Systemwalker Centric Manager クラスタ適用ガイド Windows編 - Windows(R)共通 -
目次 索引 前ページ次ページ

第4部 業務サーバ編> 第21章 利用機能別に必要な設定

21.4 共有ディスクのログファイルを監視する場合

共有ディスクのログファイル監視機能は、共有ディスクファイル監視定義ファイル(opashrfmon)に、共有ディスク上のファイルを定義することで、クラスタ上のアプリケーションなどが、共有ディスク上に出力したテキスト形式のメッセージを、監視イベントとして扱うことができます。

共有ディスクのログファイル監視では、定義後Systemwalker Centric Managerの再起動を最初に行った直後からファイルの内容を通知します。それ以前のファイルの内容は通知されません。

ファイル名が固定の共有ディスクのログファイル監視の設定方法

設定方法を以下に示します。

  1. 共有ディスクファイル監視定義ファイルを定義します。

    プライマリノードおよびセカンダリノードで、それぞれ以下のファイルに、監視対象となるファイル名とそれに関連する情報を定義します。定義方法については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

    Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpopagt\etc\opashrfmon


  2. 監視モードを指定します。

    プライマリノードおよびセカンダリノードで、以下のコマンドを実行し、監視モードを指定します。Windows版では“自動モード”を選択してください。

    Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\bin\opasfmon -m auto

  3. ファイル監視間隔を指定します。

    プライマリノードおよびセカンダリノードで、以下の作業を行ってください。

    1. 運用管理クライアントで、[スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[システム監視設定]を選択し、[システム監視設定[接続先設定]]ダイアログボックスを表示します。
    2. 対象の業務サーバを指定し、[システム監視設定]ダイアログボックスを表示します。
    3. [通信環境定義]ボタンをクリックし、[通信環境定義]ダイアログボックスを表示します。
    4. [詳細設定]ボタンをクリックし[通信環境定義詳細]ダイアログボックスで、[動作設定]タブの[ファイル監視間隔]を、“1秒〜3600秒”の範囲で指定します。
  4. Systemwalker Centric Managerを再起動します。

    プライマリノードおよびセカンダリノードで、以下の作業を行ってください。

    1. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを停止します。

      pcentricmgr

    2. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。

      scentricmgr

       

■ファイル名が変わる共有ディスクのログファイル監視の設定方法

ファイル名が途中で変更される共有ディスクのログファイルを監視することができます。

実際に監視するファイル名を登録しておく、監視ファイル名格納ファイルを用意してください。

監視ファイル名格納ファイルを変更した場合、Systemwalker Centric Managerを再起動、または、“監視ファイル名格納ファイル更新時に必要な操作”に記載した手順の実施が必要です。

自動でファイル名の変更を実施する場合には、監視ファイル名格納ファイルを更新するツールの作成と運用環境へのスケジューリングが必要です。

設定手順を以下に示します。

  1. 監視ファイル名格納ファイルを作成します。
    1. 共有ディスク上に、任意のファイル名で指定します。

      ファイル名の最後は、“.+@”を付けてください。

      (例: /app/applog1.+@)

    2. 作成したファイルの1行目に、監視を行うログファイルを入力します。

      “Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”の“監視ファイル名格納ファイル”を参照してください。

  2. 監視ファイル名格納ファイルを更新するツールの作成と運用環境へのスケジューリング

    自動でファイル名の変更を実施する場合、“監視ファイル名格納ファイル更新時に必要な操作”の手順を実施するツールの作成とスケジューリング(crontab/タスクのスケジュール等への登録)が必要です。

  3. ファイル名が固定の共有ディスクのログファイル監視の設定方法”の“1.”から“5.”を実施してください。

    この場合、監視対象のファイルには、1.で用意した監視ファイル名格納ファイルを指定してください。

監視ファイル名格納ファイル更新時に必要な操作

対象のログファイル名を切り替える場合以下の操作が必要です。

opashrfmonext(共有ディスクファイル監視拡張コマンド)による監視の一時停止/再開方法には2種類あります。概要については、“ファイル監視機能の一時停止/再開”を参照してください。opashrfmonext(共有ディスクファイル監視拡張コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアルを参照してください。

  1. 共有ディスクファイル監視機能を停止

    以下のコマンドを実行し、共有ディスクファイル監視機能を停止します。

    /opt/systemwalker/bin/opashrfmonext -p

  2. 監視ファイル名格納ファイルの更新

    監視ファイル名格納ファイルの監視対象ファイル名の変更をします。

  3. 共有ディスクファイル監視機能を起動

    以下のコマンドを実行し、共有ディスクファイル監視機能を起動します。

    /opt/systemwalker/bin/opashrfmonext -s

◆バッチファイルの例

上記の手順を自動的に行うためのバッチファイルの例(Windows Server 2003 STD/Windows Server 2003 DTC/Windows Server 2003 EE/Windows Server 2008 STD/Windows Server 2008 DTC/Windows Server 2008 EE/Windows Server 2008 for Itanium-Based Systemsの場合)を以下に示します。ログファイル名は以下のようにしています。

プライマリノードおよびセカンダリノードで、本バッチファイルを毎日動作するようにスケジュールすることで自動的にファイル名の変更を行うことができます。

@echo off

SET YY=%DATE:~2,2%
SET MM=%DATE:~5,2%
SET DD=%DATE:~8,2%

opashrfmonext -p

rem daily
echo app1_LOG%YY%%MM%%DD%.txt > c:\app\app_log1.+@
echo app2_LOG%YY%%MM%%DD%.txt > c:\app\app_log2.+@
rem monthly
if "%DD%" == "01" (
echo app3_LOG%YY%%MM%.txt > c:\app\app_log3.+@
)

opashrfmonext -s

ファイル監視機能の一時停止/再開

ファイル監視機能を一時的に停止したり、監視を再開するコマンドを以下に示します。ファイル監視機能を一時停止しても、シスログ/イベントログ監視等は停止しません。

共有ディスクログファイル監視で本機能を使用する場合、監視一時停止、開始コマンドは運用系システムで実行してください。

 

共有ディスクログファイル監視

備考

ファイル監視機能を一時的に停止

opashrfmonext -p

本オプションはSystemwalker動作中のみ有効

opashrfmonext -x

(注)

一時停止していたファイル監視を再開

opashrfmonext -s

本オプションはSystemwalker一時停止中(-p,-xオプション)のみ有効

どのファイルを監視しているかの確認

opashrfmonex -f <filename>

本オプションはSystemwalker動作中のみ有効

注)

一時停止機能(-pオプション)を実行すると、監視対象ファイルの読み込み処理が行われます。監視対象ファイルに大量にログが出力されている場合、読み込み処理がすぐには終わらず一時停止に時間がかかる場合があります。この場合、“- x”オプションを指定することで、一時停止時の読み込み処理を行わずに一時停止することができます。

注意事項

 


目次 索引 前ページ次ページ

Copyright FUJITSU LIMITED 1995-2008