Systemwalker Centric Manager 全体監視適用ガイド - UNIX/Windows(R)共通 -
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第3章 マルチサイト型全体監視の導入と運用

3.6 資源配付を行うための設定

インターネット標準プロトコルを使用する場合、アウトソーシング先に資源配付を行うための環境設定について説明します。

インターネット環境での資源配付を行う場合は、アウトソーシング元のDMZ上に、資源配付専用の中継サーバを設置します。アウトソーシング先には、受信用のサーバが必要です。受信用のサーバは、運用管理サーバ、または業務サーバと兼用することができます。

以下にモデル図を示します。

ポート番号の変

管理側の全体監視サーバとDMZ上の中継サーバ(業務サーバ)の両方で、使用するポート番号を変更する必要があります。

  1. 以下のservicesファイルのサービス/エントリを変更します。

    drmshss(サーバ−サーバ間:HTTP)9394 → 443


    drmshssのポート番号がほかのポート番号とバッティングした場合は、空いているポート番号を設定してください。

    【Solaris版】

    /etc/services

    【Windows版】

    Windowsのインストールディレクトリ\system32\drivers\etc\services


  2. 以下のオプションを設定し、DRMS編集ファイルを変更します。

    http_server = YES
    serverprotocol = HTTPS

    DRMS編集ファイルの格納先は以下のとおりです。

    【Solaris版】

    /opt/FJSVmpsdl/etc/drmsrc

    【Windows版】

    Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\drmssv\etc\drms.dat


  3. 以下のコマンドを実行し、資源配付のデーモン(サービス)を再起動します。

    【Solaris版】(root権限が必要です。)

    drmsd -f (通常停止)
    drmsd -s (起動)

    【Windows版】(Administrators 権限が必要です。)

    drms -p (強制停止)
    drms -s (起動)

     

Firewallの設

インターネット標準プロトコルを使用する場合、資源配付を行うためには、各Firewallに対してプロトコルを通すように設定する必要があります。Firewallの設定については、ご利用のFirewallのマニュアルを参照してください。

また、Firewallは、イントラネット内からDMZ内だけに通信ができるように設定し、スケジュール結果通知機能を利用して、業務サーバから中継サーバへだけ結果通知を行います。詳細については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 資源配付機能編”を参照してください。

モデル図の場合の設定例

[Firewall-A]

プロトコル

ポート番号

設定する向き

HTTPS

443

イントラネット

DMZ

[Firewall-B]

プロトコル

ポート番号

設定する向き

HTTPS

443

DMZ

インターネット

[Firewall-C]

プロトコル

ポート番号

設定する向き

HTTPS

443

インターネット

イントラネット

 

■注意事項

資源配付を利用する場合、全体監視サーバで管理する配付先(サーバ/クライアント)のIPアドレスは、一意である必要があります。

 


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