Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編(互換用) - UNIX/Windows(R)共通 -
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第2部 監視システムを構築する> 第11章 ネットワーク/システムを監視する> 11.2 ネットワーク/システムの稼働状況を監視する> 11.2.3 ノードのMIB情報の監視を設定する

11.2.3.1 MIB監視の設定をする

MIB監の設定は、トラフィックやノードの状態に関するMIBの値を、一定時間間隔または指定時刻に監視し、ノードの異常を検出する場合に設定します。しきい値条件を設定し、しきい値条件を満たしたときに、SNMPトラップを通知することもできます。MIB監視の設定では、以下の項目を設定します。

設定する項目

意 味

[MIB監視]

フォルダまたはノードに対して、MIB監視の対象にするかどうかを設定します。

[MIBしきい値]

[対象MIB]

しきい値に対するMIB名またはインスタンスを設定します。

[ポーリング]

ポーリング間隔設定します。

1〜999分の間隔で指定します(初期値: 10分)

[しきい値条件]

[しきい値]

MIBしきい値および条件を設定します。

[トラップ]

SNMPトラップ通知の条件を設定します。

ポーリング間隔

ポーリング間隔とは、監視処理が終了してから次に監視処理を行うまでの時間の間隔であり、監視開始時刻の間隔ではありません。

■手順

  1. [Systemwalkerコンソール]の[ツリー選択]コンボボックスから、[MIB監視]の設定を行う対象が存在するツリー(ノード一覧、ノード管理、業務管理)を選択します。
  2. ノード管理ツリーまたは業務管理ツリーを選択した場合は、[ファイル]メニューから[監視ツリーの選択]を選択し、[監視ツリーの選択]ダイアログボックスに表示されるツリーの中から目的のツリーを選択します。
  3. 選択したツリーの中から、[MIB監視]の設定を行う対象のフォルダまたはノードを選択します。
  4. [ポリシー]メニューから[ポリシーの定義] -[ノードの監視]-[MIBの監視]-[フォルダ]または[ノード]を選択します。

    →[MIB監視]ダイアログボックスが表示されます。
    監視対象MIBには、操作対象で監視中のMIBしきい値が表示されます。

  5. MIB監視の設定、MIBしきい値の追加/更新を行います。
    特定のMIBを一時的に監視対象から外すときには、監視対象MIBの一覧からMIBを選択し、[選択されているMIBの設定を有効にする]オプションボタンのチェックを外します。

    ダイアログボックスの詳細は、“Systemwalker Centric Manager オンラインヘルプ”を参照してください。

■MIB監視のポリシー設について

MIB監視のポリシーは、以下の単位で設定できます。

設定したポリシーは、以下のように扱われます。

■MIBしきい値を設定する

MIBしきいの条件(しきい値、SNMPトラップ)およびポーリング間隔の設定方法を説明します。

[手順]

  1. [Systemwalkerコンソール]の[ポリシー]-[ポリシーの定義] -[ノードの監視]から[MIBの監視]を選択します。

    →[MIB監視]ダイアログボックスが表示されます。

  2. [監視対象MIB]の[追加]または[更新]ボタンをクリックします。
  3. [MIBしきい値]ダイアログボックスで、[対象MIB]タブを選択し、MIBしきい値に対する[MIB名]または[インスタンス]を設定します。
  4. MIBしきい値条件を追加するときは、[追加]ボタンをクリックします。[しきい値条件]ダイアログボックスでは、追加するMIBしきい値を設定します。
  5. MIBしきい値、しきい値条件、およびSNMPトラップ情報を設定します。
  6. MIBしきい値のポーリング間隔を設定します。

ダイアログボックスの詳細は、“Systemwalker Centric Manager オンラインヘルプ”を参照してください。

[トラップ通]

SNMPトラップの通知を受けると、以下のメッセージが[監視イベント一覧]に出力されます。

トラップ通知

メッセージ

SNMPトラップのEnterpriseを省略値から変更した場合

”SNMPトラップを通知しました.”

VarBind情報を設定した場合

“MIB監視事象が発生しました.(MIB名:***,値:***)”

なお、1番目に設定したVarBind情報のうち、VarBindNameがMIB名として、VarBindValueが値として出力されます。


しきい値条件を満たしてもSNMPトラップが通知されな

SNMPトラップが通知される条件は以下のとおりです。

  1. しきい条件を満たす場合。かつ
  2. しきい値のリセット条件を満たさない。

    例えば、MIBしきい値条件を以下のように設定する

    1. [種別]:絶対値
      [しきい値]:1000
      [条件]:以上
    2. [リセット条件を指定する]:チェック
      [リセット値]:1000
      [リセット条件]:以上

    しきい条件を満たす場合、しきい値のリセット条件も満たしてしまうため、SNMPトラップ通知をすることができません。

◆コミュニティ名について

MIB情報を取得する際に使用する設定値(SNMPv1、SNMPv2cの場合、コミュニティ名、SNMPv3の場合、SNMPv3の設定)は、各ノードの[ノードプロパティ]の[ネットワーク]タブ内の設定値(SNMPv1、SNMPv2Cの場合は、[Rコミュニティ名]、SNMPv3の場合はSNMPv3の設定)を用います。

しきい値条件を満たしたときに送信するSNMPトラップのコミュニティ名は、各ノードの[ノードプロパティ]の[ネットワーク]タブ内の[Rコミュニティ名]を使用します。

◆SNMPバージョンについて

MIB情報を取得する際に使用するSNMPバージョンは、各ノードの[ノードプロパティ]の[ネットワーク]タブ内の[有効なSNMPエージェントのバージョン] で選択したバージョンを使用します。

◆ポーリングの設定

[ポーリング間隔指定]を選択してポリシーを設定した場合、最初にポリシー設定を適用した時点、または、動作時間帯の開始時刻に必ず最初のポーリングが行われます。それ以降のポーリングは、監視処理が終了してから[ポーリング間隔指定]にて指定された時間が経過するごとに行われます。また、動作時間帯の終了時刻以前に処理を開始すると、終了時刻を過ぎても、処理が終了するまで実行されます。

◆ポリシーの設定変更について

[ポーリング間隔]の設定を変更した場合、監視スケジュールが変更されます。

[ポーリング間隔]以外の設定を変更した場合は、監視スケジュールは変更されません。

例1)

  1. 0:00に[ポリシーの設定]:[有効]、[ポーリング間隔]:30分のポリシーを適用します。
  2. 0:20に[ポリシーの設定]:[有効]、[ポーリング間隔]:1分のポリシーを適用します。

    →0:30ではなく、0:21に監視が行われます。

例2)

  1. 0:00に[ポリシーの設定]:[無効]、[ポーリング間隔]:30分のポリシーを適用します。
  2. 0:20に[ポリシーの設定]:[有効]、[ポーリング間隔]:30分のポリシーを適用します。

    →0:50ではなく、0:30に監視が行われます。


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