Systemwalker Centric Manager クラスタ適用ガイド Windows編 - Windows(R)共通 - |
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第1部 クラスタシステムを利用したSystemwalker Centric Managerの高信頼運用とは | > 第1章 概要 |
クラスタシステムの目的、および運用形態について説明します。
クラスタシステムとは、サーバおよびサーバ上で稼働する業務の高可用性を目的として、複数のサーバを接続して構築する高信頼なシステム構成のことです。
運用中の障害に備え、冗長なノードを用意しておくことで、障害発生時に業務を引き継ぎます(以降、この遷移動作をフェールオーバと呼びます)。これにより、ノードダウンなどによる業務の停止を防止し、高信頼な業務システムを構築できます。
クラスタシステムでは、稼働しているノードを運用系、スタンバイしているノードを待機系と呼んでいます。
本書では、運用系として使用するノードをプライマリ、障害時に業務を引き継ぐためのノードをセカンダリと呼んでいます。
また、運用前などで、まだSystemwalker Centric Managerを導入していない場合、最初に運用系として構築するノードをプライマリ、待機系として構築するノードをセカンダリと呼びます。
Systemwalker Centric Managerは、1:1運用待機および1:N構成の運用形態をサポートしています。
1:1運用待機は、運用系と待機系の2つのノードでクラスタシステムを構成し、どちらか一方で業務を稼働することにより、高可用性を実現します。
1:1運用待機の構成図の例を以下に示します。
Systemwalker Centric Manager業務サーバを導入する場合は、以下の運用形態をサポートします。運用形態の詳細は、MSCSまたはMicrosoft(R) Fail Over Clusteringのマニュアルを参照してください。
Systemwalker Centric Manager の運用形態 |
MSCSまたはMicrosoft(R) Fail Over Clustering の運用形態 |
---|---|
1:1 |
1:1運用待機 |
1:N |
|
MSCSまたはMicrosoft(R) Fail Over Clusteringの運用形態が、「フェールオーバリング」または「ランダム」の場合、各ノードでそれぞれ別のアプリケーションが動作しています。
1つのノードで障害が発生した場合、別のアプリケーションが動作しているノードに、障害が発生したノードで動作していたアプリケーションの処理が引き継がれます。
「フェールオーバリング」は、どのノードにフェールオーバするか順序が決まっています。「ランダム」は、障害発生時にランダムな選択によりノードを決定し、フェールオーバします。
MSCSまたはMicrosoft(R) Fail Over Clusteringの運用形態が、フェールオーバリングまたはランダムの場合、Systemwalker Centric Managerが動作するノードを運用系とし、そのほかのノードをすべて待機系として説明します。
1:N(フェールオーバリング、ランダム)の構成図の例を以下に示します。
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