Systemwalker Centric Manager API・スクリプトガイド - UNIX/Windows(R)共通 -
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第2部 API> 第4章 APIリファレンス

4.1 Mp_CallPager2()関数

■機能説明

ショートメールの送信を行います。

■呼び出し形式

  
long Mp_CallPager2(unsigned char *AppName,MpPagerList *AddressList,
                   int nAddressList,char *MsgText,int msgtype,
                   char *exehost)

■パラメタ

AppName:
呼び出し元のアプリケーション名のアドレスを指定します。
アプリケーション名は、64バイト以内で指定します。
AddressList:
ショートメール送信情報構造体(MpPagerList)のアドレスを指定します。ショートメール送信先の電話番号を指定します。複数ある場合は、配列で指定します。
nAddressList:
AddressListに指定したアドレスの数(配列数)を指定します。
MsgText:
送信するメッセージのアドレスを指定します。メッセージは、送信するコード(定型メッセージのコードも含む)を指定します。
または、ショートメールの会社でサポートしている文字を、半角文字で指定します。
msgtype:
MsgTextに指定したメッセージの形式を指定します。
PAGER_CODE:
番号形式です。
PAGER_TEXT:
メッセージテキストです。
exehost:
アクションを実行するホスト名(アクション実行を選択したV13.3.0以降のサーバまたはクライアント)のアドレスを指定します。
NULLを指定した場合は、[アクション環境設定]ウィンドウで指定したホストでアクションが実行されます。

■構造体の説明

◆ショートメール送信情報構造体(MpPagerList)の形式

  
typedef struct MpPagerList_tag {
    int type ;
    unsigned char *address ;
    char *addrid ;
    char *vender ;
} MpPagerList ;
type:
addressに指定したアドレスの種別を指定します。
TYPE_ADDRESS:
ショートメール送信先の電話番号です。
TYPE_NAME:
あて先名です。
address:
電話番号、またはあて先名のアドレスを指定します。
電話番号には、ショートメールセンターの電話番号と“T”を、ショートメール送信先の携帯電話番号の前に付けて指定します。
ショートメールセンターの電話番号は、使用しているショートメール会社(NTT DoCoMo)に確認してください。
addrid:
TYPE_NAMEを指定した場合に、あて先名に対応する利用者管理の利用者コードのアドレスを指定します。
vender:
ショートメールの種類(携帯電話会社)を指定します。
Systemwalker Centric Managerで標準に用意されるショートメールの種類を、以下に示します。
ほかの種類を指定する場合は、[アクション環境設定(詳細)]ウィンドウで登録した携帯電話会社名を指定し、メッセージを変換する出口(サポート外のショートメールのメッセージ変換用出口)を作成する必要があります。
なお、サポート外のショートメールのメッセージ変換用出口については、“サポート外のショートメールのメッセージ変換用出口”を参照してください。
MPPAGER_DOCOMO_SHORTMAIL:
NTT DoCoMo ショートメール

■参照

アクション管理のAPIを参照してください。

■復帰値

0以上:
正常。
負の値:
エラー。
MPACT_PARAMERR:
パラメタエラーです。

パラメタに誤りがないかどうかを確認してください。

MPACT_NOMEMORY:
メモリ不足です。

ページファイルのサイズを拡張するか、またはメモリを増設してください。

MPACT_NOTADDRESS:
有効な電話番号がありません。

ショートメール送信情報構造体(MpPagerList)に指定した address に誤りがあります。正しい宛先名に変更してください。

MPACT_NOTMODEM:
モデムがインストールされていません。

モデムのインストール状態、およびモデムが正しく接続されているかどうかを確認してください。モデムに関する確認は、OSのヘルプに記載されている内容を参考に実施してください。

MPACT_NOTMOVE:
アクション管理サーバが起動されていません。

サービス“Systemwalker MpAosfB”が起動されていることを確認してください。

MPACT_COMFAIL:
アクション管理サーバとの通信に失敗しました。

サービス“Systemwalker MpAosfB”、および“Systemwalker MpAosfX”が起動されていることを確認してください。

MPACT_SYSERR:
アクション管理サーバでエラーが発生しました。

イベントログ/syslogに出力されたメッセージを参照してエラーの原因を取り除いた後、Systemwalker centric Managerを再起動してください。再現する場合は、保守情報収集ツールを使用して[イベント監視]の資料を採取した後、技術員に連絡してください。

MPACT_NOTDLL:【Windows】
アクション要求用DLLがロードできません。

アクション管理に必要なファイルf3crhxac.dll(64bit版の場合はf3crhxac_64.dll)が、以下のフォルダにあるかどうかを確認してください。

 Systemwalkerのインストールディレクトリ\mpwalker\bin

ない場合は、Systemwalker Centric Managerを再インストールするか、または保守情報収集ツールを使用して[イベント監視]の資料を採取した後、技術員に連絡してください。

MPACT_EXCEPT:【Windows】
不当な領域のアドレスが指定されました。

内部論理異常が発生しています。保守情報収集ツールを使用して資料を採取した後、技術員に連絡してください。保守情報収集ツールの使用方法については、“Systemwalker Centric Manager メッセージ説明書”の“保守情報の収集方法”を参照してください。

■API格納場所

アクション管理のAPIを参照してください。

■注意事項

送信できるメッセージの長さは、ショートメールの種類により異なります。送信できるメッセージの長さは、使用するショートメールの説明書を参照してください。

なお、送信できるメッセージの長さを超えた場合は、正しく送信できないことがあります。

■使用例

ショートメール送信APIの使用例を以下に示します。

  
#include "f3crhxac.h"

unsigned char *AppName = "ショートメールAPI" ; // 依頼元アプリケーション名
MpAddress addr[2] ;                      // 送信先アドレス格納域
int naddr ;
char *text      = "イジョウハッセイ" ;   // 送信するメッセージ
int type        = PAGER_TEXT  ;
long lrc ;

addr[0].type = TYPE_ADDRESS ;            // 携帯電話2台にショートメール
addr[0].address = "0901234567T09012345678" ;     // を送信する
addr[0].vender = MPPAGER_DOCOMO_SHORTMAIL ;
addr[1].type = TYPE_ADDRESS ;
addr[1].address = "0901234567T09012346789" ;
addr[1].vender = MPPAGER_DOCOMO_SHORTMAIL ;
naddr = 2;

lrc = Mp_CallPager2(AppName,addr,naddr,text,type,NULL) ;
if ( lrc < 0 ) {
    /* エラー処理 */
}

/* 正常終了 */

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