Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 -
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第2章 ファイルの形式> 2.3 定義情報

2.3.17 資源配付のスケジュール情報ファイル

■ファイル名

任意(*.*)

■使用用途

スケジュール情報ファイルは、テキスト形式で任意のディレクトリに任意のファイル名で作成します。作成したスケジュール情報ファイルのパス名をDRMS編集ファイルのscheduleオプションで指定することで有効になります。また、本ファイルは資源配付サービス起動時および起動時に定期的に読み込まれて使用されます。

■格納場所

Windows

任意

UNIX

■ファイル形式

func=要求機能 [,type= 起動契機] [,option= 要求機能詳細]

■オプション

本形式は、1要求に対する形式です。1要求とは1funcオプション単位のことを指します。1要求は1行に記述し、行末尾に改行を入れてください。1要求の途中で改行を入れることはできません。

各オプションの指定値を以下に示します。

funcオプション

typeオプション

optionオプション

complete(send)
complete(apply)

quick
time(日時)
ipl

sysname(通知先のノード名)
,rsc(通知資源種別)
,sts(all)
[,retry= リトライ間隔[/回数]]
[,rmsversion(rmsall)]

event(inventory)

time(日時)

sysname(通知先のノード名)
[,retry= リトライ間隔[/回数]]

備考
funcオプションにcomplete(apply)を指定して、typeオプションにquickを指定した場合は、サーバ即時適用時にその資源グループだけの適用結果を通知します。クライアントの適用結果は通知されません。

クライアントの適用結果を通知する場合は、quick以外を指定してください。

◆func=要求機

要求機能として指定する種別を以下に示します。

complete(send):送信結果の通知
complete(apply):適用結果の通知
event(inventory):インベントリ情報の通知

◆type=起動契

通知する契機として指定する種別を以下に示します。

quick:要求を受け付けた際に即時に通知
time(week / MM DD hh mm):指定時刻に周期的に通知
ipl:資源配付の再起動時に通知

quick:
要求を受け付けた際に即時に通知する場合に指定します。

funcオプションにcomplete(apply)を指定して、typeオプションにquickを指定した場合は、サーバ即時適用時にその資源グループだけの適用結果を通知します。なお、本オプションでは、クライアントの適用結果は通知されません。クライアントの適用結果を通知する場合は、typeオプションにquick以外を指定してください。

time:
timeの起動時間(week / MM DD hh mm)の指定方法を以下に示します。
week:
曜日(日曜日:sun,月曜日:mon,火曜日:tue,水曜日:wed,木曜日:thu,金曜日:fri,土曜日:sat)
MM:
DD:
hh:
mm:

曜日と月日時分は“/”で区切ります。“/”の前後に一つの空白が必要です。月日時分は、一つの空白で区切ります。

一定間隔を指定する場合は“*”を指定します。

“week”と“MM DD”の値の指定は、どちらか片方だけ指定してください。値を指定しない方は“*”を指定してください。“week”と“MM DD”の両方に値を指定した場合は、誤りとみなされます。

なお、指定された通知契機の処理中に資源配付を停止した場合、エラーメッセージを出力して処理を中断します。中断された結果通知の内容は、資源配付再起動後の次回の該当資源のスケジュール時に自動的に通知されます。

ipl:
資源配付の再起動時に通知する場合に指定します。

◆option=要求機能詳

本オプションは、funcオプションに対する詳細情報を設定します。本オプションの指定は“"(ダブルクォーテーション)”で囲みます。“"(ダブルクォーテーション)”内の複数パラメタは“, (カンマ)”で区切ります。

func=complete(send)または、func=complete(apply)を指定した場合

sysname(運用管理サーバのノード名):結果通知先として運用管理サーバのノード名を指定
rsc(rms|all|資源グループ名):結果を通知する資源種別を指定
sts(all):結果を通知する状態種別を指定
retry=リトライ間隔時間[/回数]:通知に失敗した場合のリトライを指定
rmsversion(rmsall):通知対象のメンテナンス版数を指定

sysname:
sysnameパラメタは、通知先の運用管理サーバのノード名を指定します。ノード名は、DRMS編集ファイルに記述したnametypeオプションに合わせて、IPアドレスまたはホスト名を指定します。複数指定する場合は“, (カンマ)”で区切ります。IPアドレスを指定する場合は、先頭に0を付けると8進数での指定扱いとなりますので、先頭に0は指定しないでください。
rsc:
rscパラメタの指定値を、以下に示します。なお、複数指定する場合は“, (カンマ)”で区切ります。
rms:
メンテナンス版数資源を通知対象とします。
all:
メンテナンス版数資源を含む全資源グループを通知対象とします。
資源グループ名:
指定の資源グループまたは製品を通知対象とします。

以下の形式で指定します。各項目は“/”で区切り、資源グループのバージョン・レベルは省略可能です。

資源グループ:
資源グループ名[/バージョン・レベル]
製品:
製品名/バージョン・レベル/OS識別名

なお、製品名に“/”を指定することはできません。

sts(all):
共通・個別メンテナンス版数および個別資源のすべての結果(正常、異常、処理中)を、合わせて通知します。
retry:
retryパラメタには、通知が失敗した場合のリトライ間隔時間とリトライ回数を指定します。

本パラメタは省略可能であり、指定を省略した場合は、リトライを行いません。

リトライ間隔時間は、分を単位として指定します。1から1440までの10進数で指定します。

回数は、リトライを行う回数を指定します。1から30までの10進数で指定します。回数は省略可能であり、リトライ間隔時間を指定し回数を省略した場合のリトライ回数は1回となります。

rmsversion(rmsall):
すべてのメンテナンス版数を通知対象とする場合に指定します。

func=event(inventory)を指定した場合

sysname:
sysnameパラメタは、インベントリ通知先の運用管理サーバまたは全体監視サーバのノード名を指定します。ノード名は、DRMS編集ファイルに記述したnametypeオプションに合わせてIPアドレスまたはホスト名を指定します。複数指定する場合は“, (カンマ)”で区切ります。IPアドレスを指定する場合は、先頭に0を付けると8進数での指定扱いとなりますので、先頭に0は指定しないでください。
retry:
retryパラメタには、通知が失敗した場合のリトライ間隔時間とリトライ回数を指定します。

本パラメタは省略可能であり、指定を省略した場合は、リトライを行いません。

リトライ間隔時間は、分を単位として指定します。1から1440までの10進数で指定します。

回数は、リトライを行う回数を指定します。1から30までの10進数で指定します。回数は省略可能であり、リトライ間隔時間を指定し回数を省略した場合のリトライ回数は1回となります。

■参照

drmscsv(CSV情報(資源の配付・適用状況/インベントリ)の変更/データベース登録コマンド)

スケジューリング機能を用いて、運用管理サーバに通知されたあとに上記コマンドを実行した結果、ステータス情報のCSVファイルとインベントリ情報のCSVファイルが出力されます。出力形式の変更はありません。

■注意事項

【UNIX版】

■使用例

通知スケジュールを行う場合のスケジュール情報ファイルの設定例を以下に示します。記載例は紙面の都合上、1要求途中で自動的に改行表示され、複数行に渡っているものもありますが、実際の記述は1要求=1行として記述する必要があります。また、“↓”を改行記号として表示しています。

◆設定例1

メンテナンス版数資源の資源中継(ダウンロード)で送信エラーが発生した場合、運用管理サーバ(IPアドレス:123.123.123.12)にすべての結果を通知します。リトライは10分後に1回実施します。

func=complete(send),type=quick,option="sysname(123.123.123.12),rsc(rms),sts(all),retry=10"↓

◆設定例2

メンテナンス版数資源の資源適用状況(すべての結果)を、適用が完了した時点で運用管理サーバ(IPアドレス:123.123.123.12)に通知します。リトライは10分後に1回実施します。

func=complete(apply),type=quick,option="sysname(123.123.123.12),rsc(rms),sts(all),retry=10"↓

◆設定例3

メンテナンス版数資源の資源適用状況(すべての結果)を、毎日9時0分に運用管理サーバ(IPアドレス:123.123.123.12)に通知します。リトライは10分間隔で3回実施します。

func=complete(apply),type=time(* / * * 9 0),option="sysname(123.123.123.12),rsc(rms),sts(all),retry=10/3"↓

◆設定例4

メンテナンス版数資源の資源適用状況(すべての結果)を、毎週水曜日12時30分に運用管理サーバ(ホスト名:server1)に通知します。リトライは30分後に1回実施します。

func=complete(apply),type=time(wed / * * 12 30),option="sysname(server1),rsc(rms),sts(all),retry=30"↓

◆設定例5

すべての資源の適用状況(すべての結果)を、毎月1日18時0分に運用管理サーバ(ホスト名:server1)に通知します。リトライは行いません。

func=complete(apply),type=time(* / * 1 18 0),option="sysname(server1),rsc(all),sts(all)"↓

◆設定例6

毎日9時に運用管理サーバ(ホスト名:server1)に、インベントリ情報を通知します。リトライは行いません。

func=event(inventory),type=time(* / * * 9 0),option="sysname(server1)"↓

◆設定例7

毎週土曜日の22時に運用管理サーバ(ホスト名:server1)に、インベントリ情報を通知し、失敗した場合はリトライを10分間隔で10回まで行う場合。

func=event(inventory),type=time(sat / * * 22 0),option="retry=10/10,sysname(server1)"↓

◆設定例8

毎週月、水、金曜日の8時30分に運用管理サーバ(ホスト名:server1)に、インベントリ情報を通知し、失敗した場合はリトライを15分間隔で5回まで行う場合

func=event(inventory),type=time(mon / * * 8 30),option="retry=15/5,sysname(server1)"↓
func=event(inventory),type=time(wed / * * 8 30),option="retry=15/5,sysname(server1)"↓
func=event(inventory),type=time(fri / * * 8 30),option="retry=15/5,sysname(server1)"↓

◆設定例9

毎月10日の22時に運用管理サーバ(ホスト名:server1)に、インベントリ情報を通知し、失敗した場合はリトライを5分間隔で10回まで行う場合。

func=event(inventory),type=time(* / * 10 22 0),option="retry=5/10,sysname(server1)" ↓

◆設定例10

7月4日の13時に運用管理サーバ(ホスト名:server1)に、インベントリ情報を通知し、失敗した場合はリトライを5分間隔で5回まで行う場合。

func=event(inventory),type=time(* / 7 4 13 0),option="retry=5/5,sysname(server1)"↓

◆設定例11

メンテナンス版数資源の情報を運用管理サーバ(IPアドレス:123.123.123.12)に通知します。リトライは10分後に1回実施します。

func=complete(send),type=quick,option="sysname(123.123.123.12),rsc(rms),sts(all),retry=10"↓

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