Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編(互換用) - UNIX/Windows(R)共通 - |
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第1部 簡単にシステムを構築する(簡易設定モード) | > 第4章 システム、ネットワークを監視する | > 4.1 システムの異常を監視する |
ここでは、syslogに出力されるメッセージについて説明します。
syslogに出力されるメッセージは、主に以下のようなメッセージ形式で出力されています。
日付時刻 送信元 プロセス名[プロセスID]: [ID facility.priority] メッセージテキスト |
[出力例]
Apr 10 21:25:21 systemwalker OD_start[1198]: [ID 855564 daemon.error] UX:OD: ERROR: od10921:ObjectDirector initialization time out. |
Systemwalker Centric Managerは、syslogに出力されるメッセージを以下のような形式で表示します。本書では、Systemwalker Centric Managerのメッセージ形式と呼びます。日付、時刻、および送信元は表示しません。
プロセス名[プロセスID]: [ID facility.priority] ラベル: エラー種別: メッセージテキスト |
イベント監視の条件定義を行う場合の注意
以下の文字列は、イベント監視の条件定義と比較する場合にメッセージから削除して比較します。そのため、これらの文字列を設定すると、正しく監視できません。削除したメッセージで条件を設定してください。
- “タグ名[プロセスID]:”より前の文字列
- “[ID facility.priority]”
syslogに出力されるメッセージの文字列(エラー種別) |
重要度 |
HALT、Stop、停止 |
最重要 |
ERROR、Error、エラー |
重要 |
WARNING、Warning、警告 |
警告 |
INFO、Information、情報 |
一般 |
イベント監視の条件定義とメッセージを比較する場合、Systemwalker Centric Managerでは、メッセージをラベル、エラー種別、メッセージテキストに分割して比較します。通常は、以下の“:”+エラー種別文字列+“:”を判定し、この文字列より前をラベル、後ろをメッセージテキストとして扱います。
ここでは、メッセージの形式により、どのように分割されるかを説明します。
UX:Label: ERROR: system error occurred. |
メッセージの先頭にエラー種別文字列がある場合、ラベルなしのメッセージとして扱います。
ERROR: system error occurred. |
メッセージの先頭に“:”がある場合、ラベル/エラー種別なしとし、“:”より後ろをメッセージテキストとして扱います。
: UX:Label: ERROR: system error occurred. |
メッセージに“: :”が含まれ、この文字列より前にエラー種別文字列がない場合、エラー種別をなしとし、“: :”より前をラベル、後ろをメッセージテキストとして扱います。
UX:Label: : ERROR: system error occurred. |
上記の条件に一致しない場合は、すべてメッセージテキストとして扱います。
UX:Label: Error occurred. |
エラー種別文字列に“Error”がありますが、“Error”の後ろに“:”がないため、エラー種別文字列として扱いません。
UX:Label:ERROR:system error occurred. |
エラー種別文字列に“ERROR”がありますが、“ERROR”の前に空白がないため、エラー種別文字列として扱いません。
Systemwalker Centric Managerのメッセージ形式の詳細については、“Systemwalker Centric Managerのメッセージ形式の場合”を参照してください。
syslogに出力されるメッセージの中には、上記のメッセージ形式のように出力されないメッセージもあります。この場合、すべてのメッセージに対して重要度が“重要”として監視イベント一覧に表示されます。
Systemwalker Centric Managerが認識できないメッセージ形式の詳細については、“Systemwalker Centric Managerのメッセージ形式以外の場合”を参照してください。
syslogに出力されるメッセージの文字列中(エラー種別)に“INFO”、“Information”、または“情報”以外の文字列がある場合、[Systemwalkerコンソール]の監視イベント一覧に図のように表示されます。
ここでは、以下のメッセージを例に説明します。
Apr 10 21:25:21 systemwalker OD_start[1198]: [ID 855564 daemon.error] UX:OD: ERROR: od10921:ObjectDirector initialization time out. |
[イベント定義]ダイアログボックスは、監視イベント一覧に表示されたイベントを特定する画面です。[イベント定義]ダイアログボックスから、イベント監視の条件定義を設定します。
イベントの特定方法については、“syslogに出力されるメッセージの場合”、および“監視するメッセージを定義する”を参照してください。
Systemwalker Centric Managerが監視対象としているノード、アプリケーション、またはミドルウェアがsyslogに出力したメッセージが一覧で表示されます。
syslogに出力されるメッセージは、以下の文字列(エラー種別)からノード、アプリケーション、またはミドルウェアの状態が表示されています。エラーのレベルを判断する文字列を、Systemwalker Centric Managerでは、エラー種別と呼びます。
Systemwalker Centric Managerでは、syslogに出力されるメッセージの以下の文字列(エラー種別)から重要度が決定されます。
重要度が“一般”の場合、Systemwalker Centric Managerの監視イベント一覧に表示されません。
この例では、文字列中(エラー種別)に“ERROR”があるため、重要度は“重要”になります。
syslogに出力されるメッセージの文字列(エラー種別) |
重要度 |
HALT、Stop、停止 |
最重要 |
ERROR、Error、エラー |
重要 |
WARNING、Warning、警告 |
警告 |
NOTICE、Notice、通知 |
通知 |
INFO、Information、情報 |
一般 |
上記に該当しないエラー種別について
上記に該当しないエラー種別、およびエラー種別文字列がない場合、Systemwalker Centric Managerのメッセージ形式以外の扱いとなり、すべてメッセージテキストとして処理されます。また、重要度は“重要”となります。
- panic、noticeなどの場合
- info、error、warning、halt、stopなどすべて小文字の場合
製品を特定する文字列を、Systemwalker Centric Managerでは、ラベルと呼びます。ラベルは、エラー種別より前の文字列です。
また、[イベント定義]ダイアログボックスでは、正規表現を使ったラベル名が表示されます。
この例では、“UX:OD”になります。
syslogに出力されるメッセージの監視イベント種別は、すべて“その他”になります。
ただし、ラベルに“unix”がある場合、またはメッセージテキストの先頭に“unix”がある場合、Systemwalker Centric Managerでは、“システム”と決定されます。
この例では、“その他”になります。
Systemwalker Centric Managerが監視対象としているノード、アプリケーション、またはミドルウェアが出力したメッセージの本文が表示されます。
また、[イベント定義]ダイアログボックスでは、正規表現を使ったメッセージテキストが表示されます。
この例では、“od10921:ObjectDirector initialization time out.”がメッセージテキストとなります。
syslogに出力されるSystemwalker Centric Managerのメッセージ形式以外のメッセージは、すべて[Systemwalkerコンソール]の監視イベント一覧に図のように表示されます。
ここでは、以下のメッセージを例に説明します。
Apr 10 15:06:40 systemwalker sendmail[280]: [ID 702911 mail.alert] unable to qualify my own domain name (systemwalker) -- using short name |
[イベント定義]ダイアログボックスは、監視イベント一覧に表示されたイベントを特定する画面です。[イベント定義]ダイアログボックスから、イベント監視の条件定義を設定します。
イベントの特定方法については、“syslogに出力されるメッセージの場合”、および“監視するメッセージを定義する”を参照してください。
Systemwalker Centric Managerが監視対象としているノード、アプリケーション、またはミドルウェアがsyslogに出力したメッセージが一覧で表示されます。
エラーのレベルを判断する文字列を、Systemwalker Centric Managerでは、エラー種別と呼びます。
この例では、“種別なし”になります。
重要度は、すべて“重要”になります。
製品を特定する文字列を、Systemwalker Centric Managerでは、ラベルと呼びます。
また、[イベント定義]ダイアログボックスでは、正規表現を使ったラベル名が表示されます。
この例では、“ラベルなし”になります。
syslogに出力されるメッセージの監視イベント種別は、すべて“その他”になります。
ただし、syslogに出力されるメッセージのメッセージテキストの先頭に“unix”がある場合、Systemwalker Centric Managerでは、“システム”になります。
この例では、“その他”になります。
Systemwalker Centric Managerが監視対象としているノード、アプリケーション、またはミドルウェアがsyslogに出力したメッセージの本文が表示されます。
また、[イベント定義]ダイアログボックスでは、正規表現を使ったメッセージテキストが表示されます。
この例では、“unable to qualify my own domain name (systemwalker) -- using short name”がメッセージテキストとなります。
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