Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編(互換用) - UNIX/Windows(R)共通 -
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第2部 監視システムを構築する> 第11章 ネットワーク/システムを監視する> 11.3 ネットワーク/システムの性能を監視する

11.3.4 MIBを管理する

監視対象ノードに対してMIBを採取し、リアルタイムにグラフ表示することができます。採取したいデータが複数ある場合は、まとめて同時に採取しグラフ表示することも可能です。このMIBの採取結果をログファイルに保存し、過去のデータをグラフ表示できるため、性能情報を見落とす心配はありません。

MIBデータは、性能上の基礎的なデータとして、ゲートウェイやルータなどの、ネットワーク機器の通信トラフィックを監視し、通信トラフィック量の多いノードの負荷分散を図るなど、システム構築のプランニング、ネットワークの性能見積もりに利用します。

◆MIBを取得す

指定したノードに対して、MIBを取得します。

  1. [Systemwalkerコンソール[監視]]で、[操作]メニューの[指定オブジェクト]-[MIB情報の表示]-[MIBの取得]を選択します。

    →[MIB取得]ウィンドウが表示されます。

  2. 各項目を設定します。
  3. [取得]ボタンをクリックします。
  4. 指定したMIBが表示されます。
  5. [参照]ボタンをクリックすると、MIBツリーが表示されますので、そのツリーからMIBを選択することができます。

詳細については、“任意のMIBを表示する”を参照してください。

MIB操作で採取したMIBデータを、リアルタイムにグラフ化して表示することができます。MIB操作で収集したMIBデータは、ログファイルに保存しておくことができ、CSV形式でのファイル出力も可能です。時間間隔を指定して繰り返し収集することもできます。

運用管理クライアントから直接、対象となるノードに対してMIB情報を取得するため、運用管理クライアントから対象ノードのMIBが取得できるように設定しておく必要があります。設定については、ネットワーク機器の場合は、ネットワーク機器のマニュアルを参照し、それ以外の場合は、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照してください。

MIBログファイル(*.NML)をCSV形式に変換する

◆MIB監視ログファイル(*.NTL)をCSV形式に変換する

◆OCMMを利用して表示する

CSV形式に変換されたMIBデータをOCMM(OCM Manager)機能を利用してグラフ表示することができます。

以下に手順を示します。

  1. 表示したいMIBについて、ログを作成します。
  2. ログ(*.NML)ファイルをCSV形式に変換します。

    CSVに変換する方法は、“MIBログファイル(*.NML)をCSV形式に変換する”を参照してください。

  3. 2.で変換したCSVファイルをSystemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpnetmgr\emp配下に格納します。
  4. Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpnetmgr\emp\mpnmocmm.ini を編集します。

    Exec1.CSVセクションの *1キーを2.で変換したCSVファイル名に修正します。

  5. 以下のコマンドを実行します。

    "Systemwalkerインストールディレクトリ\MpWalker\mpreport\OCMM2.exe" /ini="Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\mpnetmgr\emp\mpnmocmm.ini"

◆MIBを拡張す

MIBを拡張することによって、MIB操作で標準提供されていないMIBを扱うことが可能となります。MIB拡張機能を使用して、簡単にMIBの拡張ができます。また、拡張したMIBを削除することもできます。拡張MIBの中から、ネットワークの構成管理・性能管理・障害管理に特に有効な管理項目を監視・解析することにより、ネットワークの構成を把握したり、キャパシティプランニングに役立てたり、異常の兆候をとらえて事前に回避させたりすることができます。

運用管理サーバ上でMIBを拡張すると、ポリシーを配付することにより、すべての部門管理サーバ上のMIBを拡張することができます。

詳細については、“ベンダ固有のMIBを追加する”を参照してください。

一般的な運用方法としては、性能上の基礎的なデータとして、ゲートウェイやルータなどネットワーク機器の通信トラフィックを監視し、通信トラフィック量の多いノードの負荷分散を図るなど、システム構築のプランニングに利用します。


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