Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編(互換用) - UNIX/Windows(R)共通 -
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第1部 簡単にシステムを構築する(簡易設定モード)> 第5章 システム環境構築例

5.1 データベースパーティションの作成例【Linux版】

ここで説明する実行例は、以下に示す条件のシステムでパーティションを作成するものです。

パーティションの作成について

実際にパーティションを作成する場合は、システムに合わせて、実行例で示す入力値を変更する必要があります。実行例と同じ入力値でパーティションを作成すると、データが破壊される場合がありますので注意してください。

  1. fdiskコマンドを実行します。

    fdiskコマンドを実行するには、スーパーユーザの権限(root権限)が必要です。

    1. fdiskコマンドを実行します。

      以下のようにコマンドを実行します。

      # /sbin/fdisk /dev/hda

      ※"コマンド (m でヘルプ):"で"m"を実行するとヘルプメニューが表示されます。

    2. パーティションを確認します。

      pコマンドを実行し、現在のパーティションを確認します。

      コマンド (m でヘルプ): p
      
      Disk /dev/hda: 20.4 GB, 20416757760 bytes
      255 heads, 63 sectors/track, 2482 cylinders
      Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes
      
      デバイス  ブート   始点      終点  ブロック   ID  システム
      /dev/hda1   *         1      1305  10482381   83  Linux
      /dev/hda2          1306      1436   1052257+  82  Linux スワップ
  2. 拡張 (extended) パーティションを作成します。
    1. 拡張(extended)パーティションを作成します。

      nコマンドを実行し、"e 拡張"を選択します。

      コマンド (m でヘルプ): n
      コマンドアクション
      e   拡張
      p   基本領域 (1-4)
      e
    2. 使用するパーティション番号を指定します。

      ここでは3を指定します。

      領域番号 (1-4):3
    3. 最初シリンダは初期値を利用し、入力部分でリターンキーを押下します。

      初期値 1437 を使います。

      最初 シリンダ (1437-2482, 初期値 1437):
    4. 以下のパーティションを作成するために必要なサイズを指定します。
      • RDB管理情報用パーティション
      • RDBディクショナリ用パーティション
      • データベーススペース用パーティション

      ※例では300ノードモデルを想定します。

      終点 シリンダ または +サイズ または +サイズM または +サイズK (1437-2482, 初期値 2482):+549M
    5. パーティションを確認します。

      pコマンドを実行し、現在のパーティションを確認します。

      コマンド (m でヘルプ): p
      
      Disk /dev/hda: 20.4 GB, 20416757760 bytes
      255 heads, 63 sectors/track, 2482 cylinders
      Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes
      
      デバイス  ブート   始点      終点  ブロック   ID  システム
      /dev/hda1   *         1      1305  10482381   83  Linux
      /dev/hda2          1306      1436   1052257+  82  Linux スワップ
      /dev/hda3          1437      1561   1004062+   5  拡張領域
  3. RDB管理情報専用パーティションを作成します。
    1. nコマンドを実行し、(l)論理パーティションを選択します。
      コマンド (m でヘルプ): n
      
      コマンドアクション
      l   論理 (5 以上)
      p   基本領域 (1-4)
    2. 最初シリンダは初期値を利用し、入力部分でリターンキーを押下します。

      初期値 1437 を使います。

      最初 シリンダ (1437-1561, 初期値 1437):
    3. パーティションのサイズを指定します。

      +300Mを指定します。

      終点 シリンダ または +サイズ または +サイズM または +サイズK (1437-2482, 初期値 2482):+300M
    4. パーティションを確認します。

      pコマンドを実行し、現在のパーティションを確認します。

      /dev/hda5に作成されます。

      コマンド (m でヘルプ): p
      
      Disk /dev/hda: 20.4 GB, 20416757760 bytes
      255 heads, 63 sectors/track, 2482 cylinders
      Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes
      
      デバイス  ブート   始点      終点  ブロック   ID  システム
      /dev/hda1   *         1      1305  10482381   83  Linux
      /dev/hda2          1306      1436   1052257+  82  Linux スワップ
      /dev/hda3          1437      1561   1004062+   5  拡張領域
      /dev/hda5          1437      1473    297171   83  Linux
  4. RDBディクショナリ用パーティションを作成します。
    1. nコマンドを実行し、(l)論理パーティションを選択します。
      コマンド (m でヘルプ): n
      コマンドアクション
      l   論理 (5 以上)
      p   基本領域 (1-4)
    2. 最初シリンダは初期値を利用し、入力部分でリターンキーを押下します。

      初期値 1474 を使います。

      最初 シリンダ (1474-1561, 初期値 1474):
    3. パーティションのサイズを指定します。

      +100Mを指定します。

      終点 シリンダ または +サイズ または +サイズM または +サイズK (1474-2482, 初期値 2482):+100M
    4. パーティションを確認します。

      pコマンドを実行し、現在のパーティションを確認します。

      /dev/hda6に作成されます。

      コマンド (m でヘルプ): p
      
      Disk /dev/hda: 20.4 GB, 20416757760 bytes
      255 heads, 63 sectors/track, 2482 cylinders
      Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes
      
      デバイス  ブート   始点      終点  ブロック   ID  システム
      /dev/hda1   *         1      1305  10482381   83  Linux
      /dev/hda2          1306      1436   1052257+  82  Linux スワップ
      /dev/hda3          1437      1561   1004062+   5  拡張領域
      /dev/hda5          1437      1473    297171   83  Linux
      /dev/hda6          1474      1486    104391   83  Linux
  5. データベーススペース用パーティションを作成します。
    1. nコマンドを実行し、(l)論理パーティションを選択します。
      コマンド (m でヘルプ): n
      コマンドアクション
      l   論理 (5 以上)
      p   基本領域 (1-4)
    2. 最初シリンダは初期値を利用し、入力部分でリターンキーを押下します。

      初期値 1487 を使います。

      最初 シリンダ (1487-1561, 初期値 1487):
    3. パーティションのサイズを指定します。

      +149Mを指定します。

      終点 シリンダ または +サイズ または +サイズM または +サイズK (1487-2482, 初期値 2482):+149M
    4. パーティションを確認します。

      pコマンドを実行し、現在のパーティションを確認します。

      /dev/hda7に作成されます。

      コマンド (m でヘルプ): p
      
      Disk /dev/hda: 20.4 GB, 20416757760 bytes
      255 heads, 63 sectors/track, 2482 cylinders
      Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes
      
      デバイス  ブート   始点      終点  ブロック   ID  システム
      /dev/hda1   *         1      1305  10482381   83  Linux
      /dev/hda2          1306      1436   1052257+  82  Linux スワップ
      /dev/hda3          1437      1561   1004062+   5  拡張領域
      /dev/hda5          1437      1473    297171   83  Linux
      /dev/hda6          1474      1486    104391   83  Linux
      /dev/hda7          1487      1505    152586   83  Linux
  6. wコマンドを実行し、テーブルをディスクに書き込み、終了します。
    コマンド (m でヘルプ): w

    fdiskの出力するメッセージからOSの再起動を行う必要がある旨が表示された場合、OSの再起動を行ってください。


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