Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編(互換用) - UNIX/Windows(R)共通 -
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第2部 監視システムを構築する> 第12章 アプリケーションを監視する> 12.1 監視するために必要な設定> 12.1.4 監視するアプリケーションを登録する

12.1.4.2 手動でアプリケーションを登録する

アプリケーションの自動検出を使用せずに、手動でアプリケーションを作成する場合、以下の手順でアプリケーションを登録します。なお、ワークユニットは、手動で追加することはできません。自動検出を行って[アプリケーション]ツリーに追加してください。

■1. 実行ファイルを登録する

呼び出し方法

  1. [Systemwalkerコンソール[編集]]で、[ツリー選択]コンボボックスから[アプリケーション一覧]を選択します。
  2. [アプリケーション]ツリー上で[実行ファイル一覧]フォルダを選択します。
  3. [オブジェクト]メニューから[実行ファイルの作成]を選択します。

    →[実行ファイル作成]ダイアログボックスが表示されます。

実行ファイル作成

以下の項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

  1. [基本情報]タブを選択し、実行ファイルの[表示名]、[実行ファイル名]、[パッケージ名]、[バージョン]を入力します。
    [実行ファイル名]と[バージョン]は作成時だけ入力することができます。

    実行ファイル名は、以下の方法で指定することができます。

    1. 動作しているプロセス情報を表示します。

      [Windows(R)]

      APA_process_list.exe

      [Solaris]

      • Solaris 9

        ps -e -opid -ocomm


      • Solaris 10

        ps -f -z `/usr/bin/zonename` -opid -ocomm

      [Linux]

      ps -e -opid -ocommand

      APA_process_list(プロセス一覧確認コマンド)【Windows版】の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

    2. 表示結果より、実行ファイル名を取得し、指定します。

    監視対象となる実行ファイルの条件は以下のとおりです。

    UNIXの場合

    -実行権があること、かつ

    -実行可能形式であること(fileコマンドで確認できます)

    Windows(R)の場合

    ファイル拡張子がexeであること

    監視対象となる実行ファイルは、あらかじめシステム内に実在するものを登録してください。

  2. [操作]タブを選択し、以下の情報を指定します。

    項目名

    項目の説明

    [起動コマンド名]

    アプリケーションを起動するコマンド(起動コマンド)を指定します。コマンドに拡張子(".exe"、“.bat"など)がある場合は、拡張子も付加します。起動コマンド名には、パス名を指定しないでください。(例:start.exe)

    [起動コマンドパス]

    起動コマンドが格納されているディレクトリのフルパスを指定します。起動コマンド名は、付加しないでください。

    [起動コマンドパラメタ]

    アプリケーションを起動する際に、起動コマンドに渡すパラメタを指定します。

    [停止コマンド名]

    アプリケーションを停止するコマンド(停止コマンド)を指定します。コマンドに拡張子(".exe"、“.bat"など)がある場合は、拡張子も付加します。停止コマンド名にはパス名を指定しないでください。(例:stop.exe)

    [停止コマンドパス]

    停止コマンドが格納されているディレクトリのフルパスを指定します。停止コマンド名は、付加しないでください。

    [停止コマンドパラメタ]

    アプリケーションを停止する際に、停止コマンドに渡すパラメタを指定します。

    [起動コマンドの指定例]

    UNIXの場合

    起動コマンドが、/usr/local/bin/restartの場合は、以下のように指定します。

    [起動コマンド名] : restart
    [起動コマンドパス] : /usr/local/bin

    Windows(R)の場合

    起動コマンドが、d:\win32app\program\start.exeの場合は、以下のように指定します。

    [起動コマンド名] : start.exe
    [起動コマンドパス] : d:\win32app\program

  3. [アイコン]タブを選択し、マップで表示する実行ファイルのアイコン情報を入力します。

    [参照]ボタンをクリックすると、イメージファイルの一覧から、アイコンを選択できます。独自のアイコンを選択する場合は、運用管理サーバの以下のディレクトリに、イメージファイルを追加してください。イメージファイルはすべて半角英数字(英字は小文字だけ)で指定し、jpeg形式(拡張子“jpg”)、bitmap形式(拡張子“bmp”)または、png形式(拡張子“png”)としてください。

    Windows(R)の場合

    Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpbcmgui\server\var\java\classes\com\fujitsu\systemwalker\bcmgui\mtoelib\image\icon

    UNIXの場合

    /var/opt/FJSVfwgui/java/classes/com/fujitsu/systemwalker/bcmgui/mtoelib/image/icon

    イメージファイルは48ピクセル×48ピクセルの大きさで作成してください。

ダイアログボックスの詳細は、“Systemwalker Centric Manager オンラインヘルプ”を参照してください。

■2. アプリケーションを定義する

呼び出し方法

  1. [Systemwalkerコンソール[編集]]で、[ツリー選択]コンボボックスから[アプリケーション一覧]を選択します。
  2. [アプリケーション]ツリーで[実行ファイル一覧]フォルダ配下の実行ファイルを選択します。
  3. [オブジェクト]メニューから[アプリケーションの作成]を選択します。

    →[アプリケーション作成]ダイアログボックスが表示されます。

アプリケーション作成

以下の項目を設定し、[OK]ボタンをクリックします。

  1. [基本情報]タブを選択し、作成するアプリケーションの名前を入力します。[実行ファイル名]、[バージョン]は入力できません。
  2. [インストール情報]タブを選択し、アプリケーションのインストール情報を設定します。

    [インストールディレクトリ]

    アプリケーションが起動されるディレクトリを指定します。通常はアプリケーションがインストールされているフルパスを指定します。

    [インストール先ホスト名]

    アプリケーションがインストールされているホスト名を指定します。

    [参照]ボタンをクリックすると、[ノード選択]ダイアログボックスからホストを選択できます。

    [ディレクトリの指定例]

    Windows(R)の場合

    監視を行うアプリケーションが、d:\usr\appli\appli100.exeの場合、以下のように指定します。

    d:\usr\appli

    UNIXの場合

    監視を行うアプリケーションが、/usr/local/app/appli100の場合、以下のように指定します。

    /usr/local/app/

    UNIXサーバでカレントパスまたは相対パスでアプリケーションが起動される場合は、以下の設定をします。

    カレントパスで起動される場合

    カレントディレクトリに移動してアプリケーションが起動される場合、インストールディレクトリは指定しないでください。

    相対パスで起動される場合

    相対パスでアプリケーションが起動される場合は、インストールディレクトリに相対パスを指定してください。

    例えば、applというアプリケーションが“../app/appl”で起動される場合、インストールディレクトリには“../app”と指定します。

    インストールディレクトリは、以下の方法で指定することができます。

    1. 動作しているプロセス情報を表示します。

      [Windows(R)]

      APA_process_list.exe

      [Solaris]

      • Solaris 9以前

        ps -e -opid -ocomm


      • Solaris 10

        ps -f -z `/usr/bin/zonename` -opid -ocomm

      [Linux]

      ps -e -opid -ocommand

      APA_process_list(プロセス一覧確認コマンド)【Windows版】の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

      監視するアプリケーションが、Solaris 10の運用管理サーバ/部門管理サーバ/業務サーバのアプリケーションの場合、以下のように異なるZoneのインストールディレクトリを設定した場合、アプリケーションを監視することはできません。

      • 運用管理サーバ/部門管理サーバ/業務サーバがGlobal Zoneの場合、Non-global Zoneのインストールディレクトリ
      • 業務サーバがNon-global Zoneの場合、Global Zoneのインストールディレクトリ
      • 業務サーバがNon-global Zoneの場合、異なるNon-global Zoneのインストールディレクトリ
    2. 表示結果より、インストールディレクトリを取得し、指定します。
  3. [動作情報]タブを選択し、アプリケーションの[実行ホスト名]を指定します。[参照]ボタンをクリックすると、[ノード選択]ダイアログボックスからホストを選択できます。
  4. [操作]タブを選択し、以下の情報を指定します。

    項目名

    項目の説明

    [起動コマンド名]

    アプリケーションを起動するコマンド(起動コマンド)を指定します。コマンドに拡張子(".exe"、“.bat"など)がある場合は拡張子も付加します。

    起動コマンド名にはパス名を指定しないでください。(例:start.exe)

    [起動コマンドパス]

    起動コマンドが格納されているディレクトリのフルパスを指定します。起動コマンド名は付加しないでください。

    [起動コマンドパラメタ]

    アプリケーションを起動する際に、起動コマンドに渡すパラメタを指定します。

    [停止コマンド名]

    アプリケーションを停止するコマンド(停止コマンド)を指定します。コマンドに拡張子(".exe"、“.bat"など)がある場合は拡張子も付加します。

    停止コマンド名にはパス名を指定しないでください。(例:stop.exe)

    [停止コマンドパス]

    停止コマンドが格納されているディレクトリのフルパスを指定します。停止コマンド名は付加しないでください。

    [停止コマンドパラメタ]

    アプリケーションを停止する際に、停止コマンドに渡すパラメタを指定します。

    [起動コマンドの指定例]

    Windows(R)の場合

    起動コマンドが、d:\win32app\program\start.exeの場合は、以下のように指定します。

    [起動コマンド名] : start.exe
    [起動コマンドパス] : d:\win32app\program

    UNIXの場合

    起動コマンドが、/usr/local/bin/restartの場合は、以下のように指定します。

    [起動コマンド名] : restart
    [起動コマンドパス] : /usr/local/bin

  5. [アイコン]タブを選択し、マップで表示するアプリケーションのアイコン情報を入力します。

ダイアログボックスの詳細は、“Systemwalker Centric Manager オンラインヘルプ”を参照してください。


起動コマンドについて

以下の種類のアプリケーションを起動コマンドとして指定した場合は、“稼働監視の設定”で制御設定オプションを指定しても起動/停止の動作を保証することができません。

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