Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル - UNIX/Windows(R)共通 -
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第1章 コマンドリファレンス> 1.2 コマンド> 1.2.58 drmssnd(資源の送信コマンド)

1.2.58.4 システム修正データの送信指示

■機能説明

システム修正データの送信を指示します。本コマンドは、運用管理サーバから部門管理/業務サーバにシステム修正データを送信するとき、部門管理/業務サーバから部門管理/業務サーバにシステム修正データを送信するときに使用します。

UNIX版の場合は、開発システムから運用管理サーバにシステム修正データを送信するときにも使用します。

■記述形式

drmssnd

-a 修正種別 -o OS識別名 -p 製品名 -v バージョン・レベル [-l 修正レベル] -s あて先システム名 [-k ipl|man|date] [-c yes|no] [-t YYYYMMDDhhmm|unfix] [-W] [-L 分割量 -T 時間間隔]

■オプション

-a 修正種別:
送信するシステム修正データの種別を指定します。本オプションは以下のように指定します。
ptf:
一括修正データ
puf:
応急修正データまたは固有修正データ
-o OS識別名:
製品が動作するOSのOS識別名を指定します。本オプションは以下のように指定します。
UXPDS:
DS/90 7000シリーズのシステム修正データの場合
-p 製品名:
システム修正データの製品名を指定します。製品名は、ASCII(12文字以内)の英数字で指定します。
-v バージョン・レベル:
送信する製品のバージョン・レベルを指定します。バージョン・レベルは、ASCII(8文字以内)の英数字で指定します。
-l 修正レベル:
送信するシステム修正データの修正レベルを指定します。修正レベルは、ASCII(8文字以内)の英数字で指定します。

一括修正データの修正レベルが複数ある場合は、本オプションで指定した修正レベルまでのシステム修正データをすべて送信します。なお、一括修正データで本オプションが省略された場合、保持している最新の修正レベルが指定されたものとみなします。応急修正データまたは固有修正データの場合は、本オプションは必須であり、指定した修正レベルだけを送信します。

-s あて先システム名:
送信するあて先システム名を指定します。

Windows版の場合、あて先システム名は、ASCII(128文字以内)またはシフトJIS(64文字以内)の全角文字列で指定します。

UNIX版の場合、あて先システム名は、ASCII(128文字以内)、EUC(64文字以内)またはシフトJIS(64文字以内)の全角文字列で指定します。ただし、Linuxで指定可能な全角文字列は、ASCII(128文字以内)およびEUC(64文字以内)だけです。

定義済のシステムに対しては、あて先システム名に、ワイルド・カードが指定できます。この場合、あて先システム名を、“"(ダブルクォーテーション)”で囲む必要があります。あて先システムがワイルド・カードで指定された場合、該当するあて先システムに対して、同時にシステム修正データを送信します。

*:
任意個の任意の文字列
?:
任意の1字に対する文字

また、あて先システム名として、IPアドレス(ドット記法)を直接記述することも可能です。

-k ipl|man|date:
送信する適用種別を指定します。以下に適用種別を示します。
IPL適用:
ipl
手動適用:
man
後刻適用:
date

本オプションを省略した場合は、“ipl”を指定したものとみなします。

なお、資源の送信先がUXP/DSシステム以外の場合、本オプションで適用種別を指定しても意味がありません。

-c yes|no:
一括修正データの場合、-lオプションで指定した修正レベルだけを送信するか、指定した修正レベルまでのすべての修正レベルを送信するかを、以下のとおり指定します。

-aオプションで“puf”を指定した場合は、本オプションは無効となります。

yes:
-lオプションで指定した修正レベルまでのすべての修正レベルを送信します。
no:
-lオプションで指定した修正レベルだけを送信します。

ただし、指定した修正レベルが送信するあて先システムで受信または適用異常状態の最新の修正レベルか次の修正レベルである必要があります。

本オプションを省略した場合は、“yes”が指定されたものとみなします。通常は、本オプションを省略するか、“yes”を指定して送信してください。

-t YYYYMMDDhhmm|unfix:
送信するシステム修正データの適用予定日時を指定します。本オプションは以下のように指定します。-kでdateを指定する場合は、必ず本オプションを指定してください。-kオプションでdate以外を指定した場合、本オプションは無効となります。
YYYY:
西暦年を指定します
MM:
01〜12で月を指定します
DD:
01〜31で日付を指定します
hh:
00〜23で時間を指定します
mm:
00〜59で分を指定します
unfix:
適用予定日時を未定にします
-W:
本コマンドが、送信処理を完了するまで待ち合わせる場合に指定します。-sオプションでワイルド・カードが指定されている場合は、すべてのあて先システムへの送信処理が完了するまで本コマンドが待ち合わせます。本オプションが省略された場合、あて先システムへの送信処理の完了を待ち合わせず、本コマンドは即座に復帰します。
-L 分割量:
資源を分割して送信するときの分割量をMバイト単位で指定します。0.1〜2000の範囲で0.1単位で指定してください。-Tオプションを指定した場合は、必ず本オプョンを指定してください。
-T 時間間隔:
資源を分割して送信するときの送信間隔を分単位で指定します。1〜1440の範囲で指定してください。-Lオプションを指定した場合は、必ず本オプションを指定してください。

■復帰値

0:成功
送信処理が正常に終了しました。

同じあて先システムに二重に送信されました。送信処理は行われません。

3:処理継続不可能な使用者エラー
指定したあて先システムがありません。送信処理ができません。

指定した製品または修正レベルがありません。送信処理ができません。

オプションの指定に誤りがあります。送信処理ができません。

4:プログラム・エラー
システムにエラーが発生しました。送信処理ができません。

■参照

表:資源配付/インベントリ管理用コマンド(サーバ用)

■コマンド格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpdrmssv\bin

UNIX

/opt/systemwalker/bin

■実行に必要な権限/実行環境

【Windows】

【UNIX】

■注意事項

■使用例1

あて先システム名を“DS90”、製品名を“BS1”、バージョン・レベルを“V10L20”、修正レベルを“Y95091”、適用種別を“ipl”と指定し、送信処理を待ち合わせます。

drmssnd -a ptf -o UXPDS -p BS1 -v V10L20 -l Y95091 -s DS90 -k ipl -W

■使用例2

あて先システム名を“DS90”で始まるシステム名すべて、製品名を“BS1”、バージョン・レベルを“V10L20”、修正レベルを“Y95091”、適用種別を“ipl”と指定します。送信処理は待ち合わせません。

drmssnd -a ptf -o UXPDS -p BS1 -v V10L20 -l Y95091 -s "DS90*" -k ipl

■使用例3

あて先システム名を“DS90”、製品名を“BS1”、バージョン・レベルを“V10L20”、修正レベルを“Y95091”、適用種別を“date”、適用予定日時を“1999年4月1日10時00分”と指定します。送信処理は待ち合わせません。

drmssnd -a ptf -o UXPDS -p BS1 -v V10L20 -l Y95091 -s DS90 -k date -t 1999040111000

■実行結果/出力形式

復帰値を参照してください。正常に終了した場合もその旨のメッセージが出力されます。


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