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PowerSORT Workstation V6.0  ユーザーズガイド

1.2.2 障害修正に関する互換情報

ここでは、障害修正に関連した互換情報について記載します。

1.2.2.1 テキストファイル時のUnicode UCS-2形式のデータ形式について(その1)

変更内容

以下の条件のとき、PowerSORT Workstation V4.0L10では、出力結果に誤りがあることがありました。

  1. テキストファイル指定である。かつ、

  2. キーフィールド、または選択フィールドのデータ形式がUnicode UCS-2形式である。かつ、

  3. フィールドの操作にbを指定している。かつ、

  4. フィールド内のデータが空白、またはタブで、その後ろにも空白、またはタブのデータが続いている。


PowerSORT Workstation V5.0L10以降では、正常に動作するように修正しました。

対処方法

ありません。PowerSORT Workstation V5.0L10以降で正しく動作します。

1.2.2.2 テキストファイル時のUnicode UCS-2形式のデータ形式について(その2)

変更内容

以下の条件のとき、PowerSORT Workstation V4.0L10では、出力結果に誤りがあることがありました。

  1. テキストファイル指定である。かつ、

  2. キーフィールド、または選択フィールドのデータ形式がUnicode UCS-2形式である。かつ、

  3. フィールドの操作にnを指定している。かつ、

  4. フィールド内のデータに数字を含まないレコードが存在している。かつ、

  5. レコードの先頭に'9'よりも大きなデータが存在している。


PowerSORT Workstation V5.0L10以降では、正常に動作するように修正しました。

対処方法

ありません。PowerSORT Workstation V5.0L10以降で正しく動作します。

1.2.2.3 レコード選択機能における外部10進数のデータ形式について

変更内容

以下の条件のとき、PowerSORT Workstation V4.0L10では、レコード選択処理の結果に誤りがあることがありました。

  1. レコード選択機能を指定している。かつ、

  2. 選択フィールドのデータ形式に外部10進数を指定している。かつ、

  3. 入力ファイルのコード系にASCIIコード系 (Micro Focus COBOL形式、COBOL/2形式)を指定している。


PowerSORT Workstation V5.0L10以降では、正常に動作するように修正しました。

対処方法

ありません。PowerSORT Workstation V5.0L10以降で正しく動作します。

1.2.2.4 選択フィールドのデータ形式が外部10進数、前置オーバパンチ符号付数字、または後置オーバパンチ符号付数字の場合のレコード選択機能について

変更内容

以下の条件のとき、PowerSORT Workstation V4.0L10では、レコード選択処理の結果に誤りがあることがありました。

  1. レコード選択機能を指定している。かつ、

  2. 選択フィールドに以下のデータ形式を指定している。かつ、

    • 外部10進数(zdl)

    • 前置オーバパンチ符号付数字(alo)

    • 後置オーバパンチ符号付数字(ato)

  3. 入力ファイルのコード系にUnicode系(UCS-2形式)、またはUnicode系(UTF-8形式)を指定している。


PowerSORT Workstation V5.0L10以降では、正常に動作するように修正しました。

対処方法

ありません。PowerSORT Workstation V5.0L10以降で正しく動作します。

1.2.2.5 メッセージの変更について(その1)

変更内容

以下の条件のとき、PowerSORT V4.0L10では、「テキストファイルで入力コード系にEBCDICコード系を指定してます.」というエラーメッセージを出力することがありました。

  1. BSORT関数を使用したC言語のアプリケーションを作成して実行している。かつ、

  2. テキストファイル指定である。かつ、

  3. 入力ファイルのコード系にEBCDICコード系を指定している。


PowerSORT Workstation V5.0L10以降では、「テキストファイルで入力コード系にEBCDICコード系を指定しています.」に修正しました。

対処方法

ありません。

1.2.2.6 レコード再編成機能における「pos.END」の記述形式について

変更内容

以下の条件のとき、PowerSORT Workstation V4.0L10では、出力結果に誤りがあることがありました。

  1. バイナリファイル指定である。かつ、

  2. レコード形式に可変長レコード形式を指定している。かつ、

  3. レコード再編成機能を指定している。かつ、

  4. 再編成フィールドの記述形式が「pos.END」である。


PowerSORT Workstation V5.0L10以降では、正常に動作するように修正しました。

対処方法

ありません。PowerSORT Workstation V5.0L10以降で正しく動作します。

1.2.2.7 出力件数が0件の時のBOM出力について

変更内容

以下の条件のとき、PowerSORT Workstation V4.0L10では、出力ファイルの先頭にBOMが出力されないことがありました。

  1. テキストファイル指定である。かつ、

  2. 入力ファイルのコード系がUnicode系(UCS-2形式)、またはUnicode系(UTF-8形式)である。かつ、

  3. 入力ファイルの先頭にBOM(Byte Order Mark)が存在している。かつ、

  4. 環境変数BSORT_UNICODEBOMにONを指定している、または指定を省略している。かつ、

  5. 出力件数が0件である。


PowerSORT Workstation V5.0L10以降では、出力ファイルの先頭にBOMが出力されるよう修正しました。

対処方法

ありません。PowerSORT Workstation V5.0L10以降で正しく動作します。

1.2.2.8 テキストファイル時のシフトJISコードのデータ形式について

変更内容

以下の条件のとき、PowerSORT Workstation V4.0L10、V5.0L10、およびV5.0L20では、ソート処理、マージ処理、またはレコード選択処理の結果に誤りがあることがありました。

  1. テキストファイル指定である。かつ、

  2. キーフィールド、または選択フィールドのデータ形式がシフトJISコード(sji)である。かつ、

  3. フィールドの操作に'i'を指定している。


PowerSORT Workstation V6.0.0では、正常に動作するように修正しました。

対処方法

ありません。PowerSORT Workstation V6.0.0で正しく動作します。

1.2.2.9 レコード全体をキーフィールドとする場合のキーフィールドの操作について

変更内容

以下の条件のとき、PowerSORT Workstation V4.0L10、V5.0L10、およびV5.0L20では、不適切なエラーメッセージを出力することがありました。

  1. レコード全体をキーフィールドとしている。かつ、

  2. レコード全体をキーフィールドとする場合のキーフィールドの操作に、n、N、およびwの排他関係にある操作を同時に指定している。


PowerSORT Workstation V6.0.0では、「レコード全体をキーフィールドとする場合のキーフィールドの操作に誤りがあります.」というエラーメッセージを出力するように修正しました。

対処方法

ありません。PowerSORT Workstation V6.0.0で正しいメッセージを出力します。

1.2.2.10 入力エラー発生時のメッセージについて

変更内容

入力ファイルのファイルシステムがシステムの標準ファイルシステムの場合、入力ファイルに以下のような異常があったとき、PowerSORTは「ファイル(※入力ファイル名)からのレコード入力中にエラー(※補足情報)が発生しました.」というエラーメッセージを出力することがあります。

PowerSORT Workstation V4.0L10、V5.0L10、およびV5.0L20では、補足情報に不適切なメッセージを出力することがありました。


PowerSORT Workstation V6.0.0では、補足情報に適切なメッセージを出力するように修正しました。

対処方法

ありません。PowerSORT Workstation V6.0.0で正しいメッセージを出力します。

1.2.2.11 処理定義ファイルオプションについて

変更内容

以下の条件のとき、PowerSORT Workstation V4.0L10、V5.0L10、およびV5.0L20では、指定されたオプションを無視して動作してしまうことがありました。

  1. bsortコマンドを使用している。かつ、

  2. 処理定義ファイルオプション(-P)を指定している。かつ、

  3. 同時に他のオプションを指定している。


PowerSORT Workstation V6.0.0では、「オプション(-P)の指定に誤りがあります.」というエラーメッセージを出力して終了するようになりました。

対処方法

ありません。処理定義ファイルオプション(-P)と他のオプションは混在して指定できません。

1.2.2.12 富士通COBOLのエラーコードについて

変更内容

PowerSORT Workstation V4.0L10、V5.0L10、およびV5.0L20では、富士通COBOLファイルシステムでエラーが発生した場合のエラーメッセージ内に、エラーコードとして不適切な記号が出力されることがありました。


PowerSORT Workstation V6.0.0では、16進数のエラーコードが出力されるように修正しました。

対処方法

ありません。

1.2.2.13 メッセージの変更について(その2)

変更内容

以下の条件のとき、PowerSORT Workstation V4.0L10、V5.0L10、およびV5.0L20では、「An necessary PowerSORT working area cannot be secured.」というエラーメッセージを出力していました。

  1. 英語環境で動作している。かつ、

  2. 作業域(メモリ)の不足を検出した。


PowerSORT Workstation V6.0.0では、「A necessary PowerSORT working area cannot be secured.」に修正しました。

対処方法

ありません。

1.2.2.14 入力ファイルのコード系がUnicode系(UCS-2形式)の場合の再編成フィールドについて

変更内容

以下の条件のとき、PowerSORT Workstation V4.0L10、V5.0L10、およびV5.0L20では、再編成フィールドの指定の誤りを検出できずに動作していました。

  1. テキストファイル指定である。かつ、

  2. 入力ファイルのコード系がUnicode系(UCS-2形式)である。かつ、

  3. レコード再編成機能を指定している。かつ、

  4. 再編成フィールドの長さが2の倍数でない。または、テキストファイル固定フィールド指定のときに再編成フィールドの位置が2の倍数でない。


PowerSORT Workstation V6.0.0では、「再編成フィールド(※誤りのあるフィールド番号)の指定に誤りがあります.」というエラーメッセージを出力して終了するように修正しました。

対処方法

テキストファイル指定、かつ入力ファイルのコード系がUnicode系(UCS-2形式)の場合、再編成フィールドの長さには2の倍数を指定してください。また、テキストファイル固定フィールド指定のときには、再編成フィールドの位置にも2の倍数を指定してください。

1.2.2.15 入力ファイルのコード系がUnicode系(UCS-2形式)の場合のテキストファイル浮動フィールド指定について

変更内容

以下の条件のとき、PowerSORT Workstation V4.0L10、V5.0L10、およびV5.0L20では、出力結果に誤りがあることがありました。

  1. テキストファイル浮動フィールド指定である。かつ、

  2. 入力ファイルのコード系がUnicode系(UCS-2形式)である。かつ、

  3. キーフィールド、選択フィールド、再編成フィールド、または集約フィールドを指定している。


PowerSORT Workstation V6.0.0では、正常に動作するように修正しました。

対処方法

ありません。PowerSORT Workstation V6.0.0で正しく動作します。

1.2.2.16 BSORT関数におけるキーフィールドの操作について(その1)

変更内容

以下の条件のとき、PowerSORT Workstation V4.0L10、V5.0L10、およびV5.0L20では、指定されたキーフィールドの操作に関する排他エラーが検出できず、動作してしまうことがありました。

  1. BSORT関数を使用したC言語のアプリケーションを作成し実行している。かつ、

  2. キーフィールドの指定を省略している。かつ、

  3. BSRTPRIM構造体のkeyoptionにBS_CHARNUMを指定している。かつ、

  4. BSRTPRIM構造体のkeyoptionにBS_NUMERIC、またはkeyoption2にBS_WCHRを指定している。


PowerSORT Workstation V6.0.0では、「レコード全体をキーフィールドとする場合のキーフィールドの操作に誤りがあります.」というエラーメッセージを出力して終了するようになりました。

対処方法

ありません。PowerSORT Workstation V6.0.0で正しく動作します。

1.2.2.17 BSORT関数におけるキーフィールドの操作について(その2)

変更内容

以下の条件のとき、PowerSORT Workstation V4.0L10、V5.0L10、およびV5.0L20では、キーフィールドの操作にBSOPT_LNが指定されたものとして動作していました。

  1. BSORT関数を使用したC言語のアプリケーションを作成し実行している。かつ、

  2. キーフィールドの操作にBSOPT_Nを指定している。


PowerSORT Workstation V6.0.0では、指定のとおり、キーフィールドの操作にBSOPT_Nが指定されたものとして動作するようになりました。

対処方法

ありません。PowerSORT Workstation V6.0.0で正しく動作します。

1.2.2.18 キーフィールドの指定に誤りがある場合のメッセージ内の不適切な情報について

変更内容

以下の条件のとき、PowerSORT Workstation V4.0L10、V5.0L10、およびV5.0L20が出力する「キーフィールド(※誤りのあるフィールド番号)の指定に誤りがあります.」というメッセージ内の“※誤りのあるフィールド番号”が不適切でした。

  1. テキストファイル浮動フィールド指定である。かつ、

  2. 入力ファイルのレコード再編成機能を指定している。かつ、

  3. 入力ファイルのレコード再編成機能の指定によりキーフィールドが存在しないレコードとなる。


PowerSORT Workstation V6.0.0では、正しいメッセージを出力するように修正しました。

対処方法

キーフィールドが存在しないレコードとなるような、入力ファイルのレコード再編成機能の指定はできません。再編成フィールド、またはキーフィールドの指定を修正してください。

1.2.2.19 標準入力からのレコード入力について

変更内容

以下の条件のとき、PowerSORT Workstation V4.0L10、V5.0L10、およびV5.0L20では、レコードを正常に入力できず、出力結果に誤りがあることがありました。

  1. 入力ファイルが標準入力である。かつ、

  2. 入力ファイルのコード系がUnicode UCS-2形式である。


PowerSORT Workstation V6.0.0では、正常に動作するように修正しました。

対処方法

ありません。PowerSORT Workstation V6.0.0で正しく動作します。

1.2.2.20 標準出力時におけるBOM出力について

変更内容

以下の条件のとき、PowerSORT Workstation V4.0L10、V5.0L10、およびV5.0L20では、出力ファイル(標準出力)の先頭に余分なBOMが出力されることがありました。

  1. マージ機能、またはコピー機能を指定している。かつ、

  2. テキストファイルの処理である。かつ、

  3. 入力ファイルのコード系がUnicode系(UCS-2形式)、またはUnicode系(UTF-8形式)である。かつ、

  4. 出力ファイルが標準出力である。


PowerSORT Workstation V6.0.0では、余分なBOMが出力されないように修正しました。

対処方法

ありません。PowerSORT Workstation V6.0.0で正しく動作します。

1.2.2.21 レコード集約機能における、集約フィールドの出力形式指定について(その1)

変更内容

以下の条件のとき、PowerSORT Workstation V4.0L10、V5.0L10、およびV5.0L20では、レコード集約フィールドが指定した出力形式で出力されないことがありました。

  1. テキストファイル浮動フィールド指定である。かつ、

  2. レコード集約機能を指定している。かつ、

  3. 集約フィールドの出力形式に'd'を指定している。


PowerSORT Workstation V6.0.0では、指定した出力形式で出力されるように修正しました。

対処方法

ありません。PowerSORT Workstation V6.0.0で正しく動作します。

1.2.2.22 標準入力時における、UnicodeファイルのBOMの読み飛ばしについて

変更内容

以下の条件のとき、PowerSORT Workstation V4.0L10、V5.0L10、およびV5.0L20では、Unicodeファイルの入力開始時に無条件でBOMの長さ(注)分のデータを読み飛ばしていました。

  1. マージ機能、またはコピー機能を指定している。かつ、

  2. テキストファイル指定である。かつ、

  3. 入力ファイルのコード系がUnicode(UCS-2形式、またはUTF-8形式)である。かつ、

  4. 入力ファイルが標準入力である。


PowerSORT Workstation V6.0.0では、テキストファイル指定の場合、Unicodeファイルの先頭にBOMが存在するときだけ読み飛ばすように修正しました。また、環境変数BSORT_UNICODEBOMの指定により、BOMを読み飛ばさないようにすることも可能です。

注) Unicode系(UCS-2形式)の場合は2バイト、Unicode系(UTF-8形式)の場合は3バイト。

対処方法

ありません。PowerSORT Workstation V6.0.0で正しく動作します。

1.2.2.23 レコード集約機能における、集約フィールドの出力形式指定について(その2)

変更内容

以下の条件のとき、PowerSORT Workstation V4.0L10、V5.0L10、およびV5.0L20では、「集約フィールド(※異常が検出されたフィールド番号)の内部に不適切なコードが発見されたため,集約処理を中断します.」というメッセージを出力して集約処理を中断することがありました。

  1. テキストファイル浮動フィールド指定である。かつ、

  2. レコード集約機能を指定している。かつ、

  3. 集約フィールドの出力形式を指定している。かつ、

  4. 集約処理の対象とならないレコードの集約フィールド内に空白、またはタブが存在する。


PowerSORT Workstation V6.0.0では、正常に動作するように修正しました。

対処方法

ありません。PowerSORT Workstation V6.0.0で正しく動作します。