Interstage Application Server 高信頼性システム運用ガイド
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4.4.2 サーバアプリケーション環境
サーバアプリケーションの環境は、運用ノードと待機ノードと全く同じ構成で作成しなければなりません。
■サーバアプリケーションプログラム
サーバアプリケーションのプログラミングについては、クラスタシステムを使用しない場合と同じです。
■スケルトンファイル
スケルトンファイルについては運用ノード、待機ノードでそれぞれ同じものを出力してください。
■サーバアプリケーション実行ファイル
サーバアプリケーションなどのワークユニットで使用する資源などについては、運用ノードと待機ノードで同じ構成(ファイル名、ディレクトリ構成など)で作成する必要があります。
■APMの生成 
トランザクションアプリケーションを使用してグローバルトランザクション連携を行う場合は、tdlinkapmコマンドでAPMを生成し運用する必要があります。この場合、運用ノードと待機ノードそれぞれでtdlinkapmコマンドを使用し、同じ構成(ファイル名、ディレクトリ構成など)のAPM名を生成します。生成したAPMは、ワークユニット定義にAPM名を指定します。なお、事前にXA連携用プログラムを作成してからAPMを生成します。
■ワークユニット定義
ワークユニット定義については、運用ノードと待機ノードで同じものを使用してください。この場合、運用ノードと待機ノードそれぞれでisaddwudefコマンドを使用し、ワークユニット定義を登録する必要があります。
管理対象サーバとして運用するサーバに対しては、管理サーバのInterstage管理コンソールを使用し、運用ノードと待機ノードそれぞれでワークユニット定義を登録する必要があります。isaddwudefコマンドでのワークユニット定義の登録はできません。

- クラスタシステムの環境が構築された単体運用の管理対象サーバをIJServerの構成要素の一部の配置先として設定を行わないでください。
- トランザクションアプリケーションのワークユニットおよびWRAPPERワークユニットは、tdadddefコマンドでもワークユニット定義を登録することができます。
■ワークユニット(CORBAアプリケーション)の変更
クラスタの環境を設定後、ワークユニットを追加または削除する場合、以下の手順で変更を行ってください。
◆PRIMECLUSTER、SafeClusterの場合
[追加する場合]
- 運用ノード、待機ノードで追加するCORBAアプリケーションを作成します。
- クラスタサービスを停止します。
- 運用ノード、待機ノードで新規に追加するワークユニット定義を登録します。
- 追加するワークユニット名を状態遷移プロシジャに設定し、再度状態遷移プロシジャをクラスタに登録します。
- クラスタサービスを起動します。
[削除する場合]
- クラスタサービスを停止します。
- 運用ノード、待機ノードで削除するワークユニット定義を削除します。
- 削除するワークユニット名を状態遷移プロシジャから削除し、再度状態遷移プロシジャをクラスタに登録します。
- クラスタサービスを起動します。
◆MSCSの場合 
[追加する場合]
- 運用ノード、待機ノードで追加するCORBAアプリケーションを作成します。
- クラスタサービスを停止します。
- 運用ノード、待機ノードで新規に追加するワークユニット定義を登録します。
- 運用ノード、待機ノードの「ワークユニット起動用バッチファイル」に追加するワークユニットの起動処理を記載します。
- クラスタサービスを起動します。
[削除する場合]
- クラスタサービスを停止します。
- 運用ノード、待機ノードで削除するワークユニット定義を削除します。
- 運用ノード、待機ノードの「ワークユニット起動用バッチファイル」に削除するワークユニットの停止処理を記載します。
- クラスタサービスを起動します。
■ワークユニット(トランザクションアプリケーション)の変更
クラスタの環境を設定後、ワークユニットを追加または削除する場合、以下の手順で変更を行ってください。
◆PRIMECLUSTER、SafeClusterの場合
[追加する場合]
- 運用ノード、待機ノードでtdcコマンドを使用し、IDLコンパイルを行います。
- 運用ノード、待機ノードで出力されたスケルトンを元にアプリケーションを作成します。
- クラスタサービスを停止します。
- 運用ノード、待機ノードで新規に追加するワークユニット定義を登録します。
- 追加するワークユニット名を状態遷移プロシジャに設定し、再度状態遷移プロシジャをクラスタに登録します。
- クラスタサービスを起動します。
[削除する場合]
- 運用ノード、待機ノードでtdcコマンドを使用し、インタフェース情報を削除します。
- クラスタサービスを停止します。
- 運用ノード、待機ノードで削除するワークユニット定義を削除します。
- 削除するワークユニット名を状態遷移プロシジャから削除し、再度状態遷移プロシジャをクラスタに登録します。
- クラスタサービスを起動します。
◆MSCSの場合 
[追加する場合]
- 運用ノードでtdcコマンドを使用し、IDLコンパイルを行います。
- 運用ノードで出力されたスケルトンを元にアプリケーションを作成します。
- クラスタサービスを停止します。
- 運用ノード、待機ノードで新規に追加するワークユニット定義を登録します。
- 運用ノード、待機ノードの「ワークユニット起動用バッチファイル」に追加するワークユニットの起動処理を記載します。
- クラスタサービスを起動します。
[削除する場合]
- 運用ノード、待機ノードでtdcコマンドを使用し、インタフェース情報を削除します。
- クラスタサービスを停止します。
- 運用ノード、待機ノードで削除するワークユニット定義を削除します。
- 運用ノード、待機ノードの「ワークユニット起動用バッチファイル」に削除するワークユニットの停止処理を記載します。
- クラスタサービスを起動します。
◆SunClusterの場合 
[追加する場合]
- 運用ノード、待機ノードでtdcコマンドを使用し、IDLコンパイルを行います。
- 運用ノード、待機ノードで出力されたスケルトンを元にアプリケーションを作成します。
- クラスタサービスを停止します。
- 運用ノード、待機ノードで新規に追加するワークユニット定義を登録します。
- 運用ノード、待機ノードより「TDWU_list」に追加するワークユニット名を設定します。
- クラスタサービスを起動します。
[削除する場合]
- 運用ノード、待機ノードでtdcコマンドを使用し、インタフェース情報を削除します。
- クラスタサービスを停止します。
- 運用ノード、待機ノードで削除するワークユニット定義を削除します。
- 運用ノード、待機ノードで「TDWU_list」よりワークユニット名を削除します。
- クラスタサービスを起動します。
■J2EEアプリケーション
J2EEアプリケーションの環境設定は、運用ノードおよび待機ノードそれぞれで、クラスタシステムを使用しない場合と同様な設定を行ってください。
なお、J2EEアプリケーションでJDBCリソースを使用する場合、JDBCの環境設定時に設定するJDBCデータソース等の資源は、各ノードのローカルディスク上に格納してください。
◆使用可能なデータベース
クラスタシステム上で動作するJ2EEアプリケーションから使用できるデータベースは以下のとおりです。
◆配備
J2EEアプリケーションの配備は、Interstage管理コンソールを使用し、運用ノードおよび待機ノードでそれぞれ行ってください。
配備作業は、待機ノード、運用ノードの順番で行ってください。
Interstage管理コンソールを使用し、EJBアプリケーションの動作環境定義を行う場合は、運用ノードおよび待機ノードでそれぞれ行ってください。

- EJBアプリケーションの配備時には、以下のサービスを開始しておく必要があります。
- InterfaceRep_Cache Service
- InterfaceRep_Cache_e Service
- Naming Service
- OD_start
J2EEアプリケーションの環境設定等の詳細については、“J2EEユーザーズガイド”を参照してください。
【PRIMECLUSTER、SafeClusterの場合】
- クラスタサービスを停止します。
- 待機ノードのIJServerをInterstage管理コンソールまたは、isstopwuコマンドを使用して停止します。
- 待機ノードにInterstage管理コンソールまたは、ijsdeploymentコマンドを使用して配備します。
- 運用ノードのIJServerをInterstage管理コンソールまたは、isstopwuコマンドを使用して停止します。
- 運用ノードにInterstage管理コンソールまたは、ijsdeploymentコマンドを使用して配備します。
- クラスタサービスを起動します。

単体運用の管理対象サーバに対しては、Interstage管理コンソールを使用して配備をしてください。ijsdeploymentコマンドは使用できません。
【MSCSの場合】
- クラスタサービスを停止します。
- 待機ノードのInterstageをInterstage管理コンソールまたは、isstartコマンドを使用して起動します。
- 待機ノードにInterstage管理コンソールまたは、ijsdeploymentコマンドを使用して配備します。
- 待機ノードのInterstageをInterstage管理コンソールまたは、isstopコマンドを使用して停止します。
- 運用ノードのIJServerをInterstage管理コンソールまたは、isstopwuコマンドを使用して停止します。
- 運用ノードにInterstage管理コンソールまたは、ijsdeploymentコマンドを使用して配備します。
- クラスタサービスを起動します。

単体運用の管理対象サーバに対しては、Interstage管理コンソールを使用して配備をしてください。ijsdeploymentコマンドは使用できません。
【SunClusterの場合】
- クラスタサービスを停止します。
- 待機ノードのIJServerをInterstage管理コンソールまたは、isstopwuコマンドを使用して停止します。
- 待機ノードにInterstage管理コンソールまたは、ijsdeploymentコマンドを使用して配備します。
- 運用ノードのIJServerをInterstage管理コンソールまたは、isstopwuコマンドを使用して停止します。
- 運用ノードにInterstage管理コンソールまたは、ijsdeploymentコマンドを使用して配備します。
- クラスタサービスを起動します。

単体運用の管理対象サーバに対しては、Interstage管理コンソールを使用して配備をしてください。ijsdeploymentコマンドは使用できません。
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