Systemwalker Centric Manager 高信頼化適用ガイド - UNIX/Windows(R)共通 -
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第1章 高信頼化について

1.2 高信頼化システムの特長

運用管理サーバをクラスタシステムにする場合、二重化する場合のそれぞれの特長を以下に示します。

 

クラスタシステム

運用管理サーバ
二重化(連携型)

運用管理サーバ
二重化(独立型)

通常運用
(マネージャ)

管理機能は、一方のサーバで動作する。
管理情報を共有ディスク上で一元管理する。

管理機能は、すべてのサーバで動作する。

イベント通知/対処情報は相互連携する。

管理情報もそれぞれのサーバで管理する。一部の情報は、主系サーバだけで収集/管理し、情報を連携する。

管理機能は、すべてのサーバで動作する。

イベント通知/対処情報は相互連携する。

管理情報もそれぞれのサーバで収集/管理する。

通常運用
(エージェント)

クラスタサービスに登録した論理ホスト名(IPアドレス)に対して情報を通知する。

両サーバに対して情報を通知する。

運用管理サーバのノードダウン時
(マネージャ)

もう一方のノード(待機)で管理機能が起動し、情報を引き継ぐ。
切り替え時には、停止/切替/起動の時間が必要。セカンダリ側で使用できる機能の制限はなし。

ダウンしたサーバ側だけ利用できなくなるが、もう一方で、監視を継続できる。

ただし、従系側では、一部の機能は使用できない。

ダウンしたサーバ側だけ利用できなくなるが、もう一方で、監視を継続できる。

運用管理サーバのノードダウン時
(エージェント)

クラスタのIP引継ぎにより自動的に通知先を切り替える。

通知できなくなったマネージャへの情報は、一定量保留するが復旧しなければ破棄される。

トラフィック量

監視メッセージなどを通知する先の運用管理サーバが1つのため、トラフィック量は1台分。

監視メッセージなどを通知する先の運用管理サーバが複数台あるため、トラフィック量が台数分になる。

運用管理サーバの設置場所

クラスタ構成の範囲(同一サイト内)

各運用管理サーバの設置に制約はないが、情報の同期を考慮し同一サイトに設置する。

各運用管理サーバを遠隔地に設置することも可能

運用管理サーバ自身の監視

運用管理サーバ自身は監視できない。

運用管理サーバ自身を互いに監視可能。

構成情報の管理

共有ディスク上で一元管理。

各サーバで別々に管理しているが、同期処理により同一構成で管理。

各サーバで別々に管理している。管理対象のシステムは別構成でも可。(イベント/対処情報だけは同期)

各種情報のバックアップ

両方の運用管理サーバを停止しないとバックアップできない。

一方の運用管理サーバは動作したまま、片方だけバックアップできる。

 


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