を行っておく必要があります。サーバアプリケーションの登録については、"Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)"を参照してください。

  1. サーバ側でアタッチデバッグ用の環境変数を設定し、サーバアプリケーションを起動します。
  2. ローカルPC側でリモートCOBOLアプリケーション起動構成を使用したアタッチデバッグを実行します。
  3. クライアントアプリケーションを実行し、実際にサーバアプリケーションのデバッグを行います。

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