Systemwalker Centric Manager 高信頼化適用ガイド - UNIX/Windows(R)共通 -
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第1章 高信頼化について

1.1 概要

稼働率がそのままビジネスに直結するような基幹系の業務サーバやインターネット環境のサーバでは、24時間、365日運用のように、高信頼性/高可用性が求められています。そのため、クラスタやLAN二重化のインフラを利用してディスク、サーバ、ネットワークなどリソースを二重化する環境が増えてきています。このような高信頼環境では、運用管理の位置付けもより重要であり、高信頼環境での動作保証だけでなく、インフラの管理や自分自身の高可用性が求められます。Systemwalker Centric Managerは、クラスタソフトウェアと連携して、高信頼環境での運用管理を実現できます。

また、運用管理サーバの信頼性向上のため、運用管理サーバを複数台設置する運用を行うことができます。

Systemwalker Centric Managerでの高信頼化の方法をそれぞれ以下に示します。

■運用管理サーバの高可用性

運用管理サーバを高信頼運用するには、クラスタソフトウェアを利用する方法と、運用管理サーバを複数台用意して二重化する方法があります。

◆クラスタソフトウェアと連携

運用管理サーバをクラスタシステムで動作させることで、片方のノードに障害が発生しても、正常な側のノードで監視業務を引き継ぎます。これにより、監視の信頼性を向上できます。

◆運用管理サーバ二重化(連携型)

運用管理サーバを複数台設置し、それぞれで、監視業務を行います。主系の運用管理サーバが障害でダウンした場合でも、従系の運用管理サーバで監視を継続できる運用形態です。クラスタソフトウェアを使用することなく、運用管理サーバを監視の範囲で二重化することができます。管理業務を互いに連携させることで、異常時での復旧作業を容易にしています。

■運用管理サーバの分散

◆運用管理サーバ二重化(独立型)

運用管理サーバを複数台設置し、管理業務を分散させます。業務の負荷を軽減し、さらに監視を相互に行っているため、業務の可用性を高めています。同じ機能を持つ運用管理サーバを設置するので、それぞれで管理情報を保有し、片方がダウンしても切り替え作業が必要ありません。

また、運用管理サーバ自身を互いに監視することもできます。

■部門管理サーバの高可用性

部門管理サーバを高信頼運用するには、クラスタソフトウェアを利用します。

◆クラスタソフトウェアと連携

部門管理サーバを設置しており、その部門管理サーバの監視対象(サーバ、ネットワーク機器など)を高信頼化したい場合は、部門管理サーバをクラスタシステムで動作させます。

これにより、片方のノードに障害が発生しても、正常な側のノードで監視業務を引き継ぐことで、監視の信頼性を向上できます。

 


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