Systemwalker Centric Manager 導入手引書 - UNIX/Windows(R)共通 -
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第10章 導入環境の変更

10.10 ドメインコントローラに昇格、またはドメインコントローラから降格する

導入環境のサーバマシンを、ドメインコントローラに昇格、またはドメインコントローラから降格する手順について説明します。

  1. ドメインコントローラに昇格、またはドメインコントローラから降格する前に、バックアップを行います。

    バックアップ手順については、“バックアップ”を参照してください。

  2. 以下に示すローカルグループに所属しているユーザを、それぞれ確認して記録しておきます。(ドメインコントローラに昇格、またはドメインコントローラから降格した後、昇格/降格する前と同じ状態に戻すときに、ここで記録した内容を使用します。)

    確認するローカルグループと、確認方法を以下に示します。

    [ローカルグループ]

    [確認方法]

    以下のメニューから確認できます。


  3. サーバマシンを、ドメインコントローラへ昇格、またはドメインコントローラから降格します。

    昇格、および降格の方法については、OSのマニュアルを参照してください。

  4. ローカルグループの情報を確認/設定します。
    1. 以下のローカルグループが、システムに登録されていることを確認し、登録されていない場合は作成します。

      確認するローカルグループ、確認方法、および登録方法を以下に示します。

      [ローカルグループ]

      • DmAdmin
      • DmOperation
      • DmReference
      • DistributionAdmin
      • DistributionOperation
      • DistributionReference
      • SystemwalkerSecurityAdmin
      • SystemwalkerSecurityAuditor

      [確認方法]

      以下のメニューから確認できます。

      • 昇格の場合

        [コントロールパネル]-[管理ツール]-[Active Directory ユーザとコンピュータ]-[作成されたドメイン名]-[Users]

      • 降格の場合

        [コントロールパネル]-[管理ツール]-[コンピュータの管理]-[システムツール]-[ローカル ユーザーとグループ]-[グループ]

      [登録方法]

      1. コマンドプロンプトを起動します。
      2. 以下のコマンドを実行し、ローカルグループを作成します。

        > net localgroup DmAdmin /ADD
        > net localgroup DmOperation /ADD
        > net localgroup DmReference /ADD
        > net localgroup DistributionAdmin /ADD
        > net localgroup DistributionOperation /ADD
        > net localgroup DistributionReference /ADD
        > net localgroup SystemwalkerSecurityAdmin /ADD
        > net localgroup SystemwalkerSecurityAuditor /ADD


    2. 以下のローカルグループの特権が、以下のポリシーに設定されていることを確認します。設定されていない場合は設定を行います。

      確認するローカルグループとポリシー、および設定の確認方法を以下に示します。

      [ローカルグループ]

      • DmAdmin
      • DistributionAdmin

      [ポリシー]

      • オペレーティング システムの一部として機能
      • クォータの増加(Windows Server 2003 STD/Windows Server 2003 DTC/Windows Server 2003 EE/Windows Server 2008 STD/Windows Server 2008 DTC/Windows Server 2008 EE/Windows Server 2008 for Itanium-Based Systemsの場合、プロセスのメモリクォータの増加)
      • サービスとしてログオン
      • システム パフォーマンスのプロファイル
      • システムのシャットダウン
      • システム時刻の変更
      • スケジューリング優先順位の繰り上げ
      • デバイス ドライバのロードとアンロード
      • トークン オブジェクトの作成
      • ドメインにワークステーションを追加
      • ネットワーク経由でコンピュータへアクセス
      • ファームウェア環境値の修正
      • ファイルとその他のオブジェクトの所有権の取得
      • ファイルとディレクトリのバックアップ
      • ファイルとディレクトリの復元
      • プログラムのデバッグ
      • プロセス レベル トークンの置き換え
      • ページ ファイルの作成
      • リモート コンピュータからの強制シャットダウン
      • ローカル ログオン
      • 監査とセキュリティ ログの管理
      • 単一プロセスのプロファイル

      [確認方法]

      以下のメニューから確認できます。

      • 昇格の場合

        [コントロールパネル]-[管理ツール]-[ドメイン ローカル セキュリティ ポリシー]-[セキュリティの設定]-[ローカル ポリシー]-[ユーザー権利の割り当て]

      • 降格の場合

        [コントロールパネル]-[管理ツール]-[ローカル セキュリティ ポリシー]-[ローカル ポリシー]-[ユーザー権利の割り当て]

  5. エクスプローラから以下のディレクトリのプロパティを開き、[セキュリティ]の[グループ名またはユーザ名]の一覧に、“不明なアカウント”が存在する場合は、すべて削除してください。

    [ディレクトリ]

    Systemwalkerインストール先\MpWalker
    Systemwalkerインストール先\MpWalker.DM

  6. 手順5と同様に、エクスプローラから以下のディレクトリのプロパティを開き、以下に示すアクセス許可が設定されていることを確認し、設定されていない場合は設定します。

    確認するディレクトリとアクセス許可、および設定方法を以下に示します。

    [ディレクトリ]

    Systemwalkerインストール先\MpWalker
    Systemwalkerインストール先\MpWalker.DM

    [アクセス許可]

     

    アクセス許可

    DmAdmin

    フルコントロール

    DmOperation

    変更

    DmReference

    変更

    DistributionAdmin

    フルコントロール

    DistributionOperation

    変更

    DistributionReference

    変更

    SystemwalkerSecurityAdmin

    フルコントロール

    SystemwalkerSecurityAuditor

    変更

    Administrators

    フルコントロール

    SYSTEM

    フルコントロール

    CREATOR OWNER

    フルコントロール

    Users

    読み取り

    [設定方法]

    1. Administratorsグループに所属するユーザでログインします。
    2. コマンドプロンプトを起動します。
    3. 以下のコマンドを実行し、アクセス許可を設定します。

      Systemwalkerインストール先\MpWalker\bin\mpsetsec.exe /c


  7. 以下のローカルグループに所属するユーザを、手順2で記録した確認結果と同じ状態に設定します。(必要に応じてユーザを追加/削除してください。)

    [ローカルグループ]

  8. スタートアップアカウントを変更します。

    スタートアップアカウントの変更方法については、“スタートアップアカウントを変更する【Windows】”を参照してください。


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