Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編(互換用) - UNIX/Windows(R)共通 -
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第2部 監視システムを構築する> 第9章 ネットワーク構成を管理する> 9.1 ノードを検出する

9.1.3 定期的にノード検出する

定期的にノード検出する場合の設定について説明します。

■[ノード検出]ダイアログボックスの表示方法

  1. [Systemwalkerコンソール]の[ツリー選択]コンボボックスから[ノード一覧]を選択します。
  2. [ノード一覧]ツリーからノードを自動検出するフォルダを選択します。
  3. [ポリシー]メニューから[ポリシーの定義]-[ノードの監視]-[ノードの検出]-[フォルダ]を選択します。

    →[ノード検出]ダイアログボックスが表示されます。

■ノード検出の設定

[ノード検出]ダイアログボックスの[条件]タブおよび[ポーリング]タブを選択し、必要に応じて以下の設定を行います。

ダイアログボックスの詳細は、“Systemwalker Centric Manager オンラインヘルプ”を参照してください。

ノード検出の[検出モード]による動作の違い

ノード検出は[検出モード]の設定によって動作が異なります。[検出モード]の設定により、以下の2つの方法によってノード情報の収集を行います。

ARPテーブルを参照する方法

ICMPを使用する方法

その他

■ノード検出のポリシー設

ノード検出のポリシーは、以下の単位で設定できます。

サブネットフォルダに対する設定を[親フォルダの設定を引き継ぐ]にした場合、部門フォルダに設定されている値で動作します。部門フォルダの設定も[親フォルダを引き継ぐ]にしている場合は監視しません。

設定したノード検出のポリシーは以下の方法で確認できます。

  1. [Systemwalkerコンソール]で確認対象の部門フォルダ、または、サブネットフォルダを選択します。
  2. [ポリシー]メニューの[ポリシーの定義]-[ノードの監視]-[ノードの検出]-[フォルダ]を選択します。

    →[ノード検出]画面が表示され、ポリシー定義を確認することができます。

■複数サブネットに属するノード

検出したノードが複数のサブネットに属する場合には、以下の順序で自動的にネットワーク振り分けが行われます。

  1. SNMPエージェントが返すsysNameの値とIPアドレスから求めた名前を比較し、一致したネットワーク側に追加します。
  2. SNMPエージェントが返すsysNameの値とIPアドレスから求めた名前が一致しない場合は、SNMPエージェントが最初に返したインタフェース側のネットワークに追加します。
  3. SNMPの要求に応答しない場合は、ノード検出の設定を行ったネットワークに、一つのインタフェースを持つノードとして追加します。ノードが属するネットワークをそれぞれノード検出した場合は、別々のノードとして、それぞれのネットワークに追加します。
  4. したがって、ノード検出の設定を行ったネットワークとは別のネットワークに振り分けられる場合もあります。

■コミュニティ名について

[既存ノードを更新する]を行う場合は、MIB情報を取得する際に用いる[コミュニティ名]は、各ノードの[ノードプロパティ]の[ネットワーク]タブ内の[Rコミュニティ名]を用います、それ以外の場合は、サブネットフォルダに設定されているものを用います。

■ポーリングの設定

[ポーリング間隔指定]を選択してポリシーを設定した場合、最初にポリシー設定を適用した時点、または、動作時間帯の開始時刻に必ず最初のポーリングが行われます。それ以降のポーリングは、監視処理が終了してから[ポーリング間隔指定]にて指定された時間が経過するごとに行われます。また、動作時間帯の終了時刻以前に処理を開始すると、終了時刻を過ぎても、処理が終了するまで実行されます。

■ポリシーの設定変更について

[ポーリング間隔]の設定を変更した場合、監視スケジュールが変更されます。

[ポーリング間隔]以外の設定を変更した場合は、監視スケジュールは変更されません。

例1)

  1. 0:00に[ポリシーの設定]:[有効]、[ポーリング間隔]:30分のポリシーを適用します。
  2. 0:20に[ポリシーの設定]:[有効]、[ポーリング間隔]:1分のポリシーを適用します。

    →0:30ではなく、0:21に監視が行われます。

例2)

  1. 0:00に[ポリシーの設定]:[無効]、[ポーリング間隔]:30分のポリシーを適用します。
  2. 0:20に[ポリシーの設定]:[有効]、[ポーリング間隔]:30分のポリシーを適用します。

    →0:50ではなく、0:30に監視が行われます。

■既存ノードのプロパティ変更について

Systemwalker Centric Manager V12.0L10/12.0以降ではノード検出を行う際、初期設定では既存ノードのプロパティにおける[ネットワーク]タブの[ホスト名]を変更しません。

ノード検出を行う際に既存ノードの[ホスト名]を変更する必要がある場合、[ノード検出]の[条件]ダイアログボックスの[既存ノードのプロパティ変更]の項目で、[する]を選択してください。

運用管理サーバがSystemwalker Centric Manager V11.0L10/11.0の場合

運用管理サーバがSystemwalker Centric Manager V11.0L10/11.0以前で、かつ、部門管理サーバがSystemwalker Centric Manager V12.0L10/12.0以降の場合、部門管理サーバ配下のセグメントフォルダに対して設定されたポリシーによるノード検出では、[既存ノードのプロパティ変更]を[しない]で設定した動作となります。

部門管理サーバがSystemwalker Centric Manager V11.0L10/11.0以前の場合

部門管理サーバがSystemwalker Centric Manager V11.0L10/11.0以前の場合、部門管理サーバ配下のセグメントフォルダに対して設定されたポリシーによるノード検出では、[既存ノードのプロパティ変更]を[する]で設定した動作となります。

ノード検出の設定に関する詳細は、“Systemwalker Centric Manager オンラインヘルプ”を参照してください。


ノード検出を行う前に既に登録されているノードの注意

ノード検出を行う前に既に登録されているノードは、ノード検出で検出されないので注意してください。例えば、イベント通知によって新ノードフォルダ配下に登録されているノードは、事前に[新ノードの振り分け]を実行することをお勧めします。

既存ノードの更新を行う場合の注意

[既存ノードを更新する]を行う場合、[ノード検出]ダイアログボックスの[一般]タブの[バージョン]は使用せず、各ノードの[ノードプロパティ]の[ネットワーク]タブ内のプロパティを使用します。

[有効なSNMPエージェントのバージョン]がSNMPv1、SNMPv2Cの場合は[Rコミュニティ名]を使用して、SNMPv1、SNMPv2Cでそれぞれ更新を行います。また、SNMPv3の場合は[SNMPv3の設定]を使用して、SNMPv3で既存ノードの更新を行います。なお、[有効なSNMPエージェントのバージョン]がNoneである場合は更新されませんのでご注意ください。

同一サブネットフォルダ配下に異なるSNMPバージョンが混在する場合は、必ず既存ノードの更新にてノード検出を行ってください。

[既存ノードを更新する]以外の、[IPノードをすべて検出する]、または[以下のノードだけを検出する]を選択し、ノードプロパティに設定されているSNMPバージョンと異なるSNMPバージョンでノード検出を行った場合は、既存ノードに設定されているプロパティ情報が更新されるため、一部情報が失われる可能性があります。

[既存ノードのプロパティ変更]に関する注意

Systemwalker Centric Manager V12.0L10/12.0以降ではノード検出を行う際、初期設定では既存ノードのプロパティにおける[ネットワーク]タブの[ホスト名]を変更しません。

ノード検出を行う際に既存ノードの[ホスト名]を変更する必要がある場合、[ノード検出]の[詳細]ダイアログボックスの[既存ノードのプロパティ変更]の項目で、[する]を選択してください。

ノード検出の設定に関する詳細は、“Systemwalker Centric Manager オンラインヘルプ”を参照してください。

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