Interstage Application Server 高信頼性システム運用ガイド
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第3章 Traffic Directorを利用した負荷分散> 3.4 運用方法

3.4.1 ワークユニット停止時の縮退運用

 Traffic Directorと連携したワークユニットに対する負荷分散システムでは、任意の監視対象ワークユニットが停止した場合に、そのサーバを負荷分散対象サーバから切り離した縮退運用が行えます。負荷分散の対象となるワークユニットおよび業務上の重要なワークユニットを監視対象とします。
 以下の図ではワークユニット異常終了時の縮退運用について説明します。

■監視対象ワークユニットの設定方法

 Traffic Directorによるワークユニットの稼動状態監視の設定方法について説明します。

 当該ワークユニットに対する監視の実施有無を指定します。本設定方法では、複数のワークユニットを監視対象として指定できます。
 Interstage管理コンソールの「ワークユニット」 > 「新規作成」または「ワークユニット」 > 「環境設定」タブの、IJServerの場合は「EJBコンテナ設定」、CORBAワークユニットの場合は「ワークユニット設定」で以下の設定を行ってください。
 IJServerの場合は、isj2eeadminコマンドでも設定できます。詳細は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

項目

説明

Traffic Directorによるワークユニットの稼働状態監

・する

・しない

Traffic Directorによるワークユニットの稼動状態監視の実施有無を指定します。

“する”を選択した場合、ワークユニットが停止した場合に、そのサーバを負荷分散対象サーバから切り離して縮退運用を行います。

“しない”を選択した場合、ワークユニットが停止した場合でも縮退運用は行われません。そのため、TrafficDirectorのメソッド負荷分散を使用する場合は、ワークユニットの稼動状態監視に“する”を選択することを推奨します。

なお、Traffic Directorのメソッド負荷分散の対象とならないワークユニットについても、稼動状態監視を行うことができます。

 トランザクションアプリケーションの場合は、ワークユニット定義の「Traffic Director Monitor Mode:Traffic Director連携時の監視有無」に「YES」を設定してください。ワークユニット定義の詳細については、“OLTPサーバ運用ガイド”を参照してください。


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