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Symfoware Server SQLビギナーズガイド

6.2 いろいろな探索条件を指定する

SQL文で処理対象の行を特定するには探索条件を使用します。探索条件が成立する行が操作の対象になります。探索条件には以降で説明する述語を単独で、または論理演算子(“AND”、“OR”または“NOT”)で組み合わせて指定します。述語の結果は、“真”、“偽”、または“不定”のいずれかになります。述語または述語の組合せが“真”の場合に探索条件は成立、“偽”または“不定”の場合に探索条件は不成立となります。なお、論理演算子のことを“ブール演算子”とも呼びます。

論理演算子の指定方法

論理演算子の機能と指定方法について説明します。

1

探索条件に論理演算子“AND”を指定した例です。在庫表から、製品番号が100以上で、かつ倉庫番号が1の行を取り出します。

SELECT  …  FROM  在庫管理.在庫表

            WHERE  製品番号 >= 100   AND   倉庫番号 = 1
                          (1)        (2)       (3)

(1) 述語

(2) 論理演算子

(3) 述語

(1)~(3) 探索条件


2

探索条件に論理演算子“OR”を指定した例です。在庫表から、製品番号が100以上か、または倉庫番号が1の行を取り出します。

SELECT  …  FROM  在庫管理.在庫表

            WHERE  製品番号 >= 100   OR   倉庫番号 = 1
                          (1)        (2)      (3)

(1) 述語

(2) 論理演算子

(3) 述語

(1)~(3) 探索条件


3

探索条件に論理演算子“NOT”を指定した例です。在庫表から、製品名が“テレビ”以外の行を取り出します。

SELECT  …  FROM  在庫管理.在庫表

            WHERE  NOT  製品名 = N'テレビ'
                   (1)        (2)

(1) 論理演算子

(2) 述語

(1)~(2) 探索条件

述語と述語のANDを指定した結果を“表6.1 ANDの真理表”に、ORを指定した結果を“表6.2 ORの真理表”に示します。述語の前にNOTを指定した結果を“表6.3 NOTの真理表”に示します。

表6.1 ANDの真理表

述語の結果

不定

不定

不定

不定

不定

表6.2 ORの真理表

述語の結果

不定

不定

不定

不定

不定

表6.3 NOTの真理表

述語の結果

NOTの結果

不定

不定

論理演算子の評価順序

探索条件には、複数の論理演算子を組み合わせて使用することができます。このとき、論理演算子の評価順序は以下のとおりです。

  1. NOT

  2. AND

  3. OR

また、括弧(“(”および“)”)を使用して評価順序を指定することができます。括弧の中の条件は、ほかに先立って評価されます。