Systemwalker Centric Manager クラスタ適用ガイド UNIX編 - UNIX共通 -
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第1部 クラスタシステムを利用したSystemwalker Centric Managerの高信頼運用とは> 第1章 概要

1.1 クラスタシステムの概要

クラスタシステムの目的と運用形態について説明します。

■クラスタシステムの目的

クラスタシステムとは、サーバおよびサーバ上で稼働する業務の高可用性を目的として、複数のサーバを接続して構築する高信頼なシステム構成のことです。

運用中の障害に備え、冗長なノードを用意しておくことで、障害発生時に業務を引き継ぎます(以降、この遷移動作をフェールオーバと呼びます)。これにより、ノードダウンなどによる業務の停止を防止し、高信頼な業務システムを構築できます。

クラスタシステムでは、稼働しているノードを運用系、スタンバイしているノードを待機系と呼んでいます。

本書では、運用系として使用するノードをプライマリ、障害時に業務を引き継ぐためのノードをセカンダリと呼んでいます。

また、運用前などで、まだSystemwalker Centric Managerを導入していない場合、最初に運用系として構築するノードをプライマリ、待機系として構築するノードをセカンダリと呼びます。

■クラスタシステムの運用形

クラスタシステムには、以下の運用形態があります。

◆1:1 運用待機

1:1運用待機は、運用系と待機系の2つのノードでクラスタシステムを構成し、どちらか一方で業務を稼働することにより、高可用性を実現します。

1:1運用待機の構成図の例を以下に示します。

◆1:N 運用待機

1:N運用待機は、1つの運用系に対して、複数の待機系を持つことで、1つの運用系で障害が発生または保守などのために停止しても、残りのノードにより運用を継続することができ、可用性を保持できます。

1:N運用待機の構成図の例を以下に示します。


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