Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 -
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第1章 コマンドリファレンス> 1.2 コマンド

1.2.85 mpaosemny(類似イベント抑止、大量イベント抑止定義コマンド)

■機能説明

類似イベント抑止、大量イベント抑止の定義を変更します。

■記述形式

mpaosemny

[-n chknum] [-i chkevtint] [-c chkevtcnt] [-r relint]
[-h OFF|ON] [-m OFF|ON]

■オプション

指定なし:
類似イベント抑止、大量イベント抑止の定義の内容を表示します。
-n chknum:
類似の判定で使用するメッセージの先頭からの半角文字数を、0〜2047の値で指定します。初期値は30です。

0を指定した場合は、メッセージはすべて(本機能が出力する抑止通知を除く)同一の類似イベントとして扱われます。この動作は、システム全体としてのメッセージの多発チェック・抑止を行うのと同等です。

大量イベント抑止を行う場合は、0を指定します。

-i chkevtint:
多発の判定で使用するメッセージ発生の時間間隔(秒)を、0〜300の値で指定します。初期値は0です。

0を指定した場合、本機能は動作しません。

ここで定義した間隔以内で同一の類似イベントが発生し続けた場合、その類似イベントは継続的に発生していると判断されます。

-c chkevtcnt:
多発の判定で使用するメッセージの発生件数を、1〜1000の値で指定します。初期値は1です。

ここで定義した件数以上の同一類似イベントが継続的に発生した場合、その類似イベントは抑止が必要と判断されます。同一類似イベントが多発した場合も、ここで定義した件数までは通知が行われます。

-r relint:
抑止解除の判定で使用するメッセージの発生の時間間隔(秒)を、0〜3600の整数値で指定します。初期値は0です。
ただし、定義可能な値はchkevtintに指定した値以上です。relint の値がchkevtintの値よりも小さい場合は本定義は無視され、chkevtintに定義された値が利用されます。従って、0を指定した場合は、常にchkevtintに定義された値が利用されます。

抑止を開始した類似イベントの発生間隔が、ここで定義した間隔よりも長くなった場合、該当類似イベントの抑止を解除します。

-h OFF|ON:
OFF:
異なるシステムから発生したメッセージも類似と判断します。
ON:
同一システムから発生したメッセージを類似と判断します。(初期値)
-m OFF|ON:
OFF:
抑止解除時に、抑止件数メッセージを出力しません。(初期値)
ON:
抑止解除時に、抑止件数メッセージを出力します。

■復帰値

0:
正常終了
1:
コマンドの実行権がない、または、指定したオプションが正しくない
3:
ファイル処理に失敗した(アクセス権なしなど)
10:
システムエラー

■参照

mpaosemex(類似イベント抑止、大量イベント抑止対象外設定コマンド)

■コマンド格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker\mpaosfsv\bin

Solaris
Linux

/opt/FJSVfwaos/usr/bin

■実行に必要な権限/実行環境

【Windows】

【Solaris/Linux】

■注意事項

■使用例1

類似の判定で使用するメッセージの先頭からの半角文字数を、10に変更します。

mpaosemny -n 10


■使用例2

大量イベント抑止を行います。(推奨値指定した場合)

mpaosemny -n 0 -i 10 -c 300 -r 10 -h OFF -m OFF

■実行結果/出力形式

本コマンドをオプションなしで実行した場合、類似イベント抑止、大量イベント抑止定義の内容が表示されます。

【Windows版】

C:\Systemwalker\mpwalker\mpaosfsv\bin> mpaosemny
chknum: 30
chkevtint: 0
chkevtcnt: 1
relint: 0
host: ON
message: OFF

【Solaris/Linux版】

# /opt/FJSVfwaos/usr/bin/mpaosemny
chknum: 30
chkevtint: 0
chkevtcnt: 1
relint: 0
host: ON
message: OFF

chknum:
類似の判定で使用するメッセージの先頭からの文字数を表示します。
chkevtint:
多発の判定で使用するメッセージ発生の時間間隔(秒)を表示します。
chkevtcnt:
多発の判定で使用するメッセージの発生件数を表示します。
relint:
抑止解除の判定で使用するメッセージの発生の時間間隔(秒)を表示します。
host:
発生したシステムの指定について表示します。
ON:
同一システムから発生したメッセージを類似と判断します。
OFF:
異なるシステムから発生したメッセージも類似と判断します。
message:
抑止件数メッセージの出力指定を表示します。
ON:
出力します。
OFF:
出力しません。

オプションに-m ONを指定した場合、類似イベント抑止が解除されたときに、以下のメッセージが出力されます。

【Windows版】

イベントログに出力されます。

C:\Systemwalker\mpwalker\mpaosfsv\bin> mpaosemny -m ON
MpAosfB: 情報: 1906:類似イベント抑止機能により%1件のイベントが抑止されました。抑止対象:"%2"

【Solaris/Linux版】

シスログに出力されます。

# /opt/FJSVfwaos/usr/bin/mpaosemny -m ON
MpAosfB: INFO: 1906:類似イベント抑止機能により%1件のイベントが抑止されました。抑止対象:"%2"

%1:
抑止した件数です。
%2:
抑止対象メッセージの先頭200文字(半角)です。

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