Interstage Application Server 高信頼性システム運用ガイド
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第3章 Traffic Directorを利用した負荷分散> 3.2 環境設定方法> 3.2.1 J2EEモデル

3.2.1.2 Interstageのセットアップ

■Interstage Application Serverのセットアップ(アプリケーションサーバ側)

 アプリケーションサーバのInterstageの環境設定は、アプリケーションサーバとなる全サーバに対して、以下の手順で実施してください。Interstageの環境設定手順の詳細については、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。

  1. hostsファイルの設定

    以下のhostsファイルに負荷分散対象サーバのホスト名と仮想ホスト名の宣言を追加します。

    Windows(R)インストールフォルダ\system32\drivers\etc\hosts
    /etc/hosts

    宣言を追加した後、pingコマンドによりホスト名が解決されているかを確認してください。
    以下に、負荷分散対処となるサーバのホスト名がhost1、host2、仮想IPアドレスのホスト名がvhostの場合の記述例を示します。なお、"10.124.35.41"のIPアドレスは、host1の実IPアドレス、"10.124.35.42"のIPアドレスは、host2の実IPアドレスです。

    10.124.35.30 vhost

    10.124.35.41 host1

    10.124.35.42 host2


  2. Interstageの停止

    Interstage管理コンソールの「Interstage Application Server」 > 「システム」 > 「状態」から「停止」>「強制停止」からInterstageを強制停止してください。

  3. ネーミングサービスの設定

    Interstage管理コンソールの「Interstage Application Server」 > 「システム」 > 「環境設定」タブを選択して、「ネーミングサービス詳細」で以下の設定内容を設定します。

項目

説明

ホスト定義

リモートホスト

リモートホストを選択してください。

サーバホスト名

TrafficDirectorのサイト負荷分散ポリシーに設定した、仮想IPアドレスに対応する仮想ホスト名を設定してください。

ポート番号

TrafficDirectorのCORBAサービスに設定した代表ポートの値を設定してください。
有効範囲は1〜65535です。
TrafficDirectorのメソッド負荷分散設定の“する”を選択して代表ポートを省略した場合は、8002が設定されます。

◆ネーミングサービスの配置

 アプリケーションサーバは、リモートホストのネーミングサービスを使用してください。

■Interstage Application Serverのセットアップ(負荷分散対象サーバ側)

 負荷分散対象サーバのInterstageの環境設定は、負荷分散対象となる全サーバに対して、以下の手順で実施してください。Interstageの環境設定手順の詳細については、“運用ガイド(基本編)”の“Interstageの環境設定”を参照してください。

  1. hostsファイルの設定

    以下のhostsファイルに定義されている自サーバのホスト名とIPアドレスの設定文に対して、別名で、仮想IPアドレスのホスト名の宣言を追加します。

    Windows(R)インストールフォルダ\system32\drivers\etc\hosts
    /etc/hosts

    宣言を追加した後、pingコマンドによりホスト名が解決されているかを確認してください。
    以下に、初期化対象となるサーバのホスト名がhost1、仮想IPアドレスのホスト名がvhostの場合の記述例を示します。なお、"10.124.35.41"のIPアドレスは、host1の実IPアドレスです。

    10.124.35.41 host1 vhost

  2. Interstageの環境設定

    負荷分散対象サーバのInterstage システムの環境は、Interstageのインストール時にデフォルトの環境設定のままで運用可能です。

◆ネーミングサービスの配置

 ネーミングサービスは、負荷分散の対象となるすべてのサーバマシンに配置してください。


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