Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 -
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第2章 ファイルの形式> 2.3 定義情報

2.3.54 NAT経由のSNMPトラップ対応定義ファイル(mptrpagt.csv)

■ファイル名

mptrpagt.csv

■使用用途

本ファイルを作成すると、SNMPトラップメッセージ中の「イベント発生元ノードのIPアドレス」を、任意のIPアドレスに変更することができます。この変更を行うことにより、NAT環境にある被監視ノードから送信されたSNMPトラップを[Systemwalkerコンソール]上に表示する際、ノードと対応づけて表示することができます。

■格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\MpCNappl\MpCNagt\etc\mptrpagt.csv

Solaris
Linux

/opt/FJSVfwntc/MpCNagt/etc/mptrpagt.csv

■ファイル形式

項目名

最大長(byte)

値の形式

備考

SNMPトラップのパケット送出元IPアドレス

16

文字列
(IPv4形式/CIDR)

以下のようにIPアドレスの範囲を記述し、その範囲に含まれる複数のIPアドレスをまとめて指定することもできます。

例: 172.16.1.0/24と記述すると、172.16.1.0〜172.16.1.255の範囲に含まれるIPアドレスをまとめて指定したことになります。
(末尾が0および255のIPアドレスは一般のネットワークデバイスに使用することができないため、実質的には172.16.1.1〜172.16.1.254となります。)

SNMPトラップのエージェントアドレス

16

文字列
(IPv4形式/CIDR)

同上

イベント発生元ノードのIPアドレス

16

文字列
(IPv4形式)

 

■パラメタ

SNMPトラップのパケット送出元IPアドレス:
変更対象となるSNMPトラップの「パケット送出元IPアドレス」を指定します。パケット送出元ノードがNAT環境にある場合、NATによって変換された後のIPアドレスを指定してください。

本パラメタは必須パラメタです。

SNMPトラップのエージェントアドレス:
変更対象となるSNMPトラップのエージェントアドレスを指定します。同一の「パケット送出元IPアドレス」に対して、エージェントアドレスごとに変換ルールを指定することができます。

本パラメタが指定されていない場合、すべてのエージェントアドレスのSNMPトラップが変更の対象となります。

イベント発生元ノードのIPアドレス:
SNMPトラップメッセージ中の「イベント発生元ノードのIPアドレス」の変更後の値を指定します。

本パラメタが指定されていない場合、「SNMPトラップのパケット送出元IPアドレス」が「イベント発生元ノードのIPアドレス」となります。

■注意事項

■使用例

192.168.0.1
192.168.1.1,172.16.0.1,100.100.100.1
192.168.2.1,,100.100.100.2
192.168.2.0/24

192.168.3.1,172.16.0.1

1行目:
SNMPトラップの「パケット送出元IPアドレス」が192.168.0.1の場合、SNMPトラップのエージェントアドレスにかかわらず、SNMPトラップメッセージ中の「イベント発生元ノードのIPアドレス」を192.168.0.1に変更します。
2行目:
SNMPトラップの「パケット送出元IPアドレス」が192.168.1.1かつ、SNMPトラップのエージェントアドレスが172.16.0.1の場合、SNMPトラップメッセージ中の「イベント発生元ノードのIPアドレス」を100.100.100.1に変更します。
3行目:
SNMPトラップの「パケット送出元IPアドレス」が192.168.2.1の場合、SNMPトラップメッセージ中の「イベント発生元ノードのIPアドレス」を100.100.100.2に変更します。
4行目:
SNMPトラップの「パケット送出元IPアドレス」が192.168.2.1〜192.168.2.254の場合、SNMPトラップメッセージ中の「イベント発生元ノードのIPアドレス」をパケット送出元IPアドレスと同じ値に変更します。

なお、192.168.2.1についての定義が3行目にあるため、192.168.2.1に対しては3行目の定義が優先されます。したがって、この行の定義が適用されるのは192.168.2.2〜192.168.2.254となります。

5行目:
SNMPトラップの「パケット送出元IPアドレス」が192.168.3.1かつ、SNMPトラップのエージェントアドレスが172.16.0.1の場合、SNMPトラップメッセージ中の「イベント発生元ノードのIPアドレス」をパケット送出元IPアドレスと同じ値(192.168.3.1)に変更します。

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