Systemwalker Centric Manager API・スクリプトガイド - UNIX/Windows(R)共通 -
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3.2.3 メール通報エンコードライブラリの作成方法
メール通報で使用するエンコードライブラリの作成方法を説明します。
メール通報では標準で日本語と英語のエンコード処理を行っています。日本語と英語以外(以降、他国語と記述する)でエンコード処理を行う場合、あらかじめライブラリを用意する必要があります。
作成したライブラリはライブラリ格納場所に格納してください。
■呼び出し形式
作成したライブラリは、以下の形式で呼び出されます。
【Windows版】
int ライブラリENTRY xwd_toISO(const unsigned char *mailtext,
unsigned char *subject,char *charsettype,
int *encoding,char *outfile,
unsigned long *errcode) |
【UNIX版】
int xwd_toISO(const unsigned char *mailtext,
unsigned char *subject,char *charsettype,
int *encoding,char *outfile,unsigned long *errcode) |
■パラメタ
- mailtext
- 送信するメールの本文(文字列)を格納して、ライブラリを呼び出します。文字列の最後には、'\0'が設定されています。
- ライブラリでは、RFCに従い、文字列を変換後、outfileで渡すファイルに変換結果を格納します。すべてASCII文字であり、変換が必要ない場合は、この領域の文字列をoutfileで渡すファイルに出力してください。
- subject
- メールの題名を格納して、ライブラリを呼び出します。文字列の最後には、'\0'が設定されています。
- ライブラリではRFCに従い文字列を変換後、この領域に変換結果を格納します。文字列の最後には、'\0'を設定してください。格納できる文字列の最大は、1024バイトです。
- charsettype
- メールの本文またはメールの題名を変換した場合、メールのヘッダの“Content-type: ”に設定する文字列を格納してください。変換の必要がない(すべてASCII文字)場合は、“us-ascii”を設定します。文字列の最後には、'\0'を設定してください。領域には、32バイトまで設定可能です。
- 例)韓国語の場合:“ISO-2022-KR”または“euc-kr”
- encoding
- “Content-Transfer-Encoding”に設定する情報のフラグを設定してください。
- 0:7bit
- 1:8bit
- 値が1の場合、メールのヘッダに以下の文字列を設定します。
- “Content-Transfer-Encoding: 8bit”
- outfile
- 送信するメールの本文を格納するためのファイル名を設定し、ライブラリを呼び出します。ライブラリでは、mailtextの文字列を変換後、ファイルに出力してください。ファイルにテキストの変換結果を出力する場合、以下の点に注意してください。
- ファイルが存在する場合は、一度削除するか、中身を消すようにし、前回の送信内容がファイル内に残らないようにしてください。
- ファイル内での改行は必ずCRLF(“\r\n”)で行ってください。(RFC準拠)
- 変換が必要でない(us-ascii)場合でも、必ずファイルにテキストを出力してください。
- ライブラリから復帰時は必ずファイルをクローズしてください。
- errcode
- ファイルの入出力など、Win32ライブラリでエラーが発生した場合は、GetLastError関数の戻り値を設定してください。
■構造体の説明
なし
■復帰値
ライブラリの処理結果を、関数の復帰値により通知してください。
- 0:
- 正常終了。
- -1:
- メモリ不足が発生したため、処理を中止しました。
- -2:
- ファイルの入出力でエラーが発生したため、処理を中止しました。
- -10:
- その他のエラーが発生したため、処理を中止しました。
■参照
なし
■ライブラリ格納場所
【Windows版】
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ファイル名 |
格納場所 |
Windows |
f3crhxdw.dll |
InstDir\mpwalker\bin または環境変数 PATH に設定されているディレクトリ |
【UNIX版】
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ファイル名 |
格納場所 |
Solaris |
libf3crhxdw.so |
/opt/systemwalker/libまたは環境変数 LD_LIBRARY_PATH に設定されているディレクトリ |
HP |
AIX |
Linux |
Windows |
f3crhxdw.dll |
InstDir\mpwalker\bin または環境変数 PATH に設定されているディレクトリ同上 |
■実行に必要な権限/実行環境
なし
■注意事項
【Windows版】
- コンパイル環境として、コンパイラは、Microsoft Visual C++ 2005を、ランタイムライブラリは“マルチスレッド(DLL)”を使用してください。
- LIBファイルおよびINCLUDEファイルは、同じバージョン、レベルで提供されたものを使用してください。
- Systemwalker Centric Managerの動作中に本コマンドを実行した場合、すぐには設定が反映されません。設定を反映するにはSystemwalker Centric Managerを再起動してください。
- Systemwalker Centric Managerの停止時に本コマンドを実行した場合、次にSystemwalker Centric Managerを起動したときに設定が反映されます。
【UNIX版】
■使用例
なし
■実行結果/出力形式
ライブラリが正常終了した場合、設定された情報を以下の部分と置き換えて、メールを送信します。

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