Systemwalker Centric Manager ソリューションガイド コリレーション編 - UNIX/Windows(R)共通 -
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付録B イベントを集約して監視する場合の定義例> B.2 イベントコリレーション監視の定義例

B.2.4 イベントコリレーション監視の条件定義例

イベントコリレーション監視の条件定義では、イベントコリレーションパターンとイベントコリレーション処理の関係を定義します。複数のイベントコリレーションパターンを組み合わせて定義することもできます。

以下の条件の場合を例に、設定方法を説明します。

イベントコリレーションパターンを、“かつ”で組み合わせる場合

イベントコリレーションパターンを、“または”で組み合わせる場合

イベントコリレーションパターンを、“かつ”で組み合わせる場合

以下の条件でイベントを監視する場合の設定方法を説明します。

発生イベント

AP: APL1: INFO: 印刷業務を開始します。                              --(1)
AP: APL1: ERROR: 印刷業務が異常終了しました。                        --(2)

AP: APL1: ERROR: system error occored. Code=XXXX Data=XXXXXXXX,XXXXXXXX    --(3)
AP: APL1: ERROR: printer error. file=XXXXX                          --(4)

条件

  1. (1)と(2)のイベントはセットで発生する。
  2. (3)と(4)のイベントはセットで発生する。
  3. (1)と(2)、および(3)と(4)が発生したら、新しいイベントを通知する。
  4. (1)と(2)だけ、または、(3)と(4)だけが発生した場合は、何もしない。

設定手順

  1. [メッセージ特定条件]シートで、上の各イベントについて、イベントを特定する条件を定義します。
  2. 各イベントに対する[メッセージコード]を、上から順に、Msg-A、Msg-B、Msg-C、Msg-Dと名づけます。
  3. [コリレーションパターン]シートで、(1)と(2)、および(3)と(4)のイベントについてイベントコリレーションパターンを定義します。設定方法は、“イベントコリレーションパターンの定義例”を参考にしてください。

    →イベントコリレーションパターンコードを、それぞれ、Patern1、Patern2と名づけます。

  4. [コリレーション処理]で、新しいイベントを通知するためのイベントコリレーション処理を定義します。設定方法は、“イベントコリレーション処理の定義例”の“新しいイベントを通知する”を参照してください。

    →イベントコリレーション処理コードを、Action1と名づけます。

  5. [コリレーション監視の条件定義メンテナンス]シートで、以下のように定義します。

    分類

    項目

    設定内容

    説明

    コリレーション情報

    [コメント]

    (任意)

    イベントコリレーションのコメントを設定します。

    監視方法

    [監視方法]

    [AND:”かつ”で監視]

    複数のイベントコリレーションパターンのすべてに一致する条件の場合は、[AND:”かつ”で監視]を指定します。

    コリレーションパターン

    [コリレーションパターン]

    Patern1
    Patern2

    関連するイベントコリレーションパターンをすべてイベントコリレーションパターンコードで設定します。(注1)

    [監視のリセット]

    [リセット処理]

    [NONE:リセットしない]

    イベントコリレーション監視をリセットするイベントがない場合は、[NONE:リセットしない]を指定します。

    [リセットイベント]

    設定する必要はありません。

    監視間隔

    [監視間隔(秒)]

    120

    イベントの発生間隔を設定します。

    [コリレーション処理]

    [条件成立時]

    Action1

    イベントコリレーションの条件が成立した場合に実行するイベントコリレーション処理をイベントコリレーション処理コードで指定します。

    [条件不成立時]

    設定する必要はありません。

    注1)

    イベントコリレーションパターンコードを複数指定する場合は、複数行に分けて記述します。

イベントコリレーションパターンを、“または”で組み合わせる場合

以下の条件でイベントを監視する場合の設定方法を説明します。

発生イベント

AP: APL1: INFO: サーバAで印刷業務を開始します。                --(1)
AP: APL1: ERROR: 印刷業務が異常終了しました。                --(2)

AP: APL1: INFO: サーバBで印刷業務を開始します。                --(3)
AP: APL1: ERROR: 印刷業務が異常終了しました。                --(4)

条件

  1. (1)と(2)のイベントはセットで発生する。
  2. (3)と(4)のイベントはセットで発生する。
  3. (1)と(2)、または、(3)と(4)が発生したら、新しいイベントを通知する。

設定手順

  1. [メッセージ特定条件]シートで、上の各イベントについて、イベントを特定する条件を定義します。
  2. 各イベントに対する[メッセージコード]を、上から順に、Msg-A、Msg-B、Msg-C、Msg-Dと名づけます。
  3. [コリレーションパターン]シートで、(1)と(2)、および(3)と(4)のイベントについてイベントコリレーションパターンを定義します。設定方法は、“イベントコリレーションパターンの定義例”を参考にしてください。

    →イベントコリレーションパターンコードを、それぞれ、Patern1、Patern2と名づけます。

  4. [コリレーション処理]で、新しいイベントを通知するためのイベントコリレーション処理を定義します。設定方法は、“イベントコリレーション処理の定義例”の“新しいイベントを通知する”を参照してください。

    →イベントコリレーション処理コードを、Action1と名づけます。

  5. [コリレーション監視の条件定義メンテナンス]シートで、以下のように定義します。

    分類

    項目

    設定内容

    説明

    コリレーション情報

    [コメント]

    (任意)

    イベントコリレーションの監視条件のコメントを設定します。

    監視方法

    [監視方法]

    [OR:”または”で監視]

    複数のイベントコリレーションパターンのどれかに一致する条件の場合は、[OR:”または”で監視]を指定します。

    コリレーションパターン

    [コリレーションパターン]

    Patern1
    Patern2

    関連するイベントコリレーションパターンをすべてイベントコリレーションパターンコードで設定します。(注1)

    [監視のリセット]

    [リセット処理]

    [NONE:リセットしない]

    イベントコリレーション監視をリセットするイベントがない場合は、[NONE:リセットしない]を指定します。

    [リセットイベント]

    設定する必要はありません。

    監視間隔

    [監視間隔(秒)]

    120

    イベントの発生間隔を設定します。

    [コリレーション処理]

    [条件成立時]

    Action1

    イベントコリレーションの条件が成立した場合に実行するイベントコリレーション処理をイベントコリレーション処理コードで指定します。

    [条件不成立時]

    設定する必要はありません。

    注1)

    イベントコリレーションパターンコードを複数指定する場合は、複数行に分けて記述します。

■イベントコリレーションパターンを、“または”で組み合わせる場合について

イベントコリレーションパターンの[監視方法]で、[発生回数をカウント]を設定している場合は、他のイベントコリレーションパターンと組み合わせることはできません。


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